this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
28
つぎへ >>
「
巫部 紫苑
さんですね」
「はい」
更衣室へと続く廊下の前の出場者受付窓口で実行委員に声を掛けられ、紫苑は人当たりの良い笑みを苺色の瞳に浮かべた。
「水着持ってきて下さいって言われましたけど、これだったんですね」
華やかで賑やかなミスコンが繰り広げられるステージを眺めやって、ちらり、亜麻色の長い髪を揺らして小首を傾げる。
(……去年もあったような?)
数日前に実行委員に声を掛けられ、いつも通りにふわふわと返事をしているうちに気が付けばミスコンに参加することになっていた。当日は水着持参でお願いしますと頭を下げられ、乞われるままに水着を持って受付に顔を出したところでやっとミスコン用の水着であったのだと心得る。ともあれ、参加が決まっているのであれば断るのもなんだか申し訳ない。
実行委員に案内されるまま更衣室に入り、持って来た水着に着替える。
(ん~、)
下手に力を加えればぱちんと弾けてしまいそうにぱつぱつに張った水着の胸元やお尻を指先でなぞる。ちょっときつくなってしまっているような感じがするのは、
(また大きくなったのかしら?)
周りで待機している水着姿の出場者に比べて少しだけ、きっとたぶんほんの少しだけ露出が多すぎ、セクシーに寄りすぎではあるけれど、紫苑にとっての『セクシー』は即ち『可愛い』。露出への抵抗がほぼ無い紫苑にとって、肌色の多さよりも布地の少ない際どさよりも優先するのは衣装のセクシーさ、もとい可愛さ。
髪をふわり、腰に巻いた紗のパレオをふわり、ふわふわとした笑顔を浮かべ、紫苑は司会に呼ばれてステージに立つ。
「えっと、かいじんさんを指名するんですか?」
セクシー過ぎる格好の紫苑に圧倒されてか、こくこくと頷くばかりの覆面黒マント姿の三人の『カイジン』たちを一眺めして、紫苑はたおやかな笑みを口元に滲ませた。
「それじゃあ……『オオグイ』さんでお願いします」
名前的に何か食べるんですよね、と大きな胸を内面的にも外面的にもわくわく弾ませ、紫苑は『オオグイ』との対決の席に着く。
テーブルに置かれた激辛サンマさんパンを前に食レポをせねばならないという対決のルールを聞いて頷き、淑やかに手を合わせる。頂きます、と弾んだ声は、
「んっ!」
サンマさんパンをひとくち齧った途端にいっそ甘やかな響きを帯びて跳ねた。
「かりゃいっ、でも美味しいです」
辛いでしゅけど、と辛さのあまり若干舌っ足らずになりながらも、もぐもぐと動く口は止まらない。
「ヨーグルトドリンクなんかと一緒に食べるとちょうど良い感じになったりしちぇ、」
激辛の名に恥じぬ激辛っぷりに思わず身体が震える。ついでに胸やお尻もブルンブルンとキワドク揺れる。
「からひの苦手な人でも美味しく食べられると思いまひゅ」
ふわりと赤らめた顔や胸元に汗を滲ませ、息を乱しながらサンマさんパンを完食する紫苑の隣では、紫苑のセクシー、もとい可愛さに我を忘れた『オオグイ』がサンマさんパンを食べることも勝負も忘れて紫苑の胸元を凝視している。
「っ……」
『オオグイ』との対決に勝利して舞台から颯爽と去る少女の迫力のある肢体とそれを包むセクシーに過ぎる水着に、
佐和崎 紗月
は言葉を失う。
思わず自分の水着姿を見下ろす。メリハリもボリュームも少ない、どこかぼんやりした姿だと自分ながらに思ってしまう。
(やっぱり、)
次の出番を控えて立った舞台袖から踵を返して逃げ出してしまいたくなる。
(こんな地味で無個性な女が出ても、白けるだけ……)
そう思っていたから、寝子祭のミスコンになど今まで一度も出場したことがなかった。今年だってそのつもりだった。なのに、
「大丈夫だって、こんなの」
こちらの様子に気づいたのか、隣に立った
初瀬川 理緒
が軽やかに笑って腕に腕を絡ませ耳元に囁いて来る。柔らかで温かな胸が肘に触れて、紗月の心臓がどきんと跳ねた。
「理緒ちゃん……」
「ね」
大輪の色鮮やかな花のような理緒は、高校一年生の時にはもうグラドルとしてデビューしていた。
──現役グラドルが出場したら反則だし、負けたら恥になっちゃうしで
だから寝子高のミスコンには一度も出場したことがなかったのだと、彼女は言っていた。けれど今年のミスコンに参加を決めたのは、
──今年は最後の寝子祭だから
高校最後の思い出を作ろうと誘われ、
──恋人の紗月と一緒にエントリーしたいの
甘え上手にそう微笑んで言われてしまえば、紗月に断れるわけがなかった。
「大丈夫、紗月は完璧だもん」
ピアノを弾く紗月の細くて長い指に指を絡ませ、理緒は繰り返し励ます。
「それは、……理緒ちゃんが水着もアクセサリーもコーディネートしてくれたからっ……」
ふわりと頬を染める紗月が愛おしくて仕方がなかった。
「去年、グアムに行ったときに撮影で着たお下がりだけど」
耳元で囁けば、紗月の波打つ黒髪が微かに震えた。頬だけでなく赤くなるうなじや耳にキスしたくなるのをぐっと堪え、理緒は紗月の手をぎゅっと握る。
乱れそうになる息を整えるかの如く、紗月が大きく深呼吸した。
「……そうだよね。理緒ちゃんが一緒にいるんだもの」
緊張で冷たくなった指先で手を握り返され、理緒は思わず笑う。覚悟を決めた紗月は強い。
「それじゃ、行こっか!」
「……うん」
手を繋いでステージに飛び出す。拍手と歓声に迎えられ、咄嗟に身を強張らせる紗月を優しくエスコートしつつ、理緒は余裕のあるにこやかな笑顔で手を振り応じた。そのついでに紗月の肘に肘を絡める。水着の胸と胸を合わせてぎゅっと抱き合う。片手だけでは足りずに両手の指と指を絡め合う。
くすくすと笑いながらじゃれついてくる理緒のペースに巻き込まれ、紗月はふわりと頬を染める。
気持ちが高揚するのは、舞台に立ったからだろうか。おそらくは理緒に向けれているのだろう拍手と歓声のおこぼれを頂戴しているからだろうか。
(……ううん)
たぶん、それはきっと関係ない。
理緒と足取りを合わせて歩く。視線を合わせて笑い合う。それだけで胸が弾む。誰にも負けない気持ちになれる。
(私は、……)
表向きは『親友』だった。でも本当の関係は、『恋人』。誰にも話したことのない秘密の関係。
(私は、理緒ちゃんが好き)
衆目に晒される中で理緒と肩を並べ、紗月は精一杯に胸を張る。
(好きで好きでどうしようもないの)
たとえふたりの本当の関係が今ここでばれてしまったとしても、後悔なんてしない。だって、
(誰かを好きになることに、理由なんて必要なの?)
強く強く、そう思う。誰かに後ろ指をさされることなんて今は怖くもなかった。理緒が隣にいて手を繋いでいてくれれば、自分は無敵でいられる。
「初瀬川さんと佐和崎さんのご指名は『ビセイ』!」
司会の声に、紗月は瞳をもたげる。
理緒が堂々とした態度で対決を指名した黒マントに覆面姿の怪人『ビセイ』がふたりの前に進み出て来ていた。意外とポップな歌をポップな振り付けで歌い踊った『ビセイ』に対し、ふたりの選曲はアカペラによるデュエット。声を重ねるは、秘めざるを得ない切ない恋の歌。
歌を得意とする理緒のリードに合わせ、紗月は声を重ねる。アカペラでの歌唱は初めてではあったけれど、曲自体は時々ふたりで行くカラオケで何度も歌ったことがある。
曲の歌詞に自分たちを重ね合わせ、感情を重ね合わせる。知らず頬を伝った涙に理緒の指先が優しく触れて、紗月はどうしようもない恋情に突き動かされるままに理緒の手を握りしめた。
勝負も、ミスコンの結果も、今はどうでも良かった。鮮やかに笑う恋人しか、──理緒しか、見えない。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!