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【たまにはのんびり美術館】
「美術館か。どれ、どんな作品があるのだかな……」
長い髪を背中に垂らして、
浮舟 久雨
はひとりで美術館を訪れた。
(まずは、常設展示室からでいいか)
今回、話題になっているという作品があると聞いて足を運んだ美術館だが、芸術にさして関心があるわけでもなかった久雨には、目新しい雰囲気の場であった。
「ふむ。静かで意外と落ち着くものだな」
寝子島由来の品を、ひとつひとつゆっくりと鑑賞して歩く。
出土品などの古いものが多く、全体的に地味な品が多いのだが、それが逆に久雨の興味をひいていた。
(ふむ、ふむ……。芸術など、まるで理解できなかったはずなのだが……)
普段目にすることのないようなものが並んでいて、面白い。
かつてこの島に住む誰かが手がけた作品が、こうしてケースの内側に並んでいる。
(どのような熱意の果てに作られたものなのだろうな)
「……そうだ」
並ぶ焼き物を目にして、久雨は思う。
(
先日作ったような
、大好きな……)
鯨を、もしくは大型の海洋生物をモチーフにしたような作品はないかと考え、目を走らせる。
「あった」
海の恵みを描いたものだろうか。
様々な魚が飛び跳ねる様子を描いた、一連の絵画が並んでいる。
詳しい解説を聞いてみたいと考えて、久雨は学芸員の箕輪を呼び止めた。
「この作品は、一体……」
「こちらは、海の恵みと共に生きる、漁師のあり方を描いたものだと言われております」
「漁師?」
てっきり魚の絵だと思っていた久雨が、絵をじっくりと見つめる。
「十枚ならびの絵の一部に、人の姿があるでしょう。人も自然と共にあるのだと、伝えたかったのではないかと」
「ふむ、なるほど」
箕輪の指摘する箇所に、目立たないながらもたしかに人の姿が描かれている。
「しかしながら、こちらに描かれているのは人ではなく、やはり海の中の世界ですね。海あっての、寝子島ですから」
色あせてはいたが、絵の中で泳ぐ海洋生物はどれも思い入れたっぷりに描かれているのが見てわかる。
久雨は心が満たされる思いがして、箕輪に礼を述べた。
【思慕と確執】
美術館の入り口で、
市橋 奏楽
は
市橋 誉
が来るのを待っていた。
血のつながりはなくとも、大切な弟だ。
話をするきっかけになるようにと、手紙をそえてチケットを郵送したのは、先日のことだった。
(もうすぐ時間だ)
時計から顔を上げると、やけに気むずかしげな顔をした誉が歩いてくるのが見えた。
奏楽の目元がやわらかく細められる。
「やぁ、久しぶり」
硬い表情のまま、誉も「……久しぶり」とつぶやく。
一見すると怒っているようだし、実際機嫌が良くはないのだろうが、以前は拗ねるとよくこんな顔をしていたと、幼いころを思い出して笑いをこぼしてしまう。
「……なんだよ、笑うなよ。だいたいな、こっちの都合もきかずに呼び出して、俺が来なかったらどうするんだよ」
「うん、そうだね。そうしたらまた、誘うかな」
どこか悔しそうに、誉の下唇が尖る。
(こんな表情も、相変わらずだね)
「誉のおかげで、一人で見て回らないですんだよ。来てくれてありがとう」
「仕方ない、だろ。届いちゃったんだから」
誉が高校に入ってから、ずっとまともに会話をすることもなく、疎遠になっていた。
(今日はきちんと話そう、誉)
久しぶりに向き合う誉は、少しだけ背も伸びただろうか。
「とりあえず、中に入ろうか」
「うん」
奏楽に対して思うところもあるのだろうに、こうしてふてくされながらも来てくれることが嬉しかった。
美術館の中は、人の多いわりにひっそりとした雰囲気で居心地は悪くない。
展示品の中に、ふくれっつらをしたモモンガの彫られた小箱を見つけて、つい誉をからかってしまう。
「ほら見て、あの顔。誉にそっくりだ」
「……っ、どこがだよ!」
よそではクールぶっているくせに、自分の前だと素直に毛を逆立てる誉の姿に、再び笑いが漏れる。
「そういえば、初めての寮暮らしはどう?」
「どうって、べつに」
「寝坊したりはしてないかい。食事はとってる?」
「当たり前だろ!」
誉はそっぽを向いて返事をした。
「ちゃんと一人でやれてるよ。もう高校生なんだからな」
「好き嫌いしないで、バランスよく食べるんだよ」
「だから、わかってるって! まったく、奏楽ときたら。いつまでも子ども扱いするなよ」
肩をいからせる姿が、子どもじみていておかしかった。
【一人の時間】
「こんなときは美術館だよな」
土曜日の午後、道を歩いていた
吉祥寺 黒子
は、馴染みの美術館へと足を向けた。
これといった理由も思い当たらないのに、胸中がざわめき、虚しさが広がる。
長い闘病生活から解き放たれた、奇蹟のような復活を四月に遂げて、そこから一気に突き落とされるように両親を亡くしたのは、ほんの二ヶ月前のことだ。
ことあるごとに訪れる虚しさを埋めるため、黒子はよく森繁美術館を利用していた。
「また来ちまったな……」
館内へ入ると、人のざわめきが低く流れる落ち着いた空気が黒子を包む。
(ここは前から変わらねぇな。俺が病気にかかる前は、美術館も映画村も、家族でちょくちょく来たもんな)
館内の常設展示室には、黒子の父親の手による彫刻が展示されている。
陶芸家として名高い父だが、それ以外のジャンルも手広くかじる、多才な人だった。
(あった。父さんの作品だ)
「……らっかみ」
父が独自に調べた、落神伝説を題材にして作った女神像だ。
(そういや、父さん、実は母さんをモデルにしたんだとか言って、のろけてたっけ)
黒子が低くかすれた笑い声をもらす。
「ハハッ……、今じゃいい思い出だな……」
(そう。思い出、だ)
黒子の眼差しが鋭くなる。
(……ここに来ても、あの二人と会えるはずもねェ。そう、ただの思い出巡りだ)
舌打ちをひとつ。
「情けねェな。感傷に浸ってんじゃねーよ、俺」
(ああ、だめだだめだ)
かぶりを振って、黒子は周囲を見回す。
(ん? 今日はいつもより人が多いな)
そこへ、馴染みの学芸員である箕輪の姿を見かけて、呼び止めた。
「よう。にぎわってるな。何かやってんのか? お勧めはねーの?」
「いいところにいらっしゃいました。特別展示室はご覧になりましたか。ただいま、南風 草子の作品を多数展示しておりまして――」
そう説明する箕輪といくつか言葉を交わして、黒子は本日の目玉だという作品を見るために、足を進めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月18日
参加申し込みの期限
2013年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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