this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
追試危機一髪! ~黒い陰謀とヤバイ奴~
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
通常なら絶対に、この場にいるはずもない秀才の
弓弦原 譲
も、日本史で脱落した一人だ。
彼はテストで赤点を取るという、生まれて初めての屈辱に身を震わせていた。
「テストで光あれとサンマが叫んだら、天井が爆発して眼鏡が吹っ飛んで、探してる間に終了した。
何を言ってるのかわからないだと? 俺にもわからん!
眼鏡を取った俺は、防御力マイナスだからな」
こんな事を言っちゃうくらいには、思考が混乱していた。
(くそ! 追試で挽回してやる)
悔しさを滲ませて、いよいよ配られたテスト用紙に向き合う彼だったが、やがて全身にねっとりと絡みつく視線を感じて、肌を粟立てた。
(このプレッシャー……! まさか……妹!?)
フラッシュバックが走る。譲の妹は、重度のブラコンだ。
折り合いの悪い義母から逃れるために、譲が進学を理由に寝子島に逃れてからも、毎日お兄様への愛を綴った、分厚いお手紙を送りつけてくる。
愛と憎悪という真逆の属性を持ちながらも、あのねちこさは血を感じさせる。
だが、流石の妹もこんな所まで追って来れるはずが……。
じゃあ妹の他に一体誰が、この俺に ここまで執着すると言うんだ?
頭に沸き起こる疑問符を払うように、思い切って振り向けば、譲に影を落として舌なめずりするフジコちゃんの姿があった。
まるでカエルを睨む時の、ヘビの目だ。
(……先、生!?)
「屈辱と羞恥心に身を震わせて耐える、優等生……イイわね、調教しがいがあるわ。
まさにあたしの犬小屋に、入るに相応しい逸材ね……」
フジコちゃん、お口から思考が漏れてます!
(正直追試よりフジコ先生の恍惚とした表情と、妖しい台詞に危機感を覚えるな……)
そう考えたのは、
御剣 刀
だけではなかったろう。
幸い、刀の追試は1教科のみだ。
なんとしても突破するぞ! シャーペン握る手に、力が入る。
一方、譲は頭皮にまで広がる悪寒に耐えていた。
(くっ、テストに集中して、このおぞましい目線を忘れるんだ!)
譲はフジコちゃんを意識の外に追い出そうと、慌ててテスト用紙に向き直る。
しかし露骨な嫌悪の表情は、フジコちゃんの眠れる(?)加虐心を、より強く揺さぶった。
すぼめられた唇から、ふぅっと甘~い息が吐き出される。
フジコちゃん、本日ブルガリアローズのカプセルでも含んできたのだろうか。
生暖かい吐息は、いやにフローラルだ。
「ひっ!」
ぎゅっと目を閉じ、今まさに立ち上がって逃げ出そうとする体を叱り付け、譲は どうにかその場に留まる。
(耳に吐息を吹きかけるな、毛細血管が集った耳朶は人体の中で特に敏感なんだ!)
論理的に考えようとする事で、ようやく理性の崩壊を食い止める。
さらに、ざりざりと頬ずりまでされたが、譲は喉をせり上がって来る悲鳴を押さえ込み、不退転の覚悟で机の端にしがみつく。
嫌がらせは その後も続いたが、奥歯噛み締めて耐える譲が気絶したので、フジコちゃんは次へ向かった。
そう、フジコちゃんは教師。思い出を胸に、時を さすらい続ける漢女。
全生徒に等しく愛を注ぎ続ける定め。
教壇を去る その日まで、彼女に執着駅などない。
譲と同じように、日本史のみが赤になっていた
逆巻 天野
は、そんなフジコちゃんを知人たちのために引き付けると心に決めていた。
(知り合いも妨害受けてるし、少し先生の相手しようか。そしたら後木や御剣が、集中しやすくなるだろう)
意を決して、天野は顔を上げた。
「皆に声を掛けて、僕の所に来てくれないなんて……寂しいですね」
やや扇情的な天野の声と流し目に、通路を悠然と歩いていたフジコちゃんが足を止める。
「あら、お待たせ」
フジコちゃんの目は、獲物を捕捉した猛禽類のソレだ。
あの先生を挑発するなんて、アイツ何考えてんだ!?
まさか、ドM!?
教室中が息を詰めて見守る中、フジコちゃんは天野の机に手を突いた。
「時に逆巻ちゃん、テスト中はお喋りは禁止よ?」
どかり、とフジコちゃんの硬いケツが答案に乗った。
「いえ、僕はもうテストは……」
終了しましたと言いかけて、天野は言葉を呑んだ。
そう、自分のテストは、バイトで動物園の着ぐるみの中の人をやる時や牛乳配達中も、ヘッドフォンでヒアリングを行うなどの、毎日の積み重ねのお陰で、この短時間で綺麗に埋まっている。
前回のうっかりを踏まえて、名前の書き忘れがないか再確認もした。見直しも十全だ。
だからこそ一緒に追試を受けている友人の
御剣 刀
や、
後木 真央
のためにも自分が一肌脱ごうと思ったのだ。
……そんな仏心など、出さねば良かったのに。
「終わったの? 早いじゃない」
フジコちゃんが立ち上がる。お尻でプレスされた答案は、お股の湿気でべろべろになっていた。
天野の余裕の表情が、瞬間冷凍された。
「あら、机に張り付いちゃった。八X八コンビ、これ回収して」
八十八旗 信彦
と
八神 修
、呼ばれた二人が、一斉に手と首をブンブン横に振った。
「そんなに濡れてちゃ、やぶれちゃいますよ! な、なあ?」
ぶっちゃけ素手で触りたくありません!
「そうですよ、あとしれっと掛け算しないでください!」
修もなんか思い出したくない
トラウマ
想起して、顔を引きつらせた。
「仕方ない、少し乾かしましょう。逆巻ちゃんは、一教科だったわよね。お疲れ様、もう帰ってもいいわよ」
茫然自失となっていた天野が、はっと我を取り戻す。
折れ掛けていた心に喝を入れ、どうにか言葉を絞り出した。
「いえ、まだ途中ですよ……」
フジコちゃんが目を見開く中、天野は妖艶に微笑む。
ちょっと顔に、縦線入ってるけども。
「もっと見直しします……じゃないと先生の側にいる理由も、なくなっちゃうじゃないですか」
恐るべき捕食者相手に、なぜそこまでムキになって張り合うのか。もはや彼自身もわかっていなかった。
コブラVSマングースを髣髴とさせる、見えない火花が二人の間で散っている。
「反骨精神に満ちた、イイ目つき。逆巻ちゃん、イイわ……あなた、最高の犬になりそうよ?」
フジコちゃんが酷薄な笑みを浮かべる。
「僕は今、先生と居たいだけなので」
天野も負けじと言い返す。
(逆巻、大丈夫か? 引っ込みがつかなくなってるだろ)
修は天野を気遣ったが。
「犬役? それなら、八神を視野に入れたらどうです?」
その言葉で、即座に心配するのをやめた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
追試危機一髪! ~黒い陰謀とヤバイ奴~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月27日
参加申し込みの期限
2013年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!