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<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
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●駆け付ける仲間たち
その頃、円からの一報は、友人から友人へ、あっという間に駆け抜けていた。
猫鳴館にも報せを受け取った者がふたり。
後木 真央
と
桜崎 巴
だ。
「ピラミッドなのだ男の子が消えたのだ!?
NMR(寝子島ミステリーレポート)のネタなのだ行かねばならぬのだ勿論風太ちゃんも助けるのだ?」
真央はいつもの陸上部のTシャツの上に学校指定のジャージを羽織り、お気に入りの赤猫リュックに次々と荷物を詰めはじめる。救援菓子は絶対欠かせない。水筒も要る。新聞部員としてデジカメはもちろんのこと、お宝情報を手に入れた時デジカメで撮り辛かったら『拓(と)』れるようにと、お習字セットも入れた。
そんな具合にあれもこれもと慌てて詰め込んだので、早くもリュックがはじけそうだ。
「むうっ、がんばれ真央ちゃんの赤猫リュック! この本も読みたくなるかもしれないし、ちょっとヒマな時めくる用の雑誌も欲しい気がするのだ」
真央の手によって無理矢理押し込まれようとしていた重たそうな本たちを、巴が背後から取り上げた。
「落ち着きなよ、そいつはいらないだろ。それよりついてきな。猫鳴館の倉庫漁りだ。前に
鈴島探検
で使った道具がまだある筈さ。急ぎらしいが、ロープや梯子、防水袋、あと接着剤くらいはみつかるだろ」
前の冒険のあと片付けたときにまとめて置いておいたので、巴が口にしたようなものは容易に見つかった。巴はさらに自分の部屋から懐中電灯やら手鏡やらトランシーバーやらナイフやらも持ってきた。そんなあれやこれやをまとめると、これがかなりの大荷物になる。
「これ全部持って行くのだ? 1人は重いのだ巴ちゃん手伝うからリヤカー使おうなのだっ」
「ナイスアイデアだよ、真央」
こうしてふたりは玄関先に付けたリヤカーに荷物を積み込んだ。赤猫リュックもちょこんと載せる。
すると何も知らない
握 利平
が呑気に口笛を吹きながら学校から帰ってきた。
「おー、桜崎。大荷物抱えてどっか行くのか?」
「天宵川沿いの丘だよ!」
「天宵川沿いの丘? あんなとこ……、いや、なんか噂になってたな。確かピラミッドとか」
「それさ。男の子が行方不明になったとかで、ちょっと手助けに行くのさ。ふむ、それに、鈴島海賊の秘宝があるとかないとか」
話に尾ひれがつき始めている。
「鈴島海賊? このへんに海賊がいたのは何百年も前のことだぞって、爺ちゃん笑ってたぞ」
漁師一家である利平は、この近海を根城にしていた海賊のことを耳にしたことがあったのだった。
「いいねえ。人助けして何百年も前のお宝を拝めるなら、冒険する価値があると思わないかい?」
巴はにやりと口の端を上げる。利平としてもそう云われれば、黙って見送るのも惜しいというものだ。
「そういうことなら、俺も行くぜ」
「そうかい? なら、――『40秒で支度しな!』」
利平は「おうよ!」と笑うとダッシュで支度を整えた。
かっきり40秒で自分の荷物をリヤカーの上に放り投げる。
「それにしても随分な荷物だな。このリヤカー引いていくのか? 手伝うぞ」
「助かるねぇ! じゃああんたは前、真央は後ろから押しな。あたしは荷物が落ちないように上に乗る係だ」
それらしいことを云って、巴はちゃっかりリヤカーに乗る。
利平と真央がせーので走り出す。土煙を上げ、猫鳴館を出発だ。
リヤカーで森の中を突っ切って行くのは困難なので、ひとまず舗装道路に出る。
道は平坦だが、しばらく走ると利平も真央も息が切れてくる。巴も乗っているので重いのだ。
「ひぃひぃ、ふぅ!」
「これはキツいのだー」
「情けないねぇ、ふたりとも気張りな!」
容赦のない巴である。
◇
こうして一時間もしないうちに、緑のピラミッド付近には多くの人々が集まることとなった。
音海 なぎさ
と
晴海 飛鳥
、
屋敷野 梢
は人助けもさることながらピラミッドそのものにも興味があるようで、鈴島海賊だとか謎だとかオカルトだとか、そんな話題で盛り上がっている。屈強な肉体をもつ
尾鎌 蛇那伊
と
マウル・赤城・スティック
は、そこに立っているだけでこのあとなんとかなりそうだという安心感を皆に与えている。梅に聞いて駆けつけてくれたという
伊藤 佳奈
と
神薙 焔
は、互いの荷物を見せ合って確認中。新聞部所属の
八神 修
と
椿 美咲紀
は、ひぃひぃ云いながらリヤカーを押してやってきた真央たちの荷物を下ろすのを手伝っている。
待つ側の円にとっては長かったが、待っていて良かったと思う。
こうして皆が集まってくると、だんだん心強い気持ちになってくる。
そして最後にやってきた友人たちの顔を見た時、円はとても嬉しく思った。
「円ちゃ……さ、桜庭さん!」
下の名前で呼びそうになったことを恥じるかのように髪を掻きあげる
弘明寺 能美子
。そして友人たち。
「能美子ちゃん! 刀くん! ぶりちゃんも舞ちゃんも夏朝ちゃんも! あっ、アリーセちゃんと小麗ちゃんも来てくれたんだね」
「ボクシング部の部室に寄って頼まれたもの持ってきたぞ」
御剣 刀
がトンファーとLEDライトを円に手渡す。
「電話ではよく要領を得なかったんだけど、いったい何なの、円。また新しい遊び?」
円の位置情報を表示させていたスマートフォンのマップ表示を消しながら、
ブリジット・アーチャー
が尋ねる。星ヶ丘の寮でくつろいでいたところに『ぶりちゃん、大変』と電話がかかってきたのだが、円のことだからきっとそういうゲームか何かだろうと、あまり真剣に捉えていなかったのだ。
「遊びだったらよかったよ」
円は身振り手振りを交えながら、改めて何が起こったかを友人たちに話した。
稲場 舞
は、二人が消えたという事に心配そうな顔をした。それから持ってきた3メートルもある長い木の棒の具合を確かめた。10フィート棒。誰に聞いたか忘れたが、こういった冒険には必須なものらしい。
恵御納 夏朝
は挨拶もそこそこに巴につかまった。リヤカーに乗せてきた大量の荷物を運びやすいよう軽くしてほしいというのだ。夏朝は快諾し、ひとつひとつに猫シールを貼ってろっこん<重く軽く>で軽くしてゆく。こんなこともあろうかと大量に猫シールを持ってきていてよかった、と夏朝は思った。すべての荷物にシールを貼っても、シールはまだまだ余りそうだ。
黒依 アリーセ
は持ってきたハーブのキャンディーをひとつ円に差し出した。
「ジンジャーとローズマリーと蜂蜜入りのキャンディーよ。疲れが取れるわ。大変だったわね」
「ありがとう」
李 小麗
が子リスめいた黒目がちの瞳で円を見上げ、にっこり笑う。
「きっと大丈夫なのだ! しゃおりーたちも来たし! みんなもいるのだ!」
「そうだね」
円が見た、梨香が消えた場所。
「まずあたしが行こう」と巴が云った。
「合図を決めておこうか。何かあったらホイッスルを鳴らす。短く繰り返せば撤退、長ければ成功、長短交互で横取りされた、でいくよ」
一方的にそう云って、舞が持っていた10フィート棒を借りる。
10フィート棒がピラミッドの斜面に突き立てられた。ある筈の抵抗はなく、寧ろ、引き込まれるかのような感覚がある。
「舞、棒の端っこ掴んどいとくれ」
云うや否や、巴の姿が、ピラミッドに呑み込まれるかのように消えた。
「桜崎さん!?」
棒の端を持っていた舞が引っ張るが、逆にずるずると身体を持って行かれてしまう。
舞の腕もピラミッドの中に呑まれかけた時、笛の音が長く響いた。
「成功の合図……大丈夫、ってことですか? ……あっ、きゃっ!」
舞の姿も消える。
みんなは顔を見合わせた。
慎重に、そして大胆に。冒険は、決断の連続だ。
行かない選択肢だってもちろんある。けれど今選ぶのは。
「行こう!」
舞を追って少年少女たちは次々に飛び込む。
「ほな、わたいらも行こか」
竹松 梅
が最後まで残って写真を撮ったりしていた新聞部メンバーに声をかけた。
ところがちょっと首を傾げ。
「はて、どこかで見たことあるような。お名前なんでしたやろ?」
「八神です。彼らは同じ新聞部の友人で、」
「真央ちゃんなのだ」
「美咲紀ですっ」
それを聞き、梅は妹の孫が寝子高の新聞部だったことを思いだした。
「八神さんと真央ちゃんと美咲紀ちゃんやね。頼みますわ」
「無事に帰って来ましょう」と修がいたわるように梅の手を握る。
「あいあい。お兄ちゃんたちこそ無理せんといてな。しっかし、長生きしとると、こない不思議なこともあるんやなあ。さすがにちょいっと怖いから、みんなで手を繋いでわーっと入ろか」
「梅おばぁに賛成なのだ!」
真央が真っ先に手を上げ、修と美咲紀も頷く。
こうして四人は手を繋ぎ。
えいやっとピラミッド目掛けて飛び込んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月27日
参加申し込みの期限
2014年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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