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ふしぎ超特急『七ッ星』、しゅっぱつしんこー!
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★乱戦! そして……
鈴原 天音
へのNGワードから始まった兵隊達との戦い。天音は勿論、他のメンバーも奮闘していた。
「わ、かくれんぼ? よーし!」
生け垣を使って上手に兵隊達を翻弄しながら、
滝原 カノン
がペロッと舌を出す。そして両耳に手を当て小さく「おれはいないよ」と呟くと、スススッ……とその姿が消えてしまった。
「な、なんだどこに行った?!」
慌てふためく兵隊達の後ろから、悪戯っぽい声がした。
「ここにいるよ」
兵隊達が振り向けば、後ろの生け垣からカノンがひょこりと顔を出している。さっきまで兵隊達の前にいたはずなのに。これはカノンのろっこん【Missing child】だが、本当のチェシャ猫ばりの不思議さである。
『自分はいない』というろっこんに、今までのカノンの哀しみがどれだけ詰まっているのだろうか。でも、今のカノンは哀しみに消えてしまわない。だって、大事な人達が自分を見てくれているから。だからカノンはその人達を守るために、このろっこんを使うのだ。
「こーいう荒っぽいのは苦手なんだがな……」
そう言いながらも
滝原 レオン
はキッチンのあった建物に駆け込み、持っていたカバンからうさぎのぬいぐるみを取り出した。うさぎは『ましろ』といい、レオンが初めて作った大事なぬいぐるみである。それを手に取り、レオンはしっかりと話しかけた。
「力を貸してくれ。『ましろ』」
すると。ぴょん! とましろがレオンの手から抜け出し、彼の横にちょこんと立ったではないか。
「よーし。確かここにシーツが沢山あったはずだ。それで兵隊達をぐるぐる巻きにしてやろうぜ。シーツを集めるぞ、ましろ!」
レオンの言葉にましろがたたたっと走り出す。ろっこん【おとぎの軍勢】だ。レオンとましろは素早くシーツを集めるとまた庭に向かって走り出した。
カノンが兵隊を翻弄し、天音がバタバタとなぎ倒し、レオンとましろ、そして
鈴原 空
も一緒にそれをぎゅうぎゅうにしばっていく。そこになんとルヴィアを抱いた
御剣 刀
と、
八神 修
、
七夜 あおい
が姿を現した。
「ここにもトランプの兵隊が来ているとはな。加勢するぞ」
「みんな、大丈夫か?!」
「私も加勢する!」
いきなりの王子様と狼と赤ずきんが登場で4人はちょっとポカンとしたが、それも一瞬の事。すぐに笑顔になった。
「「「「ありがとう!」」」」
―――これほど心強い味方はいない。
形勢は一気に寝子島連合軍に傾き、トランプの兵隊達は皆シーツでぐるぐる巻きにされてしまった。
「お前達、こんな事をしていいと思っているのか!」
ぎゃいぎゃいと叫ぶ兵隊達に、空がのんびりと話しかけた。
「ねぇねぇ」
「あ! 白ウサギ! お前女王様を裏切ったのか?!」
「いや、そんな事言われても困るんだけどなぁ」
不可抗力で白ウサギになってるだけだしと思いながらも、空は続けた。
「どうして、女王様はぼく達を捕まえようとするの?」
「知らん! 俺達は女王様に命令されてるだけだ!」
その言葉にんーと空は考えた。実はろっこん【All for one】を持っている彼だが、無自覚もれいび。選択肢を導き出さないと質問の正解は分からないのだが……今回は別だった。
空はすぐににっこりと笑うと、口を開いた。
「―――女王様は寂しいんだね?」
「「「えっ?!」」」
全員が空を見る。空はほわりとまた笑った。
「気付かなくてごめんなさい。楽しさはみんなで分け合った方がもっと楽しいもんねぇ」
空は知っているのだ。手の届かない所を眺める切ない思いを。
何度も繰り返す入院生活。天音がお見舞いに来てくれるのは嬉しかったけど、病室の窓から夕闇に沈むその背中を見送るのは悲しかった。
手を伸ばしかけて引っ込めた。それでも、諦めたくはなかった。今は無理でもいつか。いつかぼくも大切な人達と並んで笑いたいから。
姿の見えない女王様。貴方も―――並んで笑いたいんだよね?
空はシャラリと自分の金時計に目を落とす。そして愉快そうに皆に言った。
「さあ、女王様の城に急げ急げ! 遅刻しちゃうよぉ!」
***
こうしてハートの女王の城に向かった一行は、女王と会う事ができた。
ハートの女王は口を尖らせて「べ、別に寂しかった訳じゃ……」と言ったが、その頬が少し赤らんでいたのを見て、皆はふふと笑った。
そして―――。
*
出発を待つふしぎ超特急『七ッ星』の傍で、それぞれがのんびりと過ごしていた。
「わぁー、見て見て修君! リスさんだよ! 可愛いねー」
無邪気に言うのは赤ずきん
七夜 あおい
。その横でオオカミ少年
八神 修
がクスリと笑った。
「そうだな……、でも赤ずきんあおいも可愛いよ」
修の言葉にあおいは目を白黒。「もぉー!」と手を振り上げると結構な勢いでバシンと修の背中を叩いた。
「ぐほっ」
「どうしたの修君! 口がうまくなっちゃって!」
カラカラと笑うあおいはもういつも通りだ。けほっと名残の咳をしながらも、修は思うのだった。
(やっぱり君は君らしくないと、だな)
「……人騒がせな女王だったな」
小さな白雪姫ルヴィアを抱きながら王子様
御剣 刀
が呟いた。それでも、刀には拭えない思いがあった。
(もしもあの時、ルヴィアにキスをしていたら)
―――君は前のような可愛らしい声を聞かせてくれたのだろうか。
しばし刀はルヴィアを見つめていたが、やがてふるりと首を振った。この世界に降りる前に思ったではないか。大事な願いは自分の手で叶えたいと。
いつの間にか青い鳥が近くに飛んできた。その幸せの象徴に刀は微笑んだ。
「はぁー、美味しいお茶だねぇ」
白ウサギ
鈴原 空
がしみじみと言う。その横で帽子屋
滝原 レオン
も頷いた。
「新しく貰ったお茶もまた格別だな」
その時アリス
鈴原 天音
の明るい声が響いた。
「うーん、やっぱれおにーちゃんのクッキーは美味しいんだよー!」
レオンがぎょっと天音を見る。
「まだ俺のクッキーがあったのか?! また一悶着起きるんじゃ」
「大丈夫だよ、にーちゃん。ぼく達女王様ににーちゃんのクッキーあげたんだ。そしたら『苦しゅうない』ってパクパク食べてたよ」
しっぽをゆらりと揺らしながら、チェシャ猫
滝原 カノン
があっけらかんと言う。
「い、いつの間に……」
呆気にとられるレオンの横で、空が楽しそうに笑った。
「うんうん、お茶はみんなで楽しくだね!」
天音は元気に言うと、パッと立ち上がって大きな声で叫んだ。
「ねえねえみんなー! 一緒にお茶しようなんだよ! 女王様のお茶はとっても美味しいんだよー!」
その声に修やあおい、刀が気付き、笑顔で頷く。新たにお茶を準備していたカノンがふと上を向き、指さした。
「あ、トランプの兵隊さん達だー!」
見れば遠くからハートとスペードの兵隊達がこちらに手を振っている。みんなは笑顔で手を振り返した。
ふしぎ超特急『七ッ星』の煙突から薄く出る虹色の煙が、童話の世界の青空を淡く幻想的に彩っている。
さあ、次はどんな世界に停まるのだろうか。
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月22日
参加申し込みの期限
2019年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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