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寝子島高校
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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「色んなアピール方法があるんだね」
「みんな若くて綺麗ね」
客席の半ばほどの位置に陣取り、
シオ・レイゼルオーク
と
白石 妙子
は出場者が出て来る度に拍手をし、感嘆の声を零し、時々ちょっぴり羨まし気な溜息も吐く。
「セクシーな人羨ましいなあ」
「……眩しいわ」
怪人たちと腕相撲をしたり歌合戦をしたり、辛い物の食レポをしたり。どんな姿も若い子ならではな煌きに満ちていて、妙子は思わず眼鏡越しの瞳を細める。
そんな妙子の横顔をじっと見つめ、シオは小さく首を傾げた。
「妙子さんはセクシー要素あるよね」
「えっ」
ともすれば神秘的にも見える落ち着いた大人の女性なシオからの思いがけない言葉に、妙子は頬を赤くする。
「そんな、私なんて……」
「なんかなんとなく」
「……冗談ばっかり、シオさんのほうがずっと素敵だわ」
図らずも見つめ合う格好になって、先に照れたのは妙子の方だった。見つめ合うことに慣れない視線をそうっと舞台の方へと逸らす。今しもちょうど、水泳部の男の子が元気いっぱいに水着姿となっている真っ最中。
「シオさんはどの人がいいと思いました?」
出場者に惜しみない拍手を送る妙子に倣って拍手をしつつ、シオはちょこんと首を傾げる。
「男子……迫力美形はちょと苦手かも」
「次の男の子は綺麗な黒髪と顔立ちね」
激辛パンの食レポに臨む男の子に思い切って応援の声を掛けてから、妙子は恥ずかしくなって俯いた。
(……やっぱりおばさんが品定めしてるみたいで恥ずかしいかしら)
視線を伏せてひっそりと冷や汗をかく妙子には気づかず、ついでに舞台に立つ裏ミス候補にも気づかず、シオがほのぼのと思い浮かべているのは、以前妙子と一緒に巡った寝子高夜市のお茶処に居た看板猫。お店の隅で眠っていた三匹も、シオの膝の上で丸く団子になってくれた一匹も、みんなみんな可愛かった。
「妙子さん」
「はっ、はいっ」
「夜市に居た三色団子さん達、今日は校長室にいるのかな? それとも気ままにお散歩かな」
のんびりマイペースに夜市の猫たちのことを口にするシオにうっかり沈んでしまいそうになった心を救われた気がして、妙子はつられるように微笑んだ。
ふわふわと可愛い猫たちのことを考えるシオと妙子から少し離れた席では、
「さっきのお姉さん、まるでグラドル並のナイスバディ!」
仙藤 蒼
がはしゃいだ声をあげている。
「がんばれー! お姉さんとっても綺麗ー!」
誰彼構わず応援の声を楽し気に掛けて行く妹を半ば呆れ半ば微笑まし気に眺め、
仙藤 紫
は舞台へと視線を向ける。
(去年は私も出場したのよね……)
特に賞などは貰わなかったけれど、あれはあれで楽しい思い出になっている、気がする。
「お姉ちゃんもミスコン参加してたよね」
思考を読んだかの如く妹に話を振られ、紫は黒い瞳を瞠った。そうね、とさりげなく応じる紫に、蒼はポケットから取り出したスマホの画面を掲げて見せる。
「とっても素敵だったよ」
見せられたのは去年のミスコン舞台に立つ自分の姿。
「ちゃんと残してるよ」
「なっ……」
前夜祭での姿をいつの間にか撮られていたことに加え、
「激辛サンマさんパンを食べたときの反応とかのギャップもあってちょっと笑ったけどね」
「いつのまに」
恥ずかしい場面まで記憶されてしまっていることに赤面しつつ絶句しつつ、妹の手からスマホを取り上げようとする。その姉の手から逃れ、蒼は舞台に向けてまた応援の声を放った。
「この前、寝子中のほうでも文化祭をしたけど」
「……ええ」
実行委員として頑張っていた妹の言葉に、姉は話をすり替えられたことに気づいて小さな溜息を吐きながらも応じる。
「やっぱり比較にならないほど盛り上がってる」
「……寝子高って本当に自由過ぎる学校よね」
蒼の視線を追うかたちで舞台を再度眺めやり、紫は頷いた。観客として見ていてつくづくそう思う。
「水着でもコスプレでも、みんな大人っぽい!」
「そうね」
はしゃぐ自分を見てくすくすと笑う姉を、蒼は横目に見る。舞台に立つひとの中にはグラドルっぽいひともいる。高校生離れした美人なひともいる。誰を見ても綺麗なひとばかりで、つい感嘆の溜息を吐きたくなる。
(……でも)
出場者の誰を見てもどきどき興奮する胸は、姉の綺麗な横顔を見た途端にいちばんに高鳴る。あんまり綺麗で、こんなに綺麗なひとが自分のお姉ちゃんなのだと思ってすごくすごく嬉しくなる。
「やっぱりお姉ちゃんのほうが一番!」
顔中で笑って肘に抱きついてくる妹を受け止めながら、紫は困って笑うばかり。妹は相も変わらずくるくると忙しなく表情を変える。
「見ていて飽きないね」
「去年はこんな感じじゃなかったはずだけど……」
出場者と怪人の勝負なんて、去年はなかった。色々な怪人との勝負は、出場者それぞれのパフォーマンスに似て見ていて飽きない。
(……来年はどんな趣向になるのかしら?)
寝子高校を受験するという妹が在籍しているはずの、寝子祭。楽し気なことには頭から前のめりに突っ込んで行く妹は、その寝子祭をどんな風に楽しんでいるだろう。
「やっぱり寝子高へ行きたいな」
ぽつり、隣で妹が口にした言葉に、姉はくすりと笑みを零した。
「私もミスコンに出ちゃおうかな」
「まず入試に受からないとね」
ゲーム三昧で遊び惚けている風にも見える妹に姉として釘をさしながらも、紫は妙に嬉しくなる。一年前の自分と同じ制服を着た姿やミスコンの舞台に立って元気いっぱい自己紹介している姿が瞼に浮かんで、思わず口元が綻びそうになる。
「大丈夫だって。今のところ合格圏内だし」
「どこの科を受けるか決まったの?」
うーん、と蒼は首を捻る。
「今のところ普通科だけど、他の科も面白そうだし」
体育科にしろ芸術科にしろ、もちろん普通科にしろ、妹であればどこでだって自分らしく溌剌とやっていける。姉はそれをよく知っている。
「あっ」
舞台に向けて声援を送っていたかと思えば、蒼は唐突に素っ頓狂な声をあげた。
「あと二年くらい早く生まれてたら、去年の寝子祭にはお姉ちゃんと一緒にミスコンに出られたかも」
すごいアイデアを思い付いた風に言ったかと思えば、
「あーもったいない」
本気でそう思っているらしく深々と肩を落とす。そうね、と紫は笑った。
「私も出たかったかな」
「なに、その微妙な言い方?」
唇を尖らせる妹の頬をそっとつつき、姉はもしも妹と一緒にミスコン出場していたらと少しの間思いを巡らせる。
元気いっぱい、物怖じせずに自分を出せる妹と。
物静かで、どこか一歩退いたような姉と。
妹はきっと、誰にも負けない。だって自慢の妹だ。
「蒼と一緒に出たら、多分優勝するのは蒼よ」
「ちがうよー。お姉ちゃんが優勝だって」
心底そう思ったのに、妹は至極真面目に首を横に振る。そうしてなんだかとっても嬉しそうに腰に抱きついてくるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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