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追試危機一髪! ~黒い陰謀とヤバイ奴~
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(フジコ先生の言動が怪し過ぎてヤバい、フツウじゃない!
補習に引き続きこの状況、この世に神様は居ないのか!?)
フジコちゃんがこちらに歩いてきたのを気取り、
御剣 刀
はどうにかやり過ごそうと、テスト用紙に集中した。
そんな刀の耳に、ののこが鉛筆転がす音が、軽やかに響いた。
だらしなく机の上に伸びきって、やる気の無さを露呈している。
(はい、懸命に鉛筆転がしたり、日向ぼっこしてたりしますよ! あれが神様なんだから、そりゃ駄目だ)
日本史でラクガキ増産して、皆に刺客を差し向けてきたのも彼女だったらしいし。
(つまり信じられるのは己のみ! 気合い入れて頑張ろう! 犬役なんかやってられるか!)
ブレない男・刀は、あの雨の日から考えは変わらない。
自分にとって都合の良い神なんて居るわけない、自分の都合の良い現実が欲しければ、自分で動くしかない
のだ。
「ンフ~、順調じゃない。その調子よ」
フジコちゃんは今、刀のクラスメイト
千鳥 雅人
の答案を覗き込んでいる。
必要以上に、体を密着させて……。
(ぎゃああぁぁ~~! 何なのこの湿気!? どうしてそんなに鼻息荒いの!!? もしかして興奮気味??)
雅人のトレードマークのアホ毛は、萎れたお花のように、くったりしている。
ああ、せっかく返ってきた中間テストの問題を繰り返し解いて、問題集も解いてきたのに。
前日だって、早めに寝て体調も万全だ。
苦手な英語とは言え、自分の力を全部出し切れれば、大丈夫だったはずなのに……。
と、こんな時に過去の記憶が呼び覚まされるあたりに、最悪にフラグを感じるが。
頑張れ雅人、今の流行じゃ、フラグはへし折るものだ。
ふぅう(はぁと)。フジコちゃんのフローラルな息が、容赦なく雅人の首筋にかかる。
(ぶえぇぇーっ!!)
震える手が、筆記体にもダイイングメッセージにも見える、のたくった文字を答案用紙に書き綴った。
しかし哀れな雅人がフジコちゃんに絡まれている時間は、他の皆にとって集中のチャンスでもある。
(グッドラック、千鳥!! あれ絶対に、演劇以外でも何かあるよね!)
刀は非情に徹した。
そう、例え友を犠牲にしようとも、ビリになるのが自分であってはいけないのだ。
負けてたまるか!
(……そうだ、フジコ先生の妨害よりも強いイメージで、身の毛もよだつ悪寒を追いやろう!)
そう、ちょっときわどい水着を着た、普段親しくしている女の子達と寝子島海岸で遊んでいるイメージをバン! とだな――。
強く思い描けば、笑いさんざめくマーメイド達が、刀の意識をビーチへと誘う。
そこは、寝子島海岸。
風が吹きぬけ、寄せては返す波は穏やかだ。
詳しく語れないのが口惜しいが、ビーチで遊ぶ水着姿の彼女らは本当に魅力的で、刀は完全に鼻の下が伸びていた。
と、その中の一人が刀にオイルを塗るのを手伝って欲しいと、要求してきた。
断る理由など、勿論なかった。
「――喜んでっ!」
机に両手を叩きつけ、刀は叫び、勇んで立ち上がる。
ハッ!!?
ふと、我に返る。
試験会場がシーンと静まり返り、壁に掛けられた時計だけが、チクチクと音を刻む。
会場中の目が、驚きを湛えて見守る中。
刀の鼻から、ツツーっと赤いものが滴った。
「あ……」
「誰か、ティッシュ持ってない?」
フジコちゃんが温く微笑み、女の子達が一斉にポケットをごそごそ探る。
「あった、これ……」
恵御納 夏朝
が渡そうとした白い猫プリントのティッシュを、真央が しゅばーっと走ってきて奪い取り、街頭で配ってたやつを、代わりに差し出した。
「白(猫)を汚すものは許さん! のだ。こっちを使うといいのだ!」
「恵御納ちゃん、後木ちゃんありがと」
ふるふると、夏朝が首を振る。
「どういたしましてなのだ!」
「真央ちゃん。君の優しさに、心からの敬意を表するよ。
さあ、汚れ仕事は俺達がやるから、君はテストに戻って。OK?」
「はいなのだー!」
やんわりと信彦の注意を受けた真央は、来た時と同じように、ひゅーんと席に戻った。
フジコちゃんが真央から受け取ったティッシュを、上を向かせた刀の鼻の穴に、楽しそうに詰め込んだ。
刀の手元のテスト用紙には、点々と赤い染みが広がっている。
「気にしない気にしない」
普段は男には見向きもしない信彦が、この時ばかりは、ぱんぱんと刀の肩を叩く。
思い当たるフシ
があるのかもしれない。仕方ないよね、健康な男子だもんね!
俺達、友達だね!!
「八神ちゃん、ちょっと保健室行って
鷲尾先生
から、氷嚢借りてきてもらえる?」
「はい」
「お手数、お掛けします……」
しおしおとうな垂れる刀に、やれやれと肩を竦め教室を出る修を見送って、フジコちゃんは刀の耳に口を寄せた。
「妄想の続きは、あ、と、で、ね?」
そしてバチッと、ウインク。
「……え?」
フジコちゃんは上機嫌で、腰でリズムを取りながら歩いていく。
(ち、違う――っ!! 誤解だ、話を聞いてくださいフジコ先生ー!!!!)
ムッツリーニ・刀に残された道は、血塗れた答案をさっさと仕上げて、逃げ帰る他は もはや残されていなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月27日
参加申し込みの期限
2013年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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