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化かし狐のお礼参り
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「僕も話し合いに入れてもらえるかな?」
この修羅場に新たに現れたのは
晴海 飛鳥
だ。登場は遅れてしまったが、怪異になじみの深い彼女である。いろいろと思うところがあってこのタイミングでやって来たのだろう。手にはお揚げの入った袋を持っている。制服のポケットの中には、いざと言う時に備えて、ろっこん発動のキーとなるのど飴が忍ばせてあった。
「話し合いの基本はおいしいもの、だと思って持ってきたのだけど……今は食べられそうにないね」
だからこれ、後で食べてね、と飛鳥は晋狐に袋を渡した。晋狐は上の空で袋を受け取り、傷ついた兄と鹿沼、そして集まったもれいびたちをぼんやりと見つめている。
「君が恨んでる人間の一人として謝罪するよ。あのおじさんにしたことは許されることじゃないけど、人間がしたことも同じだ。大事なものを奪われれば、そりゃ怒るよね……」
「怒った結果がこれだ。笑うがいい」
狐は口の端を吊り上げ、自嘲するように言った。瞳が弱弱しく光り、もはや幻術とも呼べないほど弱まった力を飛鳥に向ける。ちょっと気を張ればすぐに振り払える程度の幻惑の波を、飛鳥はあえて受け入れる。
「ふふ……降参してみるのも、悪くないかな?」
摂狐が最後に放った幻術は、心地よい白昼夢となった。飛鳥は今の年齢、今の姿のまま、祖母を見ている。猫又川で見たときのように、『ばあば』は微笑んでこちらを見ている。手を振ると、ばあばも手を振り返す。またいつか、どこかで会える。そんな空想を残して、幻はひとりでに消えた。
(今のは、僕が自分で見た夢? それとも狐が見せてくれたのかな……)
そんなことを考える。新たな足音にそちらを見ると、
邪衣 士
と
宇佐見 満月
がやってきていた。
「おいおい、これぶら下げて待ってたのに、ぜんぜん現れないじゃないか。どこに行ってたんだよ?」
士は傷だらけの摂狐にちぎった尾を振り回して見せる。摂狐もまた、士に遭遇できなかったことが心残りであったのだろう。悔しそうな顔をした。
「……ずいぶん見た目が変わっちまったなぁ。後ろの奴は誰だ? 彼女か何かか?」
「ほざけ。笑いに来たのか」
「違うって。俺に幻覚は見せないほうがいいぞ……と言いたいところだが、どうやらその力も残っていないようだな」
士の言うとおり、今の摂狐の尾は生まれ持った一つのみ。振り出しに戻った状態だ。高い知能を持ち、言葉を操るが、もはやそれだけだ。
「こうなったのはかわいそうだが、半分自業自得だと思ったほうがいいぞ? 君はそれ相応の事をしでかしたんだから」
「お前ら人間が余計なことをするからだろう!」
「だねえ。大暴れしたいなら、あたしが相手してやったのにさ。どこをほっつき歩いていたんだい」
満月がやれやれと言った顔で話に加わった。ふーっと煙草の煙を摂狐に吹きかけると、狐は激しくむせはじめた。牙をむき出し、威嚇する。
「だいたいなんだい、このとっ散らかりようは? 現代社会では決闘は法律違反だよ!」
「やかましい! その臭い煙をどこかにや……ぐほっ!?」
ずばぁんという音がして、狐の頭に満月のほうきが叩き込まれた。お遊びの面ではない、満月独自のろっこん『BAD HABIT』の力がこもった一撃である。士は打たれた摂狐の目玉が一瞬飛び出しそうになるのを見た。
(ありゃあ痛いわ)
としみじみ同情する。白目をむきながらも威勢を張り、
「そこのお前は何もせんのか? 臆病者が!」
と摂狐は士を威嚇する。そのぼろぼろの狐のそばには、目に涙をためた妹分の少女が駆け寄りすがってこっちを見るのだ。反則じゃないか、と士は思う。
「やめだ。皮でもはいでやろうかと思ったが、そっちの子を見ているとその気が失せた……」
「情けをかけたつもりか! くそっ!」
悪態をつく摂狐に士は哀れむようなまなざしを向ける。
「いいや。俺にも妹分が二人ほどいてな」
これ以上の説明は必要ないだろう。それに、もっと大切な話をしたい人が来たようだから、士は言葉を止める。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
前回シナリオ
猫又川の狐化かし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月06日
参加申し込みの期限
2013年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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