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寝子島高校
<基本給+歩合>寝子島デジタルマッピング
ボルダリング!
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朝・寝子島シーサイドアウトレット
日曜のアウトレットは親子連れやカップルで大いに賑わっている。彼らの間を縫って撮影するのはなかなか労がいるため、何気にこのルートが一番神経を使うかもしれない。このアウトレットから海浜公園へとマッピングするルートを選んだのは5人。
「沢山人がいるところは、なんとなく居づらいし恥ずかしいなあ」
マッピングと聞いて、一人でできる仕事だと思って応募した
松谷 洋志
。ただでさえバイトを選び誤ったと思った上に、コースをアウトレットにしてしまったからすでにため息が止まらない。自ら破滅への道を行くタイプなのだろうか。
「大丈夫ですよ! 僕に任せてほしいですよ!」
洋志がペアを組んだのは
北 玄
。成人男性にしては超小柄だが、腕や足の筋肉は引き締まっている。同い年かと見紛うほどだが、年齢は30を越えているとか。
「あの……玄さんは社会人ですよね。なんでバイトなんかに……?」
騒がしい人ごみに負けないよう、極力腹に力を込めて話しかける。
「会社の給料の振込先、親に押さえられてるですよ!」
「えっ、そうなんですか」
「デート費用が欲しいので、バイトするですよ!」
「僕は本を買うために」
「親には内緒ですよ!」
「わ、わかりました」
少し会話が噛み合ない。
「援助交際ではないですよ! 純愛ですよ!」
玄の口調は歯切れがよく、声が周りによく通った。また、競歩と摺り足が得意らしく、やや風変わりな歩き方で、カメラの上下ぶれを最小限に落とし、腕を元気よく振りキビキビと歩いている。いやでも周りの注目を浴びた。
「は、はぁ……」
人目を気にしながら、小さく応える洋志。
(頼もしい人だけど……たくさん人がいるところだと恥ずかしいなあ……早く公園方面に行きたいなあ)
「早く行くですよ! 稼ぐですよ!」
玄について行くので必死な洋志だった。
(ちょっとこのバイト、美味しすぎないかしら)
アウトレットを歩きながら、
桃川 圭花
は思う。
(ここをコースに選んだ人は少ないみたい。歩合は期待してもいいかも。普段からよく来てるから歩き慣れてるし、ショッピングを楽しみながらお金稼げるなんて、こんな都合のいいバイトがあっていいの?)
映える水色のデニムワンピ。髪を高めのポニーテールに結い、赤縁のメガネでいつもの圭花とは違った雰囲気を出している。
(ただ……)
憎らしげに、背後のお荷物を見た。
(この黒いのさえなければ、完璧だったのに)
格好は街仕様だったが、特殊カメラがなんとも不格好。工夫しようとキャスターで運ぶことを提案するが、社員に「人物視点の画像を撮りたいから」と断られた。確かに低い位置から人の多い場所を撮っても、収穫は少ないだろう。
読んで字のごとく、背に腹はかえられない。多少不格好になっても、カメラを背負って歩くことにした。
「あら」
目の前にセールの文字。春モデルのスニーカーが割引で出ているらしい。そちらへ足を向けようとすると、
「おっ」
さらに向こうでは新作水着が売りに出されている。
「やっぱり、アウトレットにして正解ね」
「アウトレットってつい安いから買い過ぎちまうなぁ」
以前から気になっていた服屋へ立ち寄った
霧生 深雪
は、夏服を物色しながら、隣でカメラを背負う
ロベルト・エメリヤノフ
に言った。
「これなんか似合うんじゃないか」
ラックから薄手のパーカーを引き出し、深雪の前にあてがうロベルト。
「お、おう……これか……」
今日のロベルトはどこかおかしい。違和感を覚える深雪。
(いつもならもっと密着したり、ドン引きするようなセクハラの連続なのに……今日は大人しいな)
いつもより平和なのは大歓迎だが、どこか調子を崩される。
「ん、どうかした?」
視線を感じたロベルトが尋ねる。
「いや、なんかいつもと違うなって。体調でも悪いんかなって」
「そんなことないけどね。ありがとう」
「べ、別に心配してるわけじゃねぇから!」
照れを隠すようにしてまた服選びする深雪を見て、ロベルトは思う。
(理想ピッタリの美少年……緊張する)
思わず笑みがこぼれそうになるのを抑えるのに必死だ。
(お楽しみはこれからさ……ふふ……)
そんなそれぞれの思惑が錯綜するアウトレットが、一時騒然となる。
「何かしら?」
圭花は外の悲鳴に気づくが、新作水着が気になって離れられない。
「なんだなんだ?」
深雪とロベルトは慌てて飛び出す。
……!?
アウトレット中央広場に建つ全長15メートルほどはある時計台。壁には色とりどりの石がはめこまれている。その突き出した石に手をかけ足をかけ、てっぺんを目指す無謀なクライマーがいた。
「危ないですよー。ていうか、警備員さんに怒られちゃいますよー!」
「フリークライミングは得意ですよ! ここからの景色は価値がありますよ!」
洋志が懸命に警告するが、玄は全く聞き入れない。
「お金いっぱい稼ぐですよ!」
玄にとって背中のカメラの重量は何でもなかった。趣味でやっているフリークライミングでは、もっと重たいリュックを背負うこともある。滑り止めのチョークを撫でつつ、足場を見極めつつ、スムーズに登って行く。
ギャラリーは、歓声をあげる者、顔を手で覆う者、口をあんぐり開けて呆然とする者。そこにいる全ての人が、買い物という本来の目的を忘れて、時計台とクライマーを見上げていた。
駆けつけた警備員は、最初は怒声を浴びせかけていたが、半分を越えたころになるともはやヤケクソで、後はもう落ちないことを祈るばかり。
いつの間にか全員が、応援の声をかけていた。
「頂上からの景色はきっと」
ついに頂上に手をかける。
「最高の値打ちがつくですよ!」
登頂成功!
広場が一つになる。
「感動したけど……後が怖いです……」
拍手を送る洋志は今にも泣き出したい思いだった。違う意味で。
案の定、この後2人はこっぴどく叱られることになる。同行していたからという理由だけで巻き添えを食う洋志は、このときすでに「帰りたい」という思いが激しく先行しているのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月13日
参加申し込みの期限
2013年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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