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★鉱石を求めて
大地は茶色い砂で形成されていた。所々に遺跡の一部のような物が突き出している。宇宙服に身を包んだ人々は手近にある物を手に取った。不思議な形状に誰もが小首を傾げた。
バナーテイル・シートン
は逸早く先頭車両に駆け付けた。斜めに傾き、白煙を上げていて深刻な状況が窺える。
少し遅れて
多喜 勇生
が声を掛けた。
「修理が大変そうだねぇ」
「それもあるけど、工具と材料が必要だよー。宇宙服があるくらいだから、工具もどこかにあると思う」
「僕が探してくるよ。きみは機械に強そうだから任せるねぇ」
のんびりとした口調が緊張感を和らげる。バナーテイルは俄然、やる気を見せた。
「その間に壊れたところを見ておくよー」
ゼロ・シーアールシー
は宇宙服を着ても変わらない。車内と同じように散歩を楽しむ。
「砂がサクサクなのですー。キュッキュと鳴くのですー」
「あまり遠くに行くと危ないよ」
目にした
白 真白
が走っていく。ゼロは不思議そうな顔で振り向いた。
「どうして危ないのですー」
「それはもちろん……遠くに行けば危ないこともあるよね?」
「近くなら危なくないのですー」
ゼロは大きな楕円を描くように引き返す。砂の感触を楽しんでいるようだった。
「近くでもやっぱり、危ないような……」
その時、誰かが叫んだ。
「何か来るぞ!」
巨大な砂塵が急速に近づいてくる。途中で細かく分かれて『七ッ星』を遠目に取り囲んだ。
神薙 焔
の目が鋭くなり、一点を見据えた。
「フードに、茶色のマント……手には銃器かな……こちらを狙っているみたいね」
近くにいた
巫部 紫苑
はのんびりした様子で同じ方向に目をやる。
「事故に気付いて食料を運んできてくれたのでしょうか」
「その可能性は、ほとんどないと思うわ。よく見たら何人もが、こちらに銃口を向けているのよね」
対処に困った焔は腕を組んで考えるような姿となった。
「大変なことになっているみたいだねぇ」
勇生は足元を気にしながら車外に出た。四角い箱を手に提げて先頭車両に向かう。その傍らにはバナーテイルの姿があった。後ろ足で立ち、小刻みに顔を動かしている。
「現地の人とケンカしたら修理ができなくなるんだよー。ここで必要な材料を手に入れないといけないからね」
「僕も同じ考えだねぇ。まずは話し合いから始めないと」
にっこり笑って四角い箱をバナーテイルに渡した。
勇生は取り囲んだ連中に目をやり、ゆっくりとした動作で近づいてゆく。威嚇の発砲音で足を止めた。
「思いもしない事故でこの星にきた! 修理が終わったらすぐに出ていく! 争うつもりは全くないんだ!」
日頃からは想像できない芯の強さを発揮した。すぐさま耳慣れない言語が小波のように返ってきた。感度の悪いラジオのような雑音が混じると聞き取れる言葉になった。
「我々はこの惑星の住人だ! 発掘で生計を立てている! 外敵用の武装をしているので抵抗は無駄だ! そちらの代表の一人とならば交渉を受け付ける! 以上だ!」
勇生は後ろを振り返った。
「誰か代表になってくれないかなぁ」
各々が困ったような表情で周りを見る。バナーテイルは両耳をピンと立てて尻尾を振った。
「ぼくが交渉するよ。修理に必要な材料がわかるからねー」
小さい身体で勢いよく飛び出した。手で招かれた方へと突っ走る。
技術者としての知識が幸いしたのか。交渉は短時間で終わった。
バナーテイルが戻ると包囲網が解かれた。個々が砂塵を上げて地平の彼方に引き上げていく。
早速、周囲に呼び掛けた。
「みなさん、集まって欲しいのですよー」
焔と紫苑が反応した。
「なんとかなるものね」
「リスさん、食べ物の差し入れはありましたか」
「そんなのないよー。もっと良いことがあるんだよー。修理に必要な機械は物々交換で全て集められるんだよー。発掘に必要な道具も貰ってきたよー」
バナーテイルは向きを変えた。茶色い巾着のような物を背負っていた。
真白が笑顔で駆け寄る。
「考古学者の気分になれるね」
「あたしはダンジョンでお宝を探す盗賊って気分だけどね」
焔は弾む声を返した。
「僕は工作が好きだから助手として手伝うねぇ」
勇生はバナーテイルに向かって言った。
ふわふわとした足取りでゼロが話に加わる。
「ゼロもお手伝いするのですー。お昼寝が得意なのですー」
「そ、それはちょっと」
別の参加者の慌てた一言に一同は笑った。程良く肩の力が抜けたところでバナーテイルが物々交換で挙げられた特殊な鉱石の話を始めた。四角い形状で全体が緑色に発光しているという。
黙って聞いていた焔が軽く手を挙げた。
「その鉱石は砂漠に散らばっているのよね」
「そうなんだけど、交渉相手の話だとねー。砂に埋まった古代遺跡を探した方がいいっていうんだよー」
勇生がのんびりと口を挟んだ。
「鉱石の出所が古代遺跡なのかもねぇ。それと物々交換の条件は数ではなくて量なのかなぁ」
「その通りなんだよー」
「ゲームやサバゲで鍛えたあたしのマッピング技術が必要になりそうね」
楽しそうに笑う焔に紫苑が視線を送った。
「食料や飲み物も、集める時間によっては必要になるような気がします」
その意見には一同が納得して神妙な顔付きとなった。
真白は明るい声で重苦しい雰囲気を吹き飛ばす。
「がんばって鉱石を集めて、見つかったら古代遺跡を調べればいいんだよ! その先のことは、その時になって皆で考えよう!」
「ゼロもがんばるのですー。目がショボショボするので明日からがんばるのですー」
二人の明るくてふんわりした言葉に誰彼となく表情を和らげた。
その日は説明だけで終わった。慣れないことの連続で心身共に疲弊した人々は車内に戻ると、各々に振り分けられた寝台車の個室で身体を休めた。
真白は横向きの姿でベッドに寝そべる。窓の向こうには黒い砂漠が広がっていた。時を止めた海のようにも見える。空には無数の星が瞬き、幾つもの流星が鮮やかな軌跡を残した。
「……明日から、大変なんだけど……わくわく……する、ね……」
力尽きたように瞼を閉じた。
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月22日
参加申し込みの期限
2019年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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