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ロンリー*ドーリー*グローリー
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「響也ったら、ちゃんと朝ごはん食べなきゃダメだよー?」
「……悪いな、最上」
午前八時十五分。
カフェテリアで
篠崎 響也
がクッキーをかじっていた。
その隣で
最上 るるか
はキラキラと目を輝かせ、篠崎の横顔を見つめる。
「クッキー、まだあるけど食べる?」
「……もう、大丈夫だ」
朝食を食べずにフラフラとしていた篠崎を見つけた最上は「ちょっとくらい食べたほうがいいよ?」と声をかけ、カフェテリアに誘ったのだ。
最上にとって『好みのイケメン』である篠崎相手だからこその『こうい』。
篠崎はもちろんそんなつもりはないのだろうが。
「そろそろ行くよ」
篠崎の言葉を聞いて、最上はあからさまに残念がる。
「またね」
こっそりと次回を匂わすような挨拶をし、二人は出口に向かった。
出口。
そこにはクマのぬいぐるみが立っていた。
最上はぬいぐるみを凝視する。
篠崎はギョッとして動きが止まった。
どうやらクマは二人に気がついていないらしい。
篠崎の視線はクマの背に向けられている。
(女の子……)
今朝のニュースを思い出し、今度はクマの様子を伺う。
まさかという思いに縛られ、彼は動けなくなる。
対照的に、最上は自身のカバンに手を伸ばした。
彼女の鞄の中から、ぴょこんとクマのぬいぐるみが顔を出す。
あちこちほつれた年季の入ったクマのぬいぐるみ。
普段は留守番をしているそれだったが、家庭科の
白沢 絢子
先生に直してもらおうと思い、偶然この日は持ってきていたのだ。
最上はテディベアをギュッと抱きしめてから、動く方のクマのぬいぐるみにそーっと接近していく。
クマの後を追いかけてきた
逆巻 天野
、
桜 月
もカフェテリアの中に入ってくる。
桜は声をかけようとするが、ためらう。
(クマに聴いてみようと思うけれど、この子はしゃべれるのかな?)
クマがキョロキョロと首を動かしているのを見て、逆巻は思わず声をかけた。
「君は?」
逆巻は改めてクマの姿を見る。
(ぬいぐるみ?)
どう見てもぬいぐるみだ。その背の少女と見比べるように視線を行き来させて、逆巻は手を出す。
「ちょっと待って」
伝わったかどうかはわからないが、クマが動く様子はない。
逆巻は息を吐く。
それからポケットから絆創膏を取り出し、少女の足を指差す。
背負われた――半分引きずられるような形になっている少女の足にいくつかのすり傷が出来ていたのだ。
(警戒、されてるよな)
絆創膏を自分で貼ろうとして、やめる。
代わりにクマに絆創膏を差し出す。
「その怪我、大丈夫かい? 良かったら、使って」
クマは絆創膏をジィと見て、少女を丁寧に下ろす。
それから座り込み、少女を膝に寝かす。
おずおずと逆巻から絆創膏を受け取った。
しかし、ぬいぐるみの手では上手く絆創膏を剥がせない。
逆巻は吹き出しそうになるのをこらえながら、ジェスチャーを交えて、会話をする。
「僕が、貼ってもいいか?」
クマは無機質な目で逆巻を見据える。
幾分か眺めてから、こくりと首を縦に振った。
「私は
桜 月
だ。君の名前を教えてもらえるかな?」
桜が懸命に笑顔を作りクマに挨拶をした。
クマは首をかしげている。
(やはり喋ることはできないか)
桜は手に持っていたスケッチブックを開き、なにかを書き始める。
クマは気になるのか覗き込もうとする。が、その膝の上の存在を思いだし、諦めた。
絆創膏を貼ってもらった足を見つめ、うつむいた。
その後ろにゆっくり、ゆっくりと最上が近づく。
最上は唇に人差し指を当て、ナイショだよ、と逆巻と桜に合図を送る。
そして、テディを顔の前に出し、クマに話しかける。
『おはよう。こんなところで仲間に会えるなんてびっくりしちゃった』
最上は裏声を使い、あたかもテディが話している風を装う。
なんちゃって腹話術だ。
クマは驚いたように顔をあげ、テディを見つめる。
『あれれ、驚かせちゃったかな? ごめんね』
テディが明るく謝ると、クマは気にしないでというように、首を横に振る。
『ふふ、よかった。ねぇ、ところでキミはなんで学校に来たの?』
テディが問いかけると、クマは首を縦に振ったり、横に振ったり、懸命に気持ちを伝えようとしている。
(むー、話そうって気持ちはわかるけど、でもそれじゃあわかんないよぉ)
テディの後ろで最上は唇をとがらせる。
『じゃあ、はいなら首を縦に振って、いいえなら首を横に振って?』
二択の質問に変えよう、そう思い提案をすると、クマは『はい』と首を縦に振った。
『ここに来たのは、その眠ってる子のため?』
こくりとうなずく。
『そっか! ならボクお手伝いするよ』
テディの言葉を聞いて、クマは嬉しそうに体を揺らす。
『ボク物知りだから行きたい場所やしたい事があれば教えてあげる』
返事は『はい』。
『キミはその子の友達。ボクはキミの友達。握手と指きりげんまん。お約束』
テディが歌うように言って、手を出すと、クマも同じように手を出す。
握手も指きりも彼らの手ではできないけれど、ポンと合わせられた腕の先が約束をしたことを示していた。
篠崎は懸命にクマと会話を試みる最上を微笑ましそうに眺めている。
状況がいい方向へ向かっていくのを感じ取った逆巻は携帯電話を取り出し、ネコッターを開く。
『病人あり。治せる人いない?』
手早く文字を打った。
(最上、頑張ってるな)
普段の最上とはちょっと違った意外な一面を見て、篠崎の中で最上という人間の認識が少しだけ変わる。
恋愛感情ではないが、それは最上にとって悪い変化ではないだろう。
「できた」
二人と二人の友情が結ばれたところで、桜が声をあげる。
さきほど書いていたなにかが完成したらしい。
逆巻がそのなにかを覗き込んで、納得する。
桜はスケッチブックに『あいうえお』といったように五十音を書いていたのだ。
これではい・いいえ以外の会話ができる。
桜は自分で尋ねようとして、テディを見る。
『このお姉さんもお兄さんも、ここにいる人全員テディのお友達だよ。安心してね』
クマは迷いながらもこくりと首を縦に振り、桜の言葉を待った。
「君の名前は?」
クマはすぐに、『く』と『ま』を差す。
「クマなのか?」
返事は『はい』。
「では、何をしに来た?」
今度はすぐにとはいかなかった。考えながら文字を指すため、何を伝えようとしているのかわからない。
「では質問を変えよう。私たちに出来ることはあるかな?」
この質問もダメだった。クマは困ったように首を横に振る。
クマは落ち着いて質問に答えようとしているが、どうにも上手くいかない。
どうしたものかと考えていると、扉が開いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月31日
参加申し込みの期限
2013年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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