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ロンリー*ドーリー*グローリー
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よく晴れたその日。
どこか気味の悪いニュースとは別に、なんとも可愛らしい噂が寝子高を騒がせていた。
『クマのぬいぐるみが寝子高をうろついていたらしい』
学年クラス学科問わずそんな噂が流れていた。
大抵のものは、冗談だと言って笑い飛ばしたが、
「なぁ、御剣はどう思う?」
「見間違いか。あるいは神魂、ろっこんによるものか」
桜井 ラッセル
と
御剣 刀
のように『フツウでないもの』を認識している人々は、この事態を笑い飛ばせずにいた。
予鈴が鳴る。
その音を耳にしながら、二人は教室を後にした。
「俺は外から様子を見てみる」
「わかった。俺はこのまま食堂に向かうぞ」
御剣は食堂を目指そうと、体の向きを変える。
「刀くん。クマに会いにいくんだよね?」
そのタイミングで
桜庭 円
が声をかけた。彼女も噂を聞いたらしい。
「やっぱり」
「そうだろうな」
食堂に向かいながらお互いの意見を交換する。
馴染んだ二人ということだけあって、無駄な言葉は必要なかった。
近づいてきたところで足を止めた。
「気を付けないとね」
「ああ」
気持ちを引き締めて、二人は目的地を見据える。
御剣と別れてすぐに、桜井は人目につかないよう、トイレに駆け込む。
トイレの窓を開けて、周りを確認してから、桜井は鍵を取り出した。
それをギュッ握り締めると光に包まれる。
(今日は、妙に変なことが多いな)
光が落ち着いたと思うと、桜井は美しいカナリアの姿に変化し、ゆっくりと窓の外へと飛び立った。
「クマさんのぬいぐるみが動いているなんて、面白そうなのだー!」
食堂に向かったのは彼らだけではなかった。
体育科の
後木 真央
は噂を耳にしたとたん、目を輝かせて、教室を出ていってしまう。
(クマさんもふもふしたいのだー。んん? でも、もふもふしてもらうのもいいのだー)
後木は好き勝手に妄想を膨らまして、楽しむ。
ゆえに、前方不注意。
同じように食堂に向かおうとしていた隣のクラスの
笠原 ひびき
にぶつかってしまう。
小柄な後木は尻餅をついた。
「気をつけろ」
「ごめんなさいなのだ」
笠原は座り込む後木に手を差し伸べた。
後木はその手を取り、ぴょんと立ち上がる。
「ありがとうなのだ」
「ああ」
後木は満面の笑みを浮かべる。そんな彼女への対応もそこそこに、笠原は歩き出した。
(とりあえず、目立たない内に回収しとかないと……)
使命感に似たなにかを抱え、笠原は食堂に向かう。
「おお、後木じゃねえか?」
「あれ、轟ちゃんなのだー」
風雲児 轟
が後木の肩をぽんっと叩く。
「後木もクマか?」
「轟ちゃんもなのだ?」
二人はニィッと笑い合う。
じゃれ合いながら、二人は駆けていった。
「シグレさん、」
遅刻間際だというのに、携帯を触りながら登校するシグレを見つけ、
緋紅朱 赫乃
が走り寄った。
懸命に走る緋紅朱の姿を見て、シグレの表情が柔らかくなる。
「おはよ、赫乃」
シグレが顔を覗き込むように目線を合わせると、予想外の表情があった。
戸惑っているような、興奮しているような。
「どうかしたのか?」
シグレは問いかける。
緋紅朱は落ち着かない様子なので、シグレは彼女の肩に手を置く。
「……どうした?」
突然、触れられて緋紅朱の心臓は跳ねる。
シグレの問いに答えようと必死に口を動かした。
「ぬいぐるみのクマさんが、歩いてる、らしいの」
「ぬいぐるみが?」
状況を把握したシグレは緋紅朱の肩から手をどける。
言葉少ない彼女の本意を汲み取り、シグレは改めて手を差し出す。
「クマはどこだ? 案内してくれるか?」
緋紅朱は小さな手を重ね、カフェテリアを目指した。
三年七組の教室。
受験を意識し、己の世界に浸る生徒たちの中で、
吉祥寺 黒子
は居心地が悪そうに視線をさまよわせていた。
(動くクマのぬいぐるみ……)
彼女も噂を気にかける一人だったのだ。
クマのぬいぐるみが勝手に動く。その現象を聞いた彼女の脳裏には
一人の少女
が浮かぶ。
(あの子に何かあったのか!?)
まさかという気持ちと、もしかしてという気持ちが入り混じる。
(……気になるから見に行くぜ)
真相を確かめるべく、吉祥寺は席を立った。
「お願いがある。学校学食にてクマのぬいぐるみを探して欲しい。詳細は一限後、追って伝える」
教室前の廊下で、予鈴をBGMに
旅鴉 月詠
は携帯電話をかける。
相手は
檜扇 唱華
。星ヶ丘寮で働くメイドだ。
(私は授業中は動けないからな)
歯がゆそうに旅鴉は唇を噛もうとして、やめた。
(唱華が、動いてくれる)
有能なメイドの姿を思い浮かべ、教室の扉に手をかける。
その後ろを
御鏡 聖
が通っていく。
(……トイレ、ではないだろうな)
その背を追いかけたくなる気持ちを押さえ込み、旅鴉は教室の中へ入っていった。
「『動くクマのぬいぐるみ』の噂か……フン、世迷言だな」
毒島 林檎
も噂について考えていた。
「っと、学食に忘れ物した。取ってくる……」
わざとらしく『忘れ物』を強調して毒島は教室を出た。
『動くクマのぬいぐるみってなんだろ! 気になるから調べよう! 私好みの可愛い子だといいな』
ぼそりと漏れ出た心の声には気がついていないのだろう。
(ぬいぐるみが歩く……)
一限目が始まった。
折口 ゆづき
は授業を右から左に流し、今朝の噂のことを考え込んでいた。
集中できない理由を問われれば彼女はこう答える。
胸騒ぎが収まらない。
ただ、なにが理由か、そう問われても彼女には答えるすべはなかった。
しかし、その直感的な不安に従い、大胆な行動に出る。
「あの、すみません」
折口はスっと手を挙げ、授業を遮った。
先生は怪しまれないだろうか。不安を表情に滲ませながら折口は理由を口にする。
「気分が優れないので、保健室で休んできてもいいですか?」
柔らかい言葉で許可を取る。
五十嵐 尚輝
は特に訝しむことなく許可する。
「あー、一人で、大丈夫ですか?」
「一人で大丈夫……です」
全く疑うことのない五十嵐に、折口の胸がズキと痛む。
戸を開け、教室の外に出てから小さく頭を下げる。
そして、折口は迷わず学食に向かった。
早歩きをしながら携帯電話を開く。
(クマのぬいぐるみが歩いている、なんてなにかニュースになってないかな?)
しかし、いくつものニュースを流し読みしてもそれらしいものは見つからない。
今度はネットで『寝子島・クマのぬいぐるみ』で検索をかける。
すると一件だけ、今日更新されたコラムを見つけた。
折口は歩みを止めて、丁寧に目を通す。
『今朝、寝子島病院に入院中の新島 ちよちゃんが行方不明になった』
の一文で始まり、
『長い入院生活を共にしたクマのぬいぐるみも同時にいなくなっていたらしい。なにか関係があるのだろうか』
と閉められた個人的見解を多分に含んだ記事。
(これが、なにか関係あるのでしょうか)
「折口か……もしや、君も学食に用事が?」
折口が携帯画面に集中していると、突然、声をかけられる。
振り向くと、彼女の長い髪がさらりと流れ、その髪の隙間からは見知った顔が覗き見えた。
「りんごちゃん」
毒島 林檎
がむすっとして突っ立っている。
すぐさま折口は柔らかい笑みを浮かべ、答える。
「はい、ぬいぐるみが動いていると聞いて、気になったもので」
言いながら、ポケットをまさぐり包みを取り出し、毒島に手渡す。
「りんごちゃんもなんですね。じゃあ、これが役に立つかもしれませんから」
折口がパッと手を離す。
毒島の手に乗せられたのは、なんの変哲もない普通の飴玉。
目を丸くしている毒島に満足したのか歩きだそうとする折口を、今度は毒島が折口の手をギュッと握る。
『……ゆづきちゃん、一緒に動くクマさんを探さない?』
漏れ出る心の声が折口の耳に届く。
「りんごちゃん、一緒に行きましょうか」
折口は聞こえなかったことにするわけでもなく、聞こえたことを強調するでもなく、やさしく毒島の手を握り返した。
「よーし配達完了! トラックに戻るか」
購買部に商品を運び終わった
暗道 忍
はトラックに戻ろうとしていた。
(そういえば、この高校に弟がいるって聞いたな)
本来の目的を思い出し、外に出るのをためらう。
(けど授業中だからまた今度にしておくか)
が、今日も今日とて目的を後回しにし、バイトに勤しむのだった。
そんな彼の脳裏に、ふと疑問がよぎる。
(おかしいな、もう授業が始まってるはずなのに)
そう思った矢先、また一人生徒が彼の横を通り過ぎた。
(なるほど)
暗道は意識して生徒を観察してみた。
と、皆どこか同じ場所を目指し、どうやらそれにクマのぬいぐるみが関連しているということがわかった。
興味なさげにしながら、暗道も彼らの後ろをついていくことにした。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月31日
参加申し込みの期限
2013年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月07日 11時00分
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