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【椿の姫君】
星ヶ丘教会の前で
秋ノ宮 こまち
は猫の鳴き声を聞いた。教会の真正面にちょこんと座る真白の猫。首には懐中時計が下げられている。
近づいても逃げようとしないその猫をそっと抱き上げる。白猫はこまちの腕の中で小さくにゃあ、と鳴いた。
次の瞬間、夕暮れ時だった教会が昼の明るい光に照らされる。教会の中からは人々のざわめきが。
装飾に彩られたその教会は、誰かの結婚式を待っているのだろう。
視線を下げると、教会の扉の前に、純白のウェディングドレスに身を包んだ女性が立っている。
一歩、こまちが足を踏み出すと、こちらに気付いたのか女性がゆっくりと振り返った。
「え……っ?」
その女性を見てこまちは驚愕する。その女性は、こまち自身だったのだ。
暗い目の色。晴れ姿だというのに、あまり嬉しそうではない。年齢も今とそんなに変わらないのだろう。
その姿を見て、こまちはああ、と息を吐いた。
「抗えなかった、私は」
ウェディングドレス姿のこまちは呟く。その言葉で、こまちはすべてを悟った。
父親に決められた結婚相手。こまちよりも30近く年上の、会ったことのない、地位のある人間。
高校卒業と同時に結婚するよう言われていたこまちは、それが嫌でひとり寝子島に引っ越してきた。
運命が、何かが変わるのではないかと期待して。――しかし、
「結局、何もかわらなかった……のかしら」
こまちの呟きにウェディングドレス姿のこまちは、小さく首を振る。
「ごめんなさい、私には何もできなかった」
漠然とした期待。残された僅かな時間。それを無為に過ごしてしまえば、その先は――。
こまちは未来のイメージを振り払うように頭を振る。その未来を否定したくて、ここにいるのに。
「ねぇ、あなたはそれでいいの?」
ウェディングドレス姿のこまちに詰め寄る。今よりも少し痩せ細った腕にこまちはびくっとして伸ばしていた手を引く。
よく見れば、10代の肌とは思えないほどにその頬は荒れており、化粧の上からでも栄養が足りていないことが一目瞭然だった。
開いた胸元はうっすらと骨が浮き、目元もにも深い隈が刻まれていた。
「あなた、まさか……」
「私には、これくらいしかできなかった」
そう言ってウェディングドレス姿のこまちは寂しそうに微笑むと、こまちの頬にそっと触れる。
「あなたは、幸せになって」
そう言い残し、教会の扉をくぐる。
こまちはその後を追って教会の扉を開け放った。
「まって……ッ!」
開け放した教会の中はがらんとしていた、結婚式などもちろん行われていなかった。
その光景にこまちは膝から崩れ落ちる。
「幸せに、なんて……」
こまちは両手で顔を覆う。
「運命を、変えられるっていうの……? 私に……?」
光を失った瞳で虚空を見つめるこまちの後ろで、白猫がにゃあと鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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