this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
28
つぎへ >>
目にも綾な幾何学模様の三角ビキニを身に、
水上 桜
は唇を尖らせる。
(フリー部門で出場するはずだったのに……)
受付に行ってみれば、水着部門で出場する手筈となっていた。手違いではないかと訴えてみても、もう登録されているのでの一点張り。
水着なんて持ってきてないのにどうしろっていうの、と頭を抱えたところに、実行委員がこんなこともあろうかと! と得意げな顔で差し出してきたのがこの水着。
(いやでも、なんかものすごくハードル高い気がするんですけど……)
実際に身に着けてみても、その印象は変わらなかった。
デザインと言い、布地のカッティング具合と言い、十五歳の少女が纏うには少々どころではなく大人びている。良くも悪くも年相応な桜には、
(頑張って背伸びしてる感じに見えない?)
俯いた視界にきらきら大人びた水着が入って、桜は両手で顔を覆う。大きくひとつ息を吐く。
とはいえ、出番はもうすぐそこ。前の出番だった赤い競泳水着の女子がほとんど奇襲に近いスタイルで怪人『カイリキ』に勝利し、それでもなんでもないような顔をして舞台から去ろうとしている。
彼女の次に、自分が呼ばれる。
(……ええい!)
直前まで戸惑ったり躊躇ったりするものの、元より度胸は悪くない。覚悟を決めてライトでキラキラな舞台を見据える。
司会に名を呼ばれ、背筋を伸ばして舞台袖から踏み出す。コッ、と思っていたよりも響く水着に合わせて大人っぽいデザインなサンダルのヒールの音に一瞬だけ目を瞬かせるも、堂々とした足取りは緩めない。
ステージの央で足を止め、客席に向き合う。
片手を腰に当て、もう片手で艶やかな黒髪をかき上げる。ちょっと挑発気味なまなざしを投げれば、
(少しは大人に見える、……わよね?)
客席からの拍手と歓声を受け、桜はできるだけお淑やかにお辞儀をしてみせる。そうしてから、十五の少女じみてはにかんで笑った。
「物静かな雰囲気に大人っぽい水着がいい感じね」
「水上さんは誰と対決する?」
司会の紅葉と遠海の声に、桜は背後を振り返る。彫像じみてポーズを決めて黙して立つ覆面黒マント姿の『怪人』三人のうち、『カイリキ』の前に立つ。
ニカリと口元を笑ませて腕相撲用のテーブルにスタンバイする『カイリキ』と対面し、手を合わせる。
「水上さんは水泳部に所属、鍛えた腕力でのいい勝負を期待するよ!」
レディ、と準備を促しつつ、もう一人の司会者の彰尋が明るく笑った。
彰尋と客席からの応援の声に負けず嫌いな笑みで応じ、桜は裸の腕にぐっと力を籠める。華奢に見える腕からは想像もつかぬ思わぬ力を感じてか、『カイリキ』の覆面越しの頬が僅かに歪んだ。
「ゴー!」
色鮮やかで華やかな水着姿の女の子が、うなじや胸元まで赤くして息を切らし、
「っ……」
悔しそうに瞳を歪めて唇を噛む姿はそれはそれで人目を惹く、ものなのかもしれない。
『カイリキ』との健闘を称えて少女に向けられる客席からの歓声を耳にしながら、
森篠 琳子
は舞台袖で黒い瞳を伏せる。
(ミス寝子高コンテスト)
一年生のときも二年生のときも、そんな世界には自分は無縁だと決め込んでいた。今年だってもちろんそのはずだった。
(……どうして?)
出場するつもりなどさらさらなかった。
それなのに今、琳子は水着を身に着けて間近に迫った出場をじっと待っている。
──ミスコン出場の確認に参りましたー
そんな軽い調子で、クラスメイトの実行委員から出場確認の連絡が来たのは寝子祭の前日。驚いて声も無い琳子に、クラスメイトは不思議そうな顔をした。しばらく前にお願いしたでしょう、上の空で頷いてたでしょう、と言われ、琳子はますます言葉を失くした。
ともあれ、出場が決まったのなら断ることはできないのだろう。
(この前のビーチスターズコンテストの時もそうだったもの)
そう思い込んで観念して、衣替えのときにとっくに仕舞い込んだ水着を探し出してきた。そうして琳子は今、あの夏の寝子ヶ浜海岸と同じ衣装で、あの時とは比べるべくもない十一月の寒さに肩をすくめて舞台袖に立っている。
「続いては三年生、森篠琳子さん!」
呼ばれるままにステージに飛び出す。足早に舞台の央に立ち、手短に自己紹介を済ませ、
(さっさと終わらせるには)
それだけを考えて他は特に深く考えず、怪人『カイリキ』を指名する。
「おっと連戦だ、『カイリキ』大人気!」
会場の笑いを取る司会者の彰尋と『カイリキ』に会釈し、琳子は勝負用テーブルの前に立った。
「一進一退の攻防を制したのは森篠さん! 会場のみなさま、森篠さんに拍手をー!」
意外に力があったことを驚いているかのように自分の掌を眺める琳子を拍手で見送り、
「さて、続いては」
彰尋はほんの少しおどけた様子で客席に向きあう。
「ミスター寝子高カッコ予定カッコトジル、俺!」
司会者としての役目を紅葉と遠海に一時預け、舞台袖に一度引っ込む。学生服の下に着こんできた水着姿に素早く変わって再び登壇し、挑むは『カイリキ』。
「ええと、じゃあ頑張ろうかな? うん、少しだけ頑張れると思う」
自分に言い聞かせる風に芝居じみた仕草で勝負のテーブルにつく。
「きっと相手はとても強いんじゃないかなと思うけど──」
「はい、はじめ!」
「わ、丹羽さん、待って待って」
コントじみた場面を演出しつつ、勝負は勝負として『カイリキ』には全力で挑む。粘りに粘って、
「がんばれ、彰尋くん!」
客席から聞こえた嬉しい声援に応じるかたちでなんとか勝利を収めた。
「強かった……! 本当に強かった……!」
『カイリキ』と健闘をたたえ合いつつ、彰尋は水着姿で司会を続行する。
「続きましてはお待ちかね! 去年のミスター寝子高、
志波 武道
さん!」
「水着部門と聞いて! 呼んでなくても来るけどな!」
彰尋の声に合わせて舞台に飛び出して来た武道は、水着部門のはずが制服姿。
「狙うはミスター寝子高二連覇、もしくは最大級の賑やかし!」
大仰な仕草で会場の笑いを誘い、武道はニカリ、キラーンと輝く歯を見せ笑う。
「サァサァ皆さんお待ちかね! 待ってなくても脱ぐけどね!」
盛大な拍手と共、
「神速のブドー、いっきまぁっす!」
最早水泳部と生徒会の名物と化した素早い脱衣を披露する。
制服の下から現れた水泳で鍛え上げられた彫像と見紛うばかりの見事な逆三角形筋肉な競泳水着姿に、会場からは笑いと歓声が巻き起こった。
「俺の!」
フロントダブルバイセップスからの、
「この!」
フロントラットスプレッド、
「水泳で鍛えた筋肉を信じて!」
サイドチェストからくるりと背を向けてのバックダブルバイセップス。無駄にポージングを決めながら、武道は『カイリキ』の前に立つ。
「悩んだけどここは『カイリキ』に挑むぜぃ!」
『カイリキ』と並んで同時にサイドトライセップスを決めて拍手を貰った後、腕相撲に取り掛かる。
「まぁ勝負事はやっぱ勝ちたいんだけどね」
「レディ、ゴー!」
「はいナ、レディ・ゴッ!」
ゴッ、とテーブルに『カイリキ』の手が押し付けられる。
勝負は開始一瞬の隙を突いた武道の勝利だった。連敗続きに肩を落とす『カイリキ』の背中を武道はバシバシ叩く。
「いい筋肉といいパワーだった! ってことでシメ! モストマスキュラー!」
ふたり揃ってポージング、流れで手を振り退場しようとして、武道は慌てて舞台に戻る。神速脱衣でまき散らかした服をわたわた回収し、
「てへ!」
ついでにコツンと額を叩いて愛想を振り手を振り、お祭り男は今度こそ退場した。
(やっぱこういうお祭りの宣伝は目立ってなんぼよな)
喝采と笑いを受ける武道の背中を眺めつつ、
伏見 真
は琥珀の瞳を細めた。射干玉の闇の色した長い髪を撫でて整え、振袖をアレンジした水着を纏った己の身を確かめる。
(ん~……まあ、寒いけど)
十一月に水着を身に着けるのは幼い頃よりの身体の弱さが不安要素ではあったものの、
(ちょっとやったらええよな)
線の細い見た目に反した竹を割ったような男らしさでその辺りは気にしないことにする。それに、目立つには裏ミスがもってこいなはず。
ただしフリー部門には同じパソコン部所属の
綴 柚枝
が出場を決めている。同じ演目で被ってしまうのは避けたいところ。
(せやったら、水着部門しかないやんなあ?)
口元に手をあて、くすりと笑う。
裏ミスへの出場目的は、パソコン部で制作したゲーム『BAROQUE:CODE』をモチーフとしたカフェの宣伝。そこで真はヒロインの格好で給仕をしている。
(せっかくやしうちにもっとお客さん来て欲しいし……)
おっとりとした仕草で身支度を整え終わる頃に司会者から登壇を請われ、真は白い素足で舞台を踏んだ。
ひやりとした床の感覚に、頬に控えめな笑みが滲む。
「イナリー! 似合ってるよー!」
客席から飛んで来た聞き慣れた声の方を──そろそろ自分の出番も近いはずなのに客席から応援の声をくれる同じパソコン部所属の
史越 奈津樹
を見遣り、艶やかな笑みを瞳に浮かべる。
傍目に見れば華奢な少女にしか見えない姿と仕草で、真は舞台の上をしなやかに歩む。長い黒髪を揺らし、白い肌に滑る袖を揺らめかせ、
(まず力なんて論外やし)
妖し気にさえ見えるまなざしを舞台の端に控える『怪人』たちへと向ける。
(曲、作るんは得意やけど弾くんは普通なんよね)
冷静な消去法で対戦相手に選ぶは、
「ここは怪人ナンバー3『オオグイ』さんと戦わせてもらいましょか~」
髪を耳にかけつつ小首を傾げ、真は淑やかに宣戦布告する。
待ってましたとばかり舞台に白いテーブルクロスのテーブルを設え激辛パンの皿を置く『オオグイ』に、真はどこまでも柔らかな仕草で会釈をした。
「おおきにね」
『オオグイ』がどうぞと引いた椅子に掛け、客席を前に丁寧に手を合わせる。
「ほな頂きます」
隣で口を大きく開けてパンを齧って悶絶する『オオグイ』をちらりと見遣ってから、真は激辛サンマさんパンを小さく千切った。
「大口開けて食べるなんてそんなんでけへんわぁ」
恥じらいの表情を浮かべつつ、一欠けら口に含んで、
「あ、美味しいなこれ」
子狐じみたつり目をくるりと丸めて思わず感じたままを声にする。
「アカンアカン、食レポ対決やのに」
咄嗟に唇を押さえて小さく笑い、もうひとくち。今度はしっかり噛みしめて口いっぱいに広がる辛さと旨味をしっかり味わう。口の中のものを全て飲み込み、更に一呼吸置く。その間に隣の『オオグイ』は豪快に全て食べ終え、たった一言『カライ』と言うなりテーブルに突っ伏して身動きしなくなった。
「確かに辛いんやけど、嫌味な辛さやないんがええね」
静かな笑み刻んだ頬を僅かも崩さず、激辛パンを小さくちぎっては口に運ぶ。
「仮にもパンやし、小麦粉の甘みが辛さとマッチして僕はきらいやないわ~」
食べ終わった後はちゃんと両手を合わせてご馳走様。
「ええお味でした」
お行儀の良さと辛さに怖じないいい食べっぷりに客席から感嘆の声が向けられる。それには遠慮がちに微笑んで応じ、真は知らぬ間に汗の滲んでいた額や頬に掌で触れた。さっきまで凍えて冷え切っていた指先や唇までぽかぽかし始めていて、なんだか少し嬉しくなる。
(これ選んで正解やったわ)
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!