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追試危機一髪! ~黒い陰謀とヤバイ奴~
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(アハハ……ほとんどの教科を赤点で切り抜けた私に隙はありません! 有力な犬候補ですね!)
何故か誇らしげにキリリと眉を上げた
鬼崎 あやめ
は、次の瞬間がばっと机に突っ伏して、のの字を書いた。
(いやぁ……! 犬役なんて嫌です……な、何としても回避しなくては!)
しかし あやめの答案は、ほとんど白紙にも近い状態だ。
と言うのも、あやめは横文字が読めない。
「無理ー! 私、ルビないと読めない……アウト! 誰か日本語か、漢字に訳してください!」
涙目で訴え、あやめが傍を通った監督役の
八十八旗 信彦
の手を取る。
「お願いします……! かなを振ってもらえれば、少しは分かると思うんです……」
あやめ本人に自覚があるかどうかは謎だが、彼女には【リリスの微笑み】という魅了系のろっこんがあるのだ。
人目が複数存在する状況で、しかもフツウを守る事と全く関係なかったので、ろっこん自体は効果が ほとんどなかったが、ナイスバディ美少女の頼みを、フェミニストの信彦は断腸の思いで断った。
「ごめんよ……君のためにも、それは出来ない相談なんだ」
信彦の名誉のために敢えて書くが、決して彼が英語が苦手だから教えられなかったわけではない。
あくまでも公平を期すためだ。
同じクラスのレディの願いを受け入れられない、信彦の辛さは言わずもがなである。
「レディ、直接 教える事は適わないけど。俺の心は、いつだって君と一緒さ。
さあ、頑張って。落ち着いてやれば、きっと出来るはずさ。応援してるよ」
薔薇の花を差し出しながら、信彦は悲しげな微笑を向ける。
(うぅ……可愛い義妹のつくしちゃんにさえ、目を逸らされながら
“……お姉ちゃんの良さは、学力じゃ測れないところにあるから、私……気にしない”って
慰められた私の気持ちがわかる!?)
何と言ういたたまれなさ。
でも、つくしちゃんの言う通りだと思ってしまう、筆者を許して欲しい。
「……このままじゃ、大好きなお兄ちゃんにも愛想つかされる……やってやる!
全部合格して姉の! 幼馴染妹の! 尊厳を取り戻すんだ!」
お鼻をすすり上げる あやめに、信彦がハンカチを取り出す。
「その意気だ。今の君は輝いてるよ、レディ!」
「はいっ、ありがとうございます! 頑張ります」
真剣な表情で、答案を睨みつける あやめ。
……3秒後。
あやめは、再び机に突っ伏していた。
「うわーん、やっぱり無理ですー!」
そんな あやめを見逃すフジコちゃんではなかった。
「あ、甘い息をかけないで……ひゃん! や、やめてください……」
フジコちゃんの手を取ろうとするも、華麗に交わされ前のめりに。
漢女は、女の泣き落としなどに引っかからないのだ。
あやめの顎を、ぶっとい指で固定すると、なめまわすように見つめる。
「んー、鬼崎ちゃんは、どうしてくれようかしらねぇ?」
「えぇ!? 私、フジコ先生色に染められちゃうんですか?」
「フジコ先生、流石にお触りは厳禁です。演劇だってそうでしょう?」
止めに入った信彦が、ゴージャスなヨークシャーテリアに変わり、あやめも抵抗空しくふわもこの北海道犬になった。
「
相原先生
、
ウォルター先生
といい……二年の先生はまともな人は居ないのですか!?」
沙穂先生
や
牛瀬先生
がいるよ! あやめちゃん!
風雲児 轟
も戦っていた。
彼の場合は、むしろ連日の徹夜による眠気の方が深刻だったが。
時々廻って来るフジコちゃんの妨害は、轟には逆にいい眠気覚ましになっている。
とは言えブレスも、耐え難い苦痛だ。
自分の心に正直に、ありていに言えば、一言、きもい。
(このままじゃ確実に眠気か先生の妨害の、どちらかでテスト進行が出来なくなる……。
なんとか、なんとかして乗り切らなくては!)
顔を愛嬌のあるブルテリアにされながら、極限まで追い詰められた、轟の頭脳が一つの答えを導き出した。
そうだ、逆に考えるんだ。『妨害を受け入れる』んだと!
つまりはこの妨害を、何かに置き換えつつ受け入れて、むしろやる気活性化につなげてしまえばいいんだ!
何がいいか……よし、ここはヒーローピンチシチュエーションの応用だ!
敵は眠気を使ってくる怪人かなんかで、富士山先生のアレは敵が繰り出す幻による攻撃なんだ!
特撮とかで背景真っ黒な場所で、よくやられてるアレみたいに!
轟は強くイメージする。
おぞましい怪人のような、フジコちゃんを。元々、そんな顔だから自然に役がフィットする。
「こんな元気な子を、服従させるのもイイかもしれないわね……」
あちらも睨み付ける轟に、邪な視線を投げ返してくるので丁度いい。
セリフも悪そのものだ。
ここで敵の魔の手から逃れられなければ、テストを完遂できず敵の野望(?)を阻止できなくなる!
だから負けられない!
うぉぉぉ! なんだかやる気がわいてきたぜぇぇ!
せっかくだから、怪人の後ろに助けるべき、ヒロインの姿も思い浮かべる。
よし、待ってろ! 俺が必ず助けてやるぜ!!
轟が手にナイフとか持ってなくて、良かった。
もし持ってたら、眠気を吹き飛ばすために、自ら脚に刺したかもしれない。
そんな流血沙汰の、エクストリームテストは嫌だ。
ともあれ、かなり強引ながら、轟のテストは以後順調に進んだ。
そんな周囲の喧騒とは、切り離されたように存在していたのが、存在感の薄い
伏木 綾人
である。
(あ、先生がこっちを見てる……やっぱり、この先生は一味違うな)
実は、フジコちゃんが伺っていたのは、後ろの
弓弦原 譲
だったのだが、言わぬが花というやつだろう。
(僕をちゃんと見てる先生は、富士山先生と
校長
と
教頭
ぐらいなものかな……。
あれ? うちの学校って教頭先生居たっけ?)
いるよ! 今も廊下側の窓から、皆の頑張る様子をそっと見守ってくれてるよ!!
君が気付いてないだけだよ!
(とりあえず勉強に集中しよう……)
多くの人とは逆に、日本史のみをクリア出来ている綾人。教科は多いが、元々追試を受けるような成績ではなかったため、答案はスピーディに埋まっていく。
というか、日本史クリア出来たのはサンマさんのラクガキにもスルーされたからなんだろうか。
……これも言わぬが花か。
(僕も派手な格好とかしたほうがいいのかな? しかし時間が時間だし、お腹空いたな。
あ、念のために目立てるように、頭の上にリンゴでも乗せておこうかな?)
リンゴが大好きな綾人。
いつも袋に入れて持ち歩いているリンゴを、取り出そうとして……並々ならぬ握力で潰してしまう。
人目があるから、リンゴを潰す事で発動する、綾人の【神隠し】は発動していない。していないのだが……。
「ええと、終わったから先に帰るね。まだの人も、頑張って」
きっちりと仕上げたテストを、綾人は信彦の手に握らせて、帰路についた。
信彦は不思議そうにしていたが、そのまま答案をテスト用紙の束にねじ込んだ。
これによって、綾人の追試は無事に終了した。多分。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月27日
参加申し込みの期限
2013年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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