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ふしぎ超特急『七ッ星』、しゅっぱつしんこー!
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★童話の世界へ!
車窓の向こう。宝石を散りばめたような美しい煌めきの中、流星だろうか、たまに小さな光が強烈に瞬く。宇宙(そら)の中は、静かに見えて意外に騒がしいようだ。
時空をも超えて走るふしぎ超特急『七ッ星』は今、たくさんの星々を通り過ぎながら、ゆったりと次の目的地に向かって進んでいた。
*
「ルヴィア、見たか? また流星が光った」
美しいビスクドールを膝に乗せ、
御剣 刀
が壮大な宇宙のショーに心奪われながら呟いた。
心地の良いコンパートメントの寝台列車。刀は室内の灯りを消して外を眺めていたが、そうするとまるでルヴィアと2人、夜空の煌めきにぽっかりと浮かんでいるかのようだ。
(願い事、か……)
走る流星を瞳に映しながら、刀はぼんやりと思った。これだけ流れ星があればどれだけの願いが叶うのだろうか。……いや。
(やっぱり願いは自分の手で叶えたい。それが大事な物であればあるほど)
刀の瞳に流星に負けない輝きが宿る。刀はゆっくりと、今は物言わぬルヴィアの豊かな黒髪を撫でた。
*
「うわー、星がいっぱいだね、修君!」
最後尾の展望車で、目を輝かせながら
七夜 あおい
が言う。その横で
八神 修
が静かに頷いた。
「ああ、すごく綺麗だ。……それにしても、この列車は凄い。一体どんな仕組みになっているのか……」
「もー、また修君は難しい事考える! 今目の前にキラッキラの星空があって、そこを楽しく旅できてるだけでいいんです! 分かりましたか、修君?」
何においてもつい深く考えてしまう修に、あおいはぷんと腰に手を当て上目遣いで睨んでくる。少しお姉さんモードでのお説教。修はしおらしく「はい」と返事をしたつもりだったのだが、そのあまりの可愛らしさにどうしても頬が緩んでしまう。
「あー! 修君笑ってるー!」
「いや、ごめんって。反省はしてる! してるんだけど……」
―――君が余りに可愛らしくて。
その言葉を呑み込んだ修は、代わりにもう隠さず思いきり笑い始めた。
「何でそんなに笑うのー? ……まあでも修君楽しそうだからいっか。そうそう、そうやって楽しまないとね!」
修につられるようにあおいもにっこりと笑う。その笑顔を見ながら修は思うのだった。
うんそうだ。理屈なんかいらない。君が傍に居るだけで、俺はどこだってこんなに楽しいんだから―――。
*
「という訳で、みんなでトランプをするんだよー!」
「どんな訳なんだよ」
「それはほら、ここにみんな集まってるからねぇ?」
「いや、ここは俺とカノンの部屋で」
「やったー! トランプなにする? ババ抜き?」
「わたしはジジ抜きがいいと思うんだよー!」
「ってもうやるのは決定事項かよ!」
2人用のコンパートメントに、わいわいがやがや4人が集まっている。
滝原 レオン
、
滝原 カノン
のでっかい兄弟と、
鈴原 空
、
鈴原 天音
のちんまりした兄妹である。
エノコロ岬でいつの間にか手にしていた『七ッ星』の乗車券。車両に乗り込んだらお互いの部屋は隣同士。袖振り合うも多生の縁……というか元々仲良しの4人組。挙げ句に(レオンを除いて)割と
大雑把
おおらかな性格なので、この不思議列車の旅も戸惑う事なく、思う存分楽しんでいるのである。
「なぁ、何で俺ら宇宙にいるんだよ」
「うん、凄く綺麗だよねぇ」
「天音ちゃん、わっくわくのどっきどきなんだよ! あ、カノンくん、トランプ切ってくれてありがとう!」
「どういたしまして。おれの方が手が大きいからねー。にーちゃんにーちゃん、こっから1枚引いて! ジジ決めるから」
「お、おう」
色々疑問に思っていても、素直に引いてしまうのがレオンである。こうしていつの間にかジジ抜き大会が始まったが……。
「やったー! おれ1番上がり!」
「えへん! わたし2番なんだよー!」
末っ子組のカノンと天音が相次いで上がる。残された年長組のレオンと空は、額を突き合わせて自分のカードと睨めっこしていたが、内心では先に上がった弟妹達の喜ぶ様子に、ほっとしていた。
(とは言え、空に負ける訳にはいかねぇ)
レオンがぐっと唇を引き締めた。空とは腐れ縁の幼馴染み。その上あいつには自分の密かな弱みも握られている。ここは少しでも精神的優位に立ちたい所……!
「さあ、空! 引け!」
レオンは鋭い目つきを更に鋭くして(赤子が見たら泣くんじゃないかというレベル)、己の2枚のカードをグイッと空に差し出す。しかし空は特に怯む事もなく。
「じゃあぼくこっちにするね~」
ぽやぽやほわんと片方のカードをレオンの手持ちから引き、にっこりと笑った。
「はい、上がり~」
「うおおおおっ?!?」
叫ぶレオンの前に、空がペアになったカードをぽんと場に出す。レオンの手元に残るのはスペードのクイーン。という事は。
「にーちゃん残念だったねー。はい、これがジジだよ」
テーブルの隅に伏せてあったカードをカノンがレオンに差し出した。
「くそぉ、ハートのクイーンだったのかよ」
にこにこと喜ぶ鈴原兄妹を横目に、レオンが苦々しくカードを見る。すると。
―――カードの中のハートの女王が、レオンに向かってウインクをしたではないか。
「え、え?!」
レオンは素っ頓狂な声を上げ、パチパチと瞬きをする。
「どうしたの、れおくん」
「い、いや」
そう言いながらも心ここにあらずで目を擦るレオンに不思議そうな3人。その時車内のスピーカーから鈴を転がすような可愛らしい声が流れてきた。
「もうすぐ『童話の世界』に到着いたしまーす。お降りの方はお早めに準備をして下さいね☆」
案内役のミラの声だ。
「わーい、新しい世界なんだよー! ねえねえ、降りてみようよ!」
「おれも降りたい! だってあの世界、何だかとっても綺麗だよ」
「ほんとだねぇ。明るい色がたくさんで、可愛い世界だねぇ」
わいわいと楽しそうに車窓から眺める3人の横で、カノンはじっとハートの女王のカードを見つめていた。
(新しい世界、か。なんも、なけりゃいいけどな……)
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月22日
参加申し込みの期限
2019年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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