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寝子島高校
【寝子祭2nd】前夜祭から後夜祭までフルリヤッヒィ!
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(……よし……!)
ミスコンの準備に余念がない出場者たちが集まる更衣室の一角、
酒浸 朱蘭
は静かに拳を握りしめる。
(猫鳴館自治会長的にもここで優勝するんだぜ)
そうして寝子島高校に猫鳴館ありと宣伝をしたいところ。なにしろ猫鳴館は寝子高の寮としては非公式、入寮者たる学生が管理していることもあって入居者がいなくなってしまえば、
(終わっちゃうしなぁ……)
うっかりしんみりしてしまいそうになって、朱蘭は慌ててぱちんと自分の両の頬を叩く。そうならないため、気合を入れて苦手な運動も頑張ったのだ。ダイエットを敢行して体の線を引き締めたのだ。事前に用意した『寝子島らしく』可愛い肉球模様がついたビキニは、朱蘭が考える『ミスコンっぽい水着』だ。
(やる事はやったし今日はがんばるぜー!)
お腹に力を籠め、とっておきの水着に着替えて、
(……あれ?)
朱蘭は栗色の長い髪を揺らして首を捻る。
(これなんかサイズあってないんだぜ?)
具体的に言うと胸のあたりがきつい。購入したときには丁度おさまっていたはずのおっぱいが、ブラ部分に納まりきらずにはみだしそうになっている。
(なぜ)
ぽろりと零れ落ちてしまいそうな両のおっぱいを両手で支えて途方に暮れかけたとき、更衣室の外から実行委員の声が聞こえた。
「酒浸さんっ、出番ですー!」
「ってえっ? もう時間!?」
ダイエットのついでに行った大胸筋筋トレのおかげでカップが一サイズ、具体的に言うとDからEに成長しているとは思いもよらず、朱蘭は焦る。代わりの水着なんてもちろん用意しているわけもない。
「酒浸さんー?」
繰り返し名を呼ばれ、朱蘭は慌てる。
(あーもうこのままいくしかないぜ!?)
水着のサイズが合わなかろうと、動く度にブラの中の胸が狭苦しそうに震えようと、不出場だけは避けたい。
「ここにいるんだぜ!」
覚悟を決め、更衣室の外に出る。実行委員の指示に従って舞台袖に移動し、
「それでは! 酒浸朱蘭さん、張り切ってどうぞ!」
司会者の声に合わせて舞台へ飛び出す。
(とりあえずモデルぽい感じを意識)
しつつ、舞台の真ん中まで歩く。
(さて)
普通のミスコンとはいかないのが寝子高、ここからが寝子ミスの本番。
背後に気配を感じて振り向けば、ポージングをして並ぶ黒マントに覆面姿の『カイジン』三人。
(アカペラや食レポは自信がないんだぜ)
消去法で選ぶは、
「『カイリキ』! 勝負なんだぜ!」
すなわち腕相撲勝負。
堂々と『カイリキ』を指名する裏で、朱蘭は不安に胸を轟かせる。歌唱力や食べ物のレポートよりはましかもしれないと思っただけで、腕力もさほどあるわけではない。
(かなり難しいと思うんだぜ……)
それでも勇気を奮い立たせ、腕相撲用テーブルに『カイリキ』と向き合って立つ。
「レディ、」
司会の彰尋の声に合わせ、片手でテーブルの端を掴み、もう片手を『カイリキ』の手と組み合わせる。その時点できつい水着の紐が更にきつく胸やら肩やらに食い込み、朱蘭は戦う前から冷や汗をかく。
「ゴー!」
ブラが弾けるのではないかという恐怖に怯えながら、ぐっと全身に力を籠めた途端、
(水着が!)
ビリッ、と大変危険な音を立てた。それでも勝負は投げ出さず、腕に全力を籠める。『カイリキ』の覆面越しの視線が胸元に集中しているような気がして咄嗟に反対の手でブラを抑える。途端、危いおっぱいに幻惑された『カイリキ』の力が緩んだ。
「今だぜ!」
時機を逃さず、朱蘭は勝負を仕掛ける。ダイエット運動で鍛えた筋肉を総動員させ、『カイリキ』の腕を倒す。
「そこまで! 勝者、酒浸さん!」
遠海の告げる勝敗を耳にしつつ、朱蘭は両手で胸を抑える。全身に力を籠めたお陰で真っ赤になった頬や乱れた髪もそのままに、一礼して舞台を去る。だって『カイリキ』を倒したその瞬間、背中の紐が千切れた音がした。
(い、いやまあ、)
更衣室まで全速力で駆け戻りつつ、抑えた胸元から視線と思考を逸らしつつ、朱蘭はミスコンの勝利の行方思いを馳せる。自分に襲い掛かった色んなハプニングを考えないようにする。
(優勝したら嬉しいけどまぁ出来なくてもそれはそれ優勝した人を祝いつつ最後は宴会で〆たいぜ! そうだぜ宴会だぜ宴会なにはともあれ宴会なんだぜ!)
「……ええ、と……」
出場者専用の更衣室に繋がる受付担当の実行委員に困惑した面持ちを向けられ、
朝鳥 さゆる
は無表情なままにバッグから生徒手帳を取り出して示した。
出席日数が足りているのかどうかも怪しい上に、私服姿の己が実年齢よりも六七歳は上、二十歳前半ほどにみえてしまうことは理解している。
納得したようにこくりと頷く実行委員の視線が背後に向けられているということは、斜め後ろに立って黙するばかりの
葉利沢 倫理子
も同じように生徒手帳を示しているのかもしれない。
(……二十代前半の同性カップル、か)
傍から見た己と倫理子の外見をそう判断した途端、知らず眉間に剣呑な皺が寄った。
「二人で出場するの。入っていい?」
肘に柔らかな胸が押し当てられる。振り解こうとするさゆるの腕を一層強く抱き寄せ、倫理子は黒い瞳を柔らかな刃じみて細めた。
高校生には到底見えない二人の様子に圧倒されて頷くばかりの受付の実行委員にひらりと手を振り、倫理子はさゆるの肘を引いて更衣室へと向かう。
他の出場者たちに混ざって手早く水着に着替え、順番を待つ。
やがて出場の案内に二人を呼び出しに更衣室へと訪れた実行委員は、高校生に間違いないはずのさゆると倫理子の高校生離れした水着姿に目を瞠った。
「続いては朝鳥さゆるさんと葉利沢倫理子さん! お二人での出場だー!」
明るい男子の声で告げられる登場の合図に、倫理子がさゆるの手を引いた。どんな感情も死んだが如き表情で、例えば美しい死神じみた静寂さで歩むさゆると、そのさゆると手を繋ぎ、こちらは残酷であるがゆえに陽気な悪魔の笑みを湛えて進む倫理子と。
「朝鳥さんの水着は、バブル期のハイレグワンピースを思わせるデザインが大人びた美貌によく似合っているわ……どことなく、退廃的な美しさを感じさせるところも魅力的ね」
「大人……すごく大人っぽい……」
司会の紅葉がさゆるのチャームポイントを的確に言葉にし、遠海が素直な感想を口にする。
「葉利沢さんも、アダルティなエスニック風のビキニの着こなしが素敵よ」
対照的でありながらどこか似た雰囲気さえ併せ持つふたりの姿は、客席の人々の目を釘付けにする。誰かがごくりと生唾を飲み込み、誰かがふたりのその姿を決して忘れないようにと脳裏に焼き付ける。
客席の人々の視線と心を奪ったふたりが選んだのは、怪人『ビセイ』とのアカペラ対決。
どうやら楽器演奏担当だったらしい怪人が一度舞台袖に引っ込み歌唱担当と入れ替わるその間に、倫理子はさゆるの耳に唇を近づけ囁きかける。
「……この歌、知ってるかしら?」
笑みの残滓をふわりとさゆるの耳に浴びせ、倫理子は鮮やかに残酷な笑顔を客席に向ける。唇を開いて放つは、退廃的な歌詞で知られるヴィジュアル系バンドの代表曲。
挑戦的なまなざしをちらりと向けられ、さゆるは興味がなさそうに瞳を伏せる。そうしてから、身動ぎもせぬまま、表情を微塵も変えぬまま、倫理子の声に己の声を合わせる。
退廃的で、残酷で、危げな美に満ちた恋を謳いあげる。
身を寄せて来る倫理子と視線すら交わさず、さゆるはただ声だけを重ねた。
ふと、思う。この歌は今の二人によく似ている。
(……違う)
思ってしまった途端、さゆるの眉間に苦悶にも悩まし気にも見える皺が刻まれた。
(この女との恋など、あって堪るものか)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月07日
参加申し込みの期限
2019年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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