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【うるわしき姉妹の絆】
花風 冴来
が
花風 もも
の手をそっとひいた。
「今日はもものために過ごすと決めているのよ。先に特別展示を見に行きましょう」
「いいの? 姉様、嬉しいな……」
「もちろんよ、かわいいもも。ももが見たいものを優先させましょう」
義姉と義妹という間柄でありながら、しっとりと寄り添う二人からは互いを想う強い絆が感じられた。
「ありがとう、姉様。姉様といられて、僕とっても……」
ほんのりと頬を染めるももに、冴来はいたわりに満ちた眼差しを向けた。
「あら、とても……、なぁに?」
「ううん、とっても幸せだなぁって」
手のひらから伝わる温もりも、久しぶりに間近で見る互いの顔も、かけがえのないものだと感じる。
冴来が自宅から猫鳴館に移り住んでしまってから、二週間と少々。
(会いたかったわ、本当よ、もも……)
冴来は、自分になつくももとの触れあいに、満たされる心地がしていた。
故意に距離をおき、寂しがる様子をこっそり眺めては楽しんでいた冴来だが、やはりこうして手の届く距離にいると、喜びがあふれてくるのだ。
「もも、寂しい思いをさせて、ごめんなさいね」
けなげな義妹は、かぶりを振って否定してくる。
「ううん、姉様。寂しいより嬉しいんだよ、こうして一緒にいられるんだもの」
「私もとっても嬉しいわ」
(大切な大切な、私のもも)
ももの色々な顔が見たくて、少しいじわるをしてしまった間、実を言うと冴来のほうも寂しさを味わっていたのだ。
(今日はその埋め合わせをしましょう。一緒にいましょうね……)
親密な様子で微笑み交わしながら、冴来とももは、『前進』の前へとやって来た。
「とても美しい彫像ね、そうは思わない?」
(これに触れたら、私にも何かつかめるものがあるのかしらね)
迷いのなさそうな表情を浮かべた女性の像に手を伸ばす。
が、冴来は触れる前に動きを止めて、ゆっくりと手をおろした。
(いいえ。でもやはり、私はやめておくわ……)
「そうだね、姉様。とってもきれいだね」
(姉様ほどではないけど、ね……)
そっと、ももは手を伸ばし、『前進』に触れた。
(ああ、なんだかぽかぽかするみたい……)
背中を支えられるような温かさに包まれて、ももは像を見つめた。
高校に入ってからのことを思い巡らせる。
学校にも少しずつ慣れてきて、少しだけれど友人もできた。
(それになにより、隣には姉様がいる)
先が開けているような、高揚感に包まれた。
(きっとこれから、もっと幸せな時間が増える、よね……)
その隣には、ずっと冴来の姿があれば良いと願う。
『前進』から手を離したももは、ちらりと『停滞』に目をやる。
(向こうは、今はやめておこうかな)
今はその時じゃないと思う。
必要なら、いつか機会もあるだろう。
「姉様、常設展示室のほうも見にいきたいな」
「ええ、そうね、もも」
満ち足りた気分にひたりながら、ももは冴来と共に、歩いていった。
【背中を押して】
小山内 海
と
御剣 刀
、
ブリジット・アーチャー
の三名は、『前進』と『停滞』を前にしていた。
「これが触ってもいいっていう彫像ね。後ろ向きなのは嫌だし、私はこっちにしておくわ」
ためらうそぶりもなく、ブリジットが『前進』に触れる。
「つるつるしてるわねぇ」
「ブリジット、もう触ったのか」
『どう?』
「どうって何がよ。人の形してるわね」
「これに触れると、何らかの形でろっこんが精神に影響を及ぼすんじゃないかと思っていたんだが」
刀が不思議そうに『前進』に手を伸ばし、自分でも触れてみる。
「そうなの? まあ噂なんてそんなものよねぇ」
どうやら元から前向きなブリジットには、これといって影響はなかったようだが、刀は違う。
(……これが『前進』か。なんだか勇気がわいてくるようだな。目の前が開けるというか)
刀には、神魂の関わる事件を解決したいという目的がある。
先の見えない日々に不安を感じていたけれど、考えてみれば、先が見えないのは当たり前だ。
(それでもやるって決めたんだからな、悩んでないで前に進まないと)
足を止めていたら、たどりつける未来にも手が届かなくなってしまう。
(よし。とにかく進むしかないな!)
「何よ、ひとりでうなずいちゃって。どうかしたの?」
「いや……、そうだ、『停滞』のほうも確かめておくか」
前向きな気持ちのまま、刀は『停滞』へと手を伸ばした。
(……そうだ、小山内)
像に触れる刀が、思い出したように海を見つめる。
ちょうどこちらも、『前進』に触れていた海と、視線が交差する。
(そういえば俺、他のことに気を取られすぎて、小山内のことをないがしろにしていなかったか?)
せっかく誘ってくれて足を運んだ美術館だ。
一緒に訪れた人のことをもっと考えるべきだったと、反省をする。
一方の海は、まず『停滞』に手を触れて、いささか気分が沈みがちになっていた。
実際に彫像に触れられるならば、両方に触れておこうと思ったのだが、もしかして美術館を楽しみにしていたのは自分だけだったのではないかと思い悩んだ。
(刀くんは、こういうのあまり興味がなさそうだし、つまらないところに誘っちゃったかな……)
少しうつむき加減になって、『停滞』から離れ、『前進』へと手を伸ばす。
(けど、やっぱり)
再び顔をあげると、『停滞』に触れる刀と目が合った。
(一緒に来られたのは、嬉しい。せっかく誘えたんだから、今日は少しくらい積極的に行こう。うん、そうしよう!)
像から手を離し、刀に歩み寄る海は、きゅっと拳をきつく握った。
(積極的に、積極的に……!)
「なあ小山内、この後……」
『かたなくん、よかったらこのあと、きっさてんにでもいこう?』
「喫茶店にでも寄らないか、都合がよければ……って、ああ、うん」
互いに同時に同じ申し出をしたことに、目を丸くする。
そこへ、ブリジットが二人の肩をたたいて割り込んできた。
「あら、海、刀も、喫茶店に行くの? いいわね、私も喉がかわいていたの」
ブリジットの明るい笑顔に、海ははっとして、いささか顔を赤らめた。
『うん、いこう。さんにんで、いこう!』
「そうだな、ブリジットも行くだろう。暇そうだし」
「失礼ね、暇じゃないわよ!」
刀は彫像を振り返って言った。
「どうやらこれも、悪い事は起きそうにないからな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月18日
参加申し込みの期限
2013年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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