「本日、最初のお客様になります。おめでとうございます。差し出された手の意味はわかります。こちらでお好きな武器を手に取って、はい、なんでしょうか。
賛辞に相応しい特典を希望されているのですか。特に考えておりませんでした。申し訳ありません。代わりではありませんが、今日はハロウィンに適した剣劇をお楽しみください。
小難しい顔をされていますが、ご不満な点がございましたか。はい、おっしゃる通り、ここは『過去創造館』で間違いありません。再びのご来館、ありがとうございます。
武器を手に取って何をするのか。もっともな質問だと思います。少し説明をさせてください。
過去創造館は次元移動が可能で様々な世界に関わってきました。お客様にご満足いただくことを第一義と考えております。昨日は戦乱世界にいましたところを武器職人の村清様が訪ねて来られました。
お話を伺いますと、村清様は大口の注文を受けて四種類の武器を製作されました。それぞれに特徴があり、注文の一種類を決めることができないとおっしゃられていました。
そこで過去創造館の技術を使って四種類の武器を再現しました。敵も用意しておりまして、どの武器が実戦に向いているのか。お客様を剣士に見立てて検証することになりました。ハロウィンと関係ないと。そのように思われたのですね。
ご安心ください。鬼の頭部には愛らしいカボチャを被せています。はい、鬼は強敵の表現となります。和風テイストではありません。西洋のイメージを大切にしています。
フィールドも三種類、ご用意しました。敵は変わりませんが、お客様の能力と選んだ武器によっては苦戦を強いられることも考えられます。仮想空間の戦いになりますので、瀕死の重傷を負っても命を落とす心配はありません。五感には作用しますので、その点はご了承願います」
あなたが主役となったハロウィン剣劇の始まりです。
ハロウィンの真っただ中、久しぶりに過去創造館が戻って参りました!
他の世界の頼まれ事を引き受けて「ハロウィンで剣劇」となりました!
張り切って詳しい説明に入りましょう!
★☆★過去創造館★☆★
・別次元の高名な博士が完成させた次元移動が可能な館。来訪者の情報を読み取り、リアルな過去を再現する。
今回は旧市街の参道商店街にPCが求める外観で佇む(書店、スポーツ用品店、トレーニングジム、喫茶店)。
館の内部は距離感を失わせる無限の白。案内役が控えているので迷うことはない。
内部と外部では次元が違う為、内部で過ごした時間が外部に影響を与えることはない。
★☆★案内役(ノア)★☆★
・白いタキシードを着こなす麗人。中性的な顔立ちで館によって創造された。
★☆★村清(むらきよ)★☆★
・戦乱世界の武器職人。大口の依頼を受けて製作した四振りの刀の性能実験をノアに依頼する。
本編(リアクション)で登場することはない。
★☆★武器の種類と特徴★☆★
一 特徴のない刀:悪くない切れ味でそこそこの耐久力がある。偏りがない為、誰であっても扱い易い。
二 厚みのある刀:最高の耐久力を誇り、威力も増した。それに見合う筋力と体力が必要になる。
三 細くて鋭い刀:ほとんど重さが感じられない。一度の斬撃で壊れる脆さと殺傷力を併せ持つ。
四 投擲可能な刀:刀身が極端に曲がっていて投げるとブーメランのように戻ってくる。
★☆★フィールド★☆★
A 木々が密集した森の中:薄暗いが見えないほどではない。木に隠れたり、盾に利用することが可能。
反面、攻撃の邪魔になることもある。
B 見晴らしが良い湿地帯:足場がぬかるんでいて足首まで沈む。何をしても体力が削られる。
身を隠す場所が無いので間合いに入り易い。
C 壁のある円形の闘技場:走り回れる広さを有し、視界は良好で土を踏み固めた足場もしっかりしている。
敵との一騎打ちとなる。
★☆★敵★☆★
・二メートルを超える巨躯で筋肉質。頭にはハロウィン仕様のカボチャを被っているが、
二本の角が収まらず、外に突き出ている。衣服は虎柄のパンツのみ。
武器は突起の付いた金棒で力任せに振り回す。凄まじい威力を誇るが動作は鈍い為、
一撃を避けることはそれほど難しくはない。
説明は以上になります。通常の過去創造館と違うところは、
まあ、ハロウィンというお祭りに免じて大目に見てくれると嬉しいです!
敵が鬼っぽいのはアレですね。東洋マニアの魔物で納得してください!
話が上手く纏まりましたね。皆さんの
鬼、魔物退治に期待しています(ノア共々、ご参加お待ちしています)。