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5月の★ハッピーバースデー
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★5月21日
八十八旗 信彦
のバースデー★
迫る5月21日、
八十八旗 信彦
の誕生日に気付いて、
上穗木 千鶴
は高鳴る胸を抑えた。
「そう言えば、八十八旗くんの誕生日か?
うーん、彼はお金持ちだし。何をプレゼントしたら、喜んでくれるかな?」
彼女は知らない。信彦が先日、
瑠璃条 ベガ
に
告白し付き合い始めた
事を。
やっぱり、手作りのものかな?
既製品にはない温かみがあるものは、自身も受け取った時に嬉しいと思えるものだ。
そして誕生日と言えば、ケーキ。
「よし、作っちゃおう。ケーキ」
ごくごくシンプルで、素直な答えに行き着いた千鶴は、寮のメイドさんにお願いして、ケーキ作りの指南を受ける事になったのだった。
「急にケーキを手作りだなんて、気になる人がいるんですか?」
唐突なメイドさんの質問に、ボウルを取り落とす。
派手な音を立てて転がったボウルを、慌てて拾い上げ、千鶴は口元を覆う。
「そ、そんなんじゃ! ……うん……でも……そんな感じ、かな……?」
微笑ましく赤面しつつ、粉をふるったり、生クリームをかき混ぜたり。
信彦の事を想いながら、千鶴は気持ちを少しずつ、形にしていく。
後日。
千鶴はクラスメイトの女の子達に、熱心に声を掛ける事に余念がない、信彦の教室を訪ねた。
信彦は千鶴の姿を認めると、他の女の子にするのと同じように声を掛ける。
「やあ、ちーちゃん。わざわざ君の方から訪ねて来るなんて、嬉しいなあ。
まだ放課後じゃないよ? そんなに早く、俺に会いたかったのかい?」
「八十八旗くん、21日……」
「21日? それは、俺の誕生日だね! ひょっとして、ちーちゃん祝ってくれるのかな?」
信彦の期待に満ちた目を見て、千鶴は言いかけた言葉を飲み込んで、思い直す。
どうせなら、いきなりプレゼントして、信彦を驚かせてやりたい。
「いや、間違い。現国の教科書、あったら借りようかなって思って。忘れちゃったんだ」
「えー、ホントに? ちーちゃん、無理してない?」
「全然」
わざとつっけんどんに、振舞う。
お楽しみは、取っておいた方が、きっと楽しいから。
立ち去る千鶴の、小さい後姿を見送って。信彦はぽんと手を打った。
「そうだ、誕生日……ベガちーと」
折角の誕生日なんだから、思い出深い一日にしないとね!
決めたら早い信彦。
誕生日の約束を取り付けるため、自らも席を立ち、恋人である
瑠璃条 ベガ
の元へ急いだ。
千鶴のケーキ作りは、試作を繰り返すうちに、素朴ながら、味は文句のつけようのないものが完成する。
土台を完成させ、いよいよ信彦の誕生日当日の朝。
千鶴は最後の仕上げ、デコレーションに取り掛かった。
間にジャムと、たっぷりのクリームを挟んで。大粒ベリーを並べる。
そしてスポンジに、ナイフを使って均一にクリームを塗る。
ムラなく綺麗に仕上げるのは、力加減がなかなか難しい。
それなりに形になったら、その上に口金でクリームを絞る。
目線の低い千鶴がやりにくそうにするのを見かねて、メイドさんが踏み台を用意してくれる。
「ありがとう」
満面の笑顔で礼を言う千鶴に、メイドさんもにっこりと微笑み返す。
チョコレートに信彦への、ハッピーバースデーの言葉を書き込み。
ベリーと共に真ん中に、ちょこんと配置すれば。少し不恰好になったものの、どうにか完成。
「いってきます!」
クーラーボックスを抱えて、期待に胸を躍らせながら、千鶴は学校へ向かった。
ところが放課後、千鶴がどんなに探しても信彦の姿は学校にも、寮にも見当たらなかった。
携帯で連絡を取ろうとするも、電源が切られているらしく、通じない。
とぼとぼと遅い時間に帰って来た千鶴に、メイドさんは黙って熱いココアを淹れてくれた。
瑠璃条 ベガ
は
八十八旗 信彦
に誘われて、誕生日祝いを兼ねた、温泉宿でのお泊りデートにやって来ていた。
九夜山の寝子温泉の、温泉宿。
「ベガちーとお泊りだい、ひゃっほぅ!」
隠す事無く、素直な心情を吐露する信彦。
そんな彼に、ベガは懐かしい瞳を向ける。
「覚えてる? 彦にゃん、前ここで寝子饅頭を、ネコホームの子供達への差し入れにくれたよね?
皆、すごく喜んでたんだよ」
ネコホームはベガがお世話になっている、孤児院だ。
信彦は以前ここで
埋蔵金騒ぎ
があった際にも訪れて、名物土産を子供達に購入した事があった。
ベガに言われて、引っ込みがつかなかったからという裏事情があったとは言え、今こうして隣に彼女がいて、二人は並んで歩いている。
「あの時は、嬉しかったな☆」
自分に向けて、はにかむ彼女が転ばないように、背中に手を回しつつも、いい感触に信彦は内心舞い上がっていたいた。
誕生日ってのは、特別な日だよね?
そんな記念すべき日なら、きっと色々な事が、大目に見てもらえるはず!
今日こそ大人の階段を昇っちゃおうかな?
俺は漢になるよ!
そんな信彦の決心が、通じているのかいないのか。
ベガの方も、温泉宿の趣きある雰囲気に興味津々。
意気揚々と乗り込んで、通された部屋へ。
「わぁ、すっごい広い☆ 掛け軸があるよ、彦にゃん。お庭も見えるね」
「喜んでもらえたかな、ハニー? 君とのデートだから、一番いい部屋を用意させたよ」
気取って見せる信彦の肩に、ベガはそっと頬を寄せて。
「このままずっと、彦にゃんと一緒にいたいな」
なんて言ってみる。
「ベガちー……!」
見詰め合う事しばし、いいタイミングで仲居さんが、夕餉の支度が整った事を告げに来た。
盛大にずっこける信彦に、ベガはくすくす笑い。
(くっ……しかし、焦るな信彦。時間はまだ、タップリある!)
すぐにゴージャスな舟盛りをはじめ、寝子島の新鮮で豊かな海の幸がテーブルに所狭しと並べられた。
「ふわぁ~……、こんなに一杯。食べきれるかなぁ? ねえ、彦にゃん」
戸惑うベガに、信彦はおおらかに言う。
「ベガちーが好きなものを、食べたいだけ食べたらいいよ。余ったら猫にあげるから、無駄にはならないし」
確かに。寝子島はどこも猫が多いが、ここも例外ではない。
ふくよかで毛並みの綺麗な猫ばかりだったから、きっとここでいいものを貰っているのだろう。
「そっか、良かった。彦にゃん、あーんしてあげる☆」
お誕生日だから、とベガは箸を手に取る。
「ホントかい? じゃあ、遠慮なく。……いやぁ、嬉しいな。
ベガちーと二人きりで、こんな幸せな時間を過ごせるなんて。
俺がこれまで生きてきた中で、間違いなく最高の誕生日だよ」
「彦にゃんったら。良かった、喜んでもらえて」
のんびりとゴージャスな食事を楽しんだ後は、二人で混浴の露天風呂へ。
先に湯船に浸かっていた信彦は、思いがけない湯煙のいい仕事に、唖然としつつベガを待つ。
(まだかなー、まだかなー? ベガちー)
上を見れば、雲ひとつ無い星空。
しばし時間を忘れて見入っていたが、ちょっとのぼせてきた。
(遅いなー、ベガちー……これは、一回上がって)
「彦にゃーん」
「え?」
ばしゃーんと飛沫を上げて、ベガが湯船に飛び込んできた。
「わ、ベガちー!? 大丈夫? 怪我してない?」
「ふふっ、平気だよ☆ 驚いた?」
「うん、俺のベガちーは悪戯っこだなぁ。さあ、もっとこっちへおいで。晴れて星が綺麗だよ」
肝心の星(ベガ)は、湯煙で肩から下がさっぱり見えないけど……。
涙を呑む信彦に、ベガはそっと近づき、そしてその肌を寄り添わせた。
「彦にゃん……お誕生日おめでとう☆」
ぎゅー☆
信彦をしっかりと捕まえた、ベガの細い腕に力が篭る。
次の瞬間。
信彦は鼻血の海に沈んでいた。
「きゃああぁぁっ!! 彦にゃん、大丈夫!? しっかり!」
ベガの悲鳴がどこか遠くに聞こえる。
気が付いたら、信彦は部屋でベガに膝枕されたまま、ダウンしていた。
うちわで扇ぎながら介抱する、ベガの優しさをすぐ傍に感じながらも、指一本動かせず信彦の誕生日が過ぎていった。
一夜が明けて、憔悴した信彦を学校で待ち構えていたのは、ぶんムクレになった
上穗木 千鶴
だった。
手には、白い箱。
「あれ、ちーちゃん。どうしたの、その顔」
尋ねる信彦に、千鶴は矢継ぎ早に質問を浴びせる。
「八十八旗くん、昨日どこに行ってたの? 携帯も電源オフってたし……!」
「どこって……ちょっと、ねぇ?」
苦い思い出が蘇る。
気まずそうに顔を背ける信彦に、千鶴は更に詰め寄ろうとして、つんのめった。
白い箱が手を離れ、廊下に投げ出された。
千鶴が頑張って作ったケーキも、箱からこぼれ落ちて。
信彦はその中に、ハッピーバースデーの文字が書かれたチョコレートの板を見つけ、思わず千鶴を凝視した。
「ああぁ~、ケーキ……!」
「……ちーちゃん……」
信彦が黙ってチョコレートを拾い上げ、かじる。
「ありがとう、ちーちゃん。とっても美味しいよ」
「八十八旗くん……」
屈託の無い笑顔を向けられ、つられた千鶴も、自然と笑っていた。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月12日
参加申し込みの期限
2013年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月19日 11時00分
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