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【相容れないふたり】
「休憩入ります」
如月 庚
がバイト先の裏口から外へ出る。庚のバイト先は星ヶ丘のとある会員制のクラブだった。
先輩にもらったジュースを片手に裏口付近にしゃがみこむ。夕日が目に染みた。
「なんだお前……時計? 珍しいものつけてんな」
人慣れしているのか、物おじせずに近づいてきた真白い猫を膝の上に抱きかかえる。
首にかけられた時計を見ようとそっと手を伸ばした。
「……ッ!?」
夕日とは違う、まぶしい光に包まれ、思わず目を閉じる。庇った腕の間から恐る恐る目を開くと、そこは見知らぬ路地裏だった。
「なん、だ……ここ?」
背後にあったはずのバイト先の壁もなくなっている。庚は咄嗟に路地裏から走り出た。
薄暗く、陰鬱とした空気が流れる町が広がる。まるでそこは、吹き溜まりのようだ、と庚は思った。
乱雑にビルが立ち並び、そのほとんどが薄汚れていた。人の気配はないが、気を抜けば飲み込まれてしまいそうだ。
「……よお」
背後からかけられた声に、庚は勢いよく振り返る。そこには、右目にかかる前髪を編み込み、額の傷をさらけ出した庚がいた。
「誰、だ?」
本当はそれがだれかくらいわかっている。それでも庚はそう聞かざるを得なかった。自分の中にある感覚を、本当だと認めたくなかったのだ。
「誰、ってそれはお前が一番よく知ってるはずだろ?」
「やっぱり、俺か」
庚の答えに満足そうに頷く。庚は小さく舌打ちをした。
「どこだよ、ここ。これもろっこんの影響なのか?」
「俺の知ったことじゃねぇが、こんなところに俺がいるんだ。ろっこんでもおかしくはねぇよな」
「こんなところに、だと?」
「ここは、今の俺の場所だ。寝子島じゃない。俺は、お前の未来の姿だ」
未来の庚の物言いに、庚はぴくっと眉を動かす。苛立たしげに歪められた口元を見て、未来の庚はにやりと笑った。
「なんだ、俺がお前だってことが気にくわないのか?」
「ああ、そうだな。少なくともお前は俺をイラつかせる」
苛立ちを隠そうともせずに、庚は未来の自分に詰め寄る。未来の自分は笑みを浮かべたまま、庚を見据えていた。
「おい、このろっこんの解除方法はなんだ」
「俺が知るかよ。自分で考えろ。推理は得意だっただろう?」
とんとん、とこめかみを指差して笑う未来の庚。
「わかった、ひとまず……」
庚は握った拳を未来の自分のみぞおちに叩き込む。
「わかんねぇし、イラついたから殴らせろ」
「……おう、いいぜ? やれるもんなら、な!」
未来の庚がガードした腕を振りぬいて、逆の腕で殴りかかる。庚は後ろに飛びのいてその腕を避けつつ、蹴りを放つ。
未来の庚はその足を難なく払うと、そのまま回し蹴りを仕掛けた。腕でガードしたものの、その衝撃は庚にダイレクトに伝わった。
「重てぇ……」
「なんだ、もう終わりか?」
あからさまな挑発に、庚は体勢を立て直す。
「まだ、終わりなわけねぇだろ?」
「それでこそ、俺だな」
にやりと笑う未来の自分に、庚は拳を叩き込む。
「俺は、お前みたいな気に食わねぇヤロウにはならねぇ!」
未来の庚は真っ向から受けずに庚の拳を後ろに逃がす。そのまま、耳元で小さくつぶやいて、首元に手刀を入れた。
庚の意識が飛ぶ瞬間、僅かに見えた未来の自分の表情は、どこか辛そうで。
呟いた唇の動きははっきりと庚の頭に刻み込まれた。
「おい、如月、大丈夫か」
「……ッ!」
声をかけられて飛び起きると、そこは見慣れたバイト先の裏。あたりを見回しても、未来の庚は居らず、なかなか帰ってこないことを心配した先輩が隣にしゃがみこんでいた。
「だ、だいじょうぶです」
「そうか、もう休憩終わるぞ」
「……っす」
先輩が裏口から中に戻ったのを見て、庚はため息をつく。
未来の自分の回し蹴りを受けた腕は、まだ少し痺れている。
「なんだよ、“お前は、そのままで”って」
最後に見た唇の動きを思い出し、頭を抱える。未来の自分は何があったのか。何を思ってあの言葉を残したのか。
答えは、闇の中。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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