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<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
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●赤の道と青の道
このはじめの部屋は正方形をしていた。
入ってきたのは、その一辺の中央付近。そこから見て右手の角から、床を赤に塗られた道がはじまっている。赤の道は壁に沿って奥へ緩やかに上っている。ちょうど対角線にある左手奥の角からは青の道が、やはり同じように緩やかな坂道となって続いていた。
どちらの道も、辺にそってまっすぐ進み、一つ目の角を曲がったところに扉があった。
壁と同じく、黒いつるりとした石造りの扉だ。
一行が近づくと、扉は勝手に上にスライドし、まるでSFに出てくる宇宙船の扉のようになめらかに開いた。
その奥にはまた緩やかな坂道が続いていた。一行は扉を潜り抜けた。
【SIDE:赤】
「ちょいと待った」
青班と荷物を分けあい多少身軽になった
桜崎 巴
は、扉を潜り抜けたところで歩みを止めた。
「この扉は重そうだが、中からは開くのかい?」
友人に荷物を預け、巴は一旦扉の外に出る。じわじわと元来た道を下がると、扉がまた音もなく下りてきてぴったりと閉まってしまった。
巴はしばらく待ってみた。しかし一向に開く気配がない。
「こりゃ、中からは開かないと見たね」
巴が近づくと、扉はまた勝手に開く。巴は扉を潜りながらたまたまポケットに忍ばせていた小石を扉のところに噛ませてみた。巴の背後で扉は再び閉まったが、小石は当たり所が悪かったのか砕けて潰れた。
「そううまくはいかないか……。まあいい。ご招待に応じてやるよ」
【SIDE:青】
青班の先頭は
稲場 舞
が務めていた。
手にしているのは例の10フィート棒だ。
「確か映画とかではこういう棒で危険を察知するんですよね……」
慎重を期してそのひょろ長い棒で床や壁を突つきながら歩く。
今のところ石っぽい堅い感触しかない。
舞の後を、青の道を選んだ一行が固まって歩いていた。
おぉぉん、おぉぉん、と呻くような低い音がしていた。
「なんか、薄気味悪いわね……」
最後尾を歩いていた
神薙 焔
が、隣を歩いていた
李 小麗
に話しかける。
「うん。真っ青で何となく冷やっとする感じがするのだ~」
そのとき、一歩前をゆく
赤羽 勇樹
が弾かれたように振り返った。
「……っ! 危ない先輩方!」
勇樹が突然、焔と小麗を突き飛ばした。
紙一重。焔の耳元をびゅんっ、と鋭い音が掠る。
「くっ!」
勇樹が腕を押さえ呻いた。服がすっぱり一文字に裂けている。押さえた指の隙間から血が滲んだ。
「大丈夫?」
焔の言葉に勇樹はただ口の端を歪めて笑った。そして顎をしゃくって後ろを指した。
「どうやら大歓迎っぽいッスよ」
焔は振り返った。
左右の壁から、いくつもの白っぽい影が生まれつつあった。
それは見る間に人の形をし始めた。ある者は濃い髭を蓄えていた。ある者は片目を眼帯で隠していた。
腰帯を長く垂らしている者や、上着をざっくり羽織っている者もいる。その数、八……いや、十。
彼らに色らしい色はない。ぼんやりと霞めいた男たちは、重なり合うと互いが透けて見えるのだった。
「おぉー……見た目からして、海賊の亡霊ってヤツか? なんかヤバそうなのだ」
亡霊たちは背中を丸め、首だけをあげてこちらを見る。目のある位置に瞳はなく、ただ何もかも吸い込んでしまいそうながらんどうの闇だけが存在していた。
小麗は、じりり、と両足を広げ腰を落として構える。あちらに対話の余地なんかありそうにない。
男の亡霊が腕を一閃する。風が矢のように飛んでくる。
小麗はそれを紙一重で避け、床を蹴って高く飛ぶと上段から蹴り下ろす。
「ヤアッ!」
ところが!
「ふわっ……!」
小麗の蹴りは亡霊の身体を突き抜けた。バランスを崩しそうになったところを辛うじて身体を捻り着地する。
「ずるいのだ! こっちの攻撃は通じないのだ!」
「実体がないのね。幽霊なんてどうすれば……浄化できそうな……」
クリスチャンである焔は胸元からロザリオを取り出し亡霊に向ける。
「昇天の祈り……!」
髭の亡霊が腕を振るった。
びゅんっと音をたて、鎌鼬のような風が焔の頬を切り裂いた。
「効かない? そうよね……あんまり熱心な信者でもないし」
そのとき小麗がLEDライトの出力を最大にして、亡霊の顔に光を当てた。
「目くらましなのだ!」
亡霊は仰け反った。光を嫌がっているようにも見えた。
「んぁ? 何となく亡霊にライトの光が効いてるっぽいのだ」
小麗が叫ぶ。すると焔もスマホを取り出し。
「なら私もスマホのフラッシュで、……悪霊退散!」
フラッシュが焚かれると、亡霊はまた仰け反る。だが、それも束の間、亡霊たちは再び腕を振るい、鎌鼬を放ってきた。小麗は、身軽さを活かし壁を蹴ると、くるりと空中で一回転してそれを避ける。
「懐中電灯の光程度じゃ、こけおどしにしかならないみたいだけど、」と焔は云った。「厚手の服を着てるから、急所をしっかり守れば対処可能よ!」
しかしそれも、亡霊が一体であればの話だった。
髭の亡霊、眼帯の亡霊、腰帯の亡霊、上着の亡霊……奴らは少しずつタイミングをずらしながら二の太刀、三の太刀を放ってくる。
「きゃっ!」
焔の胸元が切り裂かれた。
「大丈夫か!」
御剣 刀
が焔を庇うように木刀を構え立ちはだかっていた。刀の木刀に横一文字の傷がついている。切り裂かれた焔の胸元から血が出ていなかったのは、刀が木刀で鎌鼬の軌道を微妙に変えたためだった。
その刀目掛けて放たれた鎌鼬を、今度は
北原 みゆき
が飛び出して庇う。
「うっ!」
みゆきの太ももに一筋傷がついた。
駆け寄ろうとする刀を、みゆきはいつになく強い調子で止めた。
「私に近づかないで! みんなも!」
云い捨てるや否や、みゆきは腕を広げ、亡霊とみんなの間に立ちはだかる。
(お願い、発動して、<ミス・ディレクション>!)
亡霊たちの腕が振り上げられる。あの腕が振り下ろされたとき、鎌鼬が発生する。
そのことは観察して分かっている。
みゆきのろっこんは、周囲3m内の誰かが一番の特技をした瞬間、対象になった人間が行った『一番自信のある特技』が失敗しやすくなるというもの。みんなのろっこんを失敗させてしまう危険もあるが、逆に亡霊たちの鎌鼬を止められれば、みんなの助けになるかもしれない。だが、発動しなければ一巻の終わりだ。みゆきが固く目を瞑ったそのとき。
まばゆい稲妻が、後ろからまっすぐ、みゆきの金の髪を掠めるように貫き、正面にいた亡霊を撃ち抜いた。
振り返る。
みゆきの視界に飛び込んで来たのは、最後方から見えない弓を構えて凛と立つ、舞の姿。
青白い光の跡が、びりびりと空気を震わせていた。
「無茶は禁物ですよ、北原さん!」
舞はすっと背筋を伸ばし、両手を前に出して合わせた。
そこから右手を弓のように引くと、そこに光の矢が現れる。これこそ舞のろっこん<雷鳴の弓>なのだ。
「ふっ」
鋭く息を吐く。稲妻の矢がふたたび放たれる!
これに勇樹が呼吸を合わせた。
「初っ端から使うとは思ってなかったが……」
亡霊目掛けて赤い液体の入った小瓶を放る。
小瓶は勇樹の読み通り、亡霊にぶつかる直前で稲妻の矢に貫かれ割れた。
「正義執行!」
勇樹は吼えて十字を切った。
「俺の裁きの炎で浄化しろ! 『ジャスティス・ヒート』!」
小瓶の中の赤い液体は、ろっこんの媒介となる自分の血液だ。この血液が、燃え上がる!
舞の稲妻の矢が亡霊の心臓付近に突き刺さる。と同時にあがる業火。
稲妻で打ち抜かれ、その上、炎に包まれた亡霊は、苦しげに天に手を伸ばしたかと思うと、弾けて消えた。
勇樹は次の小瓶を構えた。
舞の手には三たび、稲妻の矢が現れていた。
「ここは私たちに任せてください、皆さんは早く先へ!」
舞は狙いを付けた亡霊から視線を外さずそう叫んだ。手に入れたろっこんがあまりに攻撃的なため、はじめは戸惑った自分もいた。こんな力を手に入れてしまったことを、すこし怖くも思っていた。だが、様々な経験を経て、誰かを守るためならこの力を使う覚悟ができた。
(人相手に撃つのはお断りですが、)
相手が亡霊ならば話は別だ。
(皆さんの安全を守るためなら!)
放たれる三の矢。上がる業火。
しゃがみ込んでいたみゆきに、
龍目 豪
が手を貸す。
「驚いたよ。意外と勇気あるんだな、北原」
「ふえぇ……おばけ、ほんとは怖いんですぅ」
豪がぽんぽんとみゆきの肩を叩く。
「大丈夫だ、稲場と赤羽が亡霊を押さえてくれてる」
その通りだった。稲妻と業火によって亡霊たちは完全に足止めを喰らっていた。
状況をすばやく見て取った
八神 修
がみんなを促した。
「ここはふたりに任せよう! 走れ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月27日
参加申し込みの期限
2014年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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