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ハロウィン剣劇
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吉住 志桜里
と
卵城 秘月
は並んで歩く。スカジャンと薄手のコートと格好は違うものの、気が合って会話は弾む。自宅のあるシーサイドタウンを抜けて気が付けば旧市街に訪れていた。
秘月は下がり気味の眼鏡の中央を押し上げる。目にしたスポーツ店に興味を示す。隣にいた志桜里が聞いた。
「欲しい物でもあるのですか」
「バスケ用のリストバンドで良いのがあれば」
「付き合いますよ」
二人は笑みを交わし、店に入っていった。
無限の白に包まれた。二人はほぼ同時に目を凝らす。
秘月は瞬きを繰り返した。
「何もないのか?」
「陰影がないので距離感が掴めませんね」
志桜里はのんびりと見回す。白いタキシードの人物の存在に気付くと秘月を背にして立った。
「何者ですか?」
「過去創造館の案内人、ノアと言います。お客様の不信感を取り除く為にもご説明させていただきたいのですが、よろしいでしょうか」
ノアは柔和な顔で尋ねる。秘月は志桜里の肩をポンと叩いて横に並ぶ。
「説明をお願いできるかな」
「仕方ないですね」
志桜里は渋々、同意した。
その数分後、嬉々とした声が上がる。
「素晴らしいハロウィンイベントです! この大振りの頑強な刀で敵を土に還してあげましょう!」
志桜里は重さを物ともせず、刀を掲げた。
「私は遠距離攻撃で敵を翻弄するよ。投げることには慣れている。バスケ部で鍛えられているからね」
「二人の連携で敵を打ち倒しましょう! モットーは楽しく、美しく、容赦なく、ですよ!」
「連携、いいね。ダンクシュート殺法とか」
秘月は笑って口にした。志桜里は目を輝かせて何度も頷いた。
フィールドは二人で決めてノアに伝えた。
「畏まりました」
ノアは優雅な所作で一礼した。
白い世界は一転した。木々が枝葉を広げて蓋をする。二人は太い木の幹に寄り添い、薄暗い状態に目を慣らしていく。共に黒地の羽織袴姿となっていた。
「秘月、動けますか」
「そうね。この薄暗さに対応できると思う。それに視界の悪さは敵も同じはず」
秘月は円形の刀を握り締め、周囲に目を配る。
隣にいた志桜里は瞑目して耳を澄ます。
「近くに敵はいないようですね。今の間に今後の私の行動を簡単に話しておきます。この刀はかなりの重量があります。一撃の威力と強度に期待ができます。そこで敵の下半身を中心に攻撃して機動力を削ります」
「わかった。私は遠距離から敵を牽制する。ブーメラン剣は投げれば手元に戻ってくるから安全も確保できる。二人の連携で敵を弱らせて、あとは状況に合わせて判断ってことでいいよね」
「わかりました。まずは敵を探しましょう」
志桜里が一歩を踏み出したところで秘月が付け加えた。
「足音に気を付けて。出来れば不意打ちを狙いにいこう」
「わかりました」
笑顔を見せて志桜里が先行した。一定の距離を空けて秘月が続く。
木々は太く、暗がりでは巨人の姿に見える。警戒心を緩めることなく、二人は足音を忍ばせて進む。
志桜里は柄を握り直す。一陣の風となって木々の合間を抜けてゆく。カボチャのマスクを被った巨体の横手に回り込んだ。剛毛に覆われた脛に一撃を加える。が、敵は倒れない。持っていた金棒を振り上げて真上から打ち込んできた。
「させるか!」
志桜里が一喝。薄暗がりに火花が散った。金棒を厚みのある刃が叩き落したのだ。多少の刃こぼれを厭わず、続けて膝の関節を狙って斬り付けた。
敵の上体が揺れた。その状態で戦意を保ち、金棒を突き出す。志桜里は後ろに束ねた髪を真横に流して跳んだ。
少し離れたところにいた秘月が円形の刀を投げる。木々を回り込むようにして敵の死角から肩口を切り裂いた。
怒りの咆哮を上げる。敵は秘月に狙いを定めて走り出す。志桜里は刀を肩に担いで先回りした。
「硬さ勝負といきましょうか」
敵の脛に刃を水平に叩き込む。その威力で突進を止めた。木の幹を刃先で削りながらふくらはぎに斜めに打ち下ろす。
敵は怯まず、金棒を振り上げた。その腕に秘月の投げた刀が唸りを上げて襲い掛かる。
近距離と遠距離で相手の命を削ってゆく。
「もう少しです!」
「だけど致命の一撃にならないよ!」
「今こそ、ダンクシュート殺法を使う時です!」
言いながら志桜里は刀を振るう。受けた傷で敵は前屈みの姿勢に変わる。
「今です!」
その場で志桜里が片膝を突いた。意図を汲み取った秘月が走る。斜面を駆け上がるように背を上り、肩を踏み台にして跳んだ。
「もう一回!」
横に倒した刃を頭上に掲げ、志桜里は一気に立ち上がる。更なる足場を得た秘月は跳躍して敵の高さを凌駕した。
「完全に動きを止めます!」
志桜里は敵の左胸に刃先を捻じ込み、斜め下に斬り下ろす。
宙を舞った秘月は円形の刃を敵の頭頂に突き立てた。両手で叩き込む姿はダンクシュートを彷彿とさせた。
敵が後方に倒れると秘月はバランスを崩した。半回転して背中から落下する。大地に強かに背を打ち付ける未来は志桜里によって回避された。
「危ないところでした」
志桜里は秘月を受け止めた姿で微笑む。
「助かったよ。でも、お姫様抱っこは少し、照れるね」
「そうですか。私には新鮮で悪くないですよ」
「あと、もう少し腕に肉が欲しいかな。抱いて貰って悪いんだけど」
「抱く側の意見は真逆ですね。秘月にたくさん食べさせて、抱き心地のいい可愛い子豚さんに育ててみたいです」
志桜里は顔を近づける。逃げ場のない秘月は困ったような表情で笑った。
――本当は今の肉付きでもいいんだけどね。
秘月は胸中の思いを隠し、志桜里の腕に軽く頬を押し付けた。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回は以前の過去創造館とは全く違うシナリオとなりました。
ハロウィンにちなんだ剣劇という形でした。
今後もこのような応用編(?)みたいな感じでシナリオを提供できれば、
やれることの幅が広がって面白さに繋がる、かもしれないですね!
過去創造館は次元を超えてさすらいますから、異世界の情報を元にファンタジー要素を詰め込み放題です。
もちろん暗い過去を仄めかし、人間ドラマの方向にもっていくこともできます。
皆さんが忘れた頃に、また何か考えてみます。
ということで今回の武器の性能実験を終わります。
得られたデータは館の案内人、ノアに纏められて依頼主の村清さんに届けられることでしょう。
これも参加していただいた皆さんのおかげです。ありがとうございました。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月26日
参加申し込みの期限
2019年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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