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【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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(去年の二の舞だけは避けたいわよね)
だから今年の水着は自前のものを用意した。
とは言え、ミスコン水着部門への出場をいつのまにか申し込まれていたのは去年と同じ。ミスコン出場を企てた面々も、去年と同じバスケ部の面々。
出番を待って舞台袖で待機しながら、
羽生 碧南
は栗色の瞳を瞬かせた。
(二の舞、……じゃ、ないよね……)
去年に引き続き二度目のミスコン水着部門出場となった碧南は今年の勝負水着を纏うた自分の身体をそっと見下ろす。去年はバスケ部の皆が水着からアクセサリーまで全て用意してくれた。そのせいもあって、出場後に散々からかわれた。
今年はそうはなるまいと自分で用意した水着は、大胆なカットの白い三角ビキニ。今年の夏に購入したはいいものの、一度も海やプールで着用できずにいた品で、身につけたのは今回が初めてだった。
(大胆すぎる、かな)
大人びたデザインの水着に影響されてか、気持ちまでなんだか艶めいてくる気がした。
いつもは元気いっぱい飛び跳ねてしまいがち、少女めいて大股に歩いてしまいがちな大柄な身体を、今日は淑やかに整える。司会に名を呼ばれるまま、コツリ、素足に履いたピンヒールサンダルの音をステージに響かせる。
睫毛の陰を頬に落とし、舞台の央に進み出る。ゆらりともたげるまなざしは、いつもの明るく元気な女の子とは別物、衣装に見合った大人びた妖艶さに彩られている。
瞳にも頬にも一切の感情を映さず、碧南は客席を一瞥する。巡らせた視線が止まるのは、背後に控える三人の怪人たちのうちのひとり。対決相手と定めた怪人『ビセイ』。
「羽生さんが指名したのは『ビセイ』──さあ、妖艶なその姿で、羽生さんはどんな歌を聞かせてくれるのでしょうか」
司会の紅葉に淡く微笑んで応じ、碧南は歌うために唇を開く。
歌うのは、カラオケでも日常でも幾度となく口ずさんだことのあるお気に入りの曲。伸びやかに軽やかに歌い始めれば、大人びた表情は一転、いつもの明朗快活で元気いっぱいな少女のものとなる。
恋を謳い愛を謳い、届かぬ想いを抱きながらそれでも前を向いて進んで行こうとするその歌は、乙女ゲーム好きな碧南が何度となくプレイしているゲームの主題歌。
「寝子高って女子のレベル高いわ……」
飲食可能な客席の最後尾の席に陣取って買ってきたたこ焼きを口に運びながら、
北里 雅樹
は小さく呟いた。水着部門が始まったところとは言え、出て来るどの女子もそれぞれに違った魅力を持っている。
(疲れた目と心の保養、だな)
受験生のはずであるのに何故か寝子祭実行委員に選ばれ、おかげでここ何週間か、受験勉強と実行委員の掛け持ちといういささかどころか大変に多忙な状況に追い込まれたのだ。
──俺、受験生のはずなんだがな
放課後は実行委員としての仕事、その後は図書館で閉館時間まで勉強、猫鳴館に帰ってからも勉強には適さない物音も寒気も筒抜けな部屋でまた勉強。そんな状況で何度そうぼやいたことか。
その多忙な日々も、どうにかこうにか今日で終わる。
実行委員長の計らいで少しばかりの休憩をもらった雅樹がまず向かったのは、ミスコン真っただ中な体育館。
(むっつりスケベと言うならば言え)
内心で半ば開き直りつつ、舞台に立つ女子たちを見つめる。さっきの女子は超ダイナマイトボディだった。その次の女子ふたりの百合カップルかと思わせる仲の良さはすごく良かった。今出番の女の子はくるくると変わる表情と、大柄ながらも均整の取れた身体がいい感じ。
厳しく吟味、というよりは目の保養に力を注ぎながら、雅樹はまたたこ焼きを口に放り込む。
(うん)
無言のままに大きく頷く。
(やっぱり寝子高って女子のレベル高いわ……)
舞台に立ったときの大人びた印象とは一転、元気いっぱいな女の子の仕草と声で恋の歌を歌い上げる女子を舞台袖から眺め、
椎井 莉鳥
は瞳を伏せる。
(この寒いのに水着……)
同じクラスの実行委員に頼み込まれ、ほとんどなりゆきで水着部門での出場となった莉鳥は、出番の直前になってもどうにもまだ気が乗らなかった。
とは言え、実行委員がなんなら用意するからと張り切って持ち出したビキニ水着を身に着ける気には絶対になれず、自宅のクローゼットから赤い競泳水着を選んで来た。
競泳水着なら肌を露出する面積が少なくて済むだろう、という考えもあるにはあったけれど、
(……大して変わらないかしら)
客席から舞台に向けられる熱気にも関わらず、足元から冷える身体に小さく息を吐く。
「続いては普通科二年、椎井莉鳥さん!」
鳥肌の立つ二の腕を一撫でし、司会者の呼び出しに応じるかたちで飾り気のない裸足で舞台の真ん中に進み出る。笑うでもなく不機嫌というわけでもなく、
ただただ淡々といつも通り、良くも悪くも彼女らしい表情で舞台から客席へと視線を投げる。
「っ……」
舞台に現れた赤い競泳水着姿の莉鳥を目にするなり、雅樹は目を見開いた。反射的に詰まる胸を片手で掴む。唇を噛み、瞳を伏せる。けれど、それも一瞬。
(何もかも終わったんだ)
低く自分に言い聞かせ、瞼を上げる。真直ぐに舞台を、別れた彼女を見据え、
(今更何を動揺している?)
繰り返し自分に言い聞かせる。
誰にも気取られぬように深呼吸を繰り返す。莉鳥の姿を見た途端に訳も分からず轟く心臓を鎮めようとする。
舞台の上、莉鳥は怪人『カイリキ』との腕相撲勝負に臨もうとしていた。
(ああ、……割と得意だもんな)
少し前の寝子高夜市で何故だか腕相撲勝負をするはめになったことを思い出し、雅樹は僅かに口元を緩める。最初に勝負した自分を軽々と破り、その後も次々と相手を倒してそれなりの成果を収めた彼女の戦法は、『有無を言わさず先手必勝、短時間でけりをつける電光石化のスタイル』。
今回もそれを踏襲するだろうと雅樹は読む。陸上部に所属し、走り高跳びの選手である彼女は、瞬発力に優れてはいるものの持久戦には弱い。勝負が長引けばほぼ確実に負ける。だからこその先手必勝、だからこその一気に敵から主導権を奪って勝利を物とする戦法。その戦術しか採りようのないことを、雅樹は知っている。
夜市のあのときに組み合わせた指の華奢さと温かさと、それから思いがけない力の強さを思い出して、雅樹はくすり、今度は間違いなく笑んだ。
(負けるなよ)
心の中でだけ、静かに呟いて席を立つ。
そろそろ実行委員の仕事に戻らなくてはならない。
「レディ、ゴー!」
背中に聞こえる勝負開始の合図の直後、
「わっ!」
猫だまし
じみて大声を上げる莉鳥の声を聞いて、雅樹は足を止めた。振り返らないまま、勝負の行方を確かめないまま、小さな笑みに肩を震わせる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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