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【一緒に行こう、美術館】
「この格好でおかしくないかな」
玄関をくぐる前に、
白柳 さえ
は鏡を見た。
クリーム色のワンピースが、やわらかくさえの体を包んでいる。
「うん、たぶん大丈夫。あとはえっと、忘れ物はないかなっ……?」
今日は美術館に行くのだ。
しかも一人ではない。
千鳥 雅人
を誘ってのことだ。
「あっ、もうこんな時間。少し早めに行かなくちゃ」
緊張して、昨夜はあまりよく眠れなかった。
(うん、けど、楽しみだなぁ……!)
美術館に向かうさえの足取りは軽い。
さえよりも早く、雅人は美術館の前で待っていた。
(よかった、まだ来てない。女の子を待たせちゃいけないもんね)
今日は張り切って、三十分前にはついていたのだ。
普段は眠そうな雅人も、今日は比較的しっかりと目を覚ましている。
「けど、おかしくないかな? この格好……」
ちらりと自分の服を見下ろす。
美術館に似つかわしい、かっちりめの格好をしようと努力した雅人は、柄入りのワイシャツにネクタイを着用して、ジャケットもはおっている。
「だらしないと思われることはないよねぇ?」
「あっ……!」
そこへ聞き慣れた声がして、振り向くと急ぎ足でさえがやって来るところだった。
「こんにちはー、さえちゃん」
「雅人くん……! ごめんね、ごめんね、待った?」
「ううん、ちっとも。……わあ、さえちゃんの私服、かわいいねぇ」
「えっ……っと、そうかな、ありがとう」
ふわふわしていて女の子らしくて、優しいワンピースがさえにはよく似合っている。
照れたようにはにかんで、さえも雅人にこう告げた。
「雅人くんも、いつもとは少し違って見えるね。今日はよろしくね」
「うん。さっそく、特別展示、見に行こうか」
美術館は久しぶりだ。さえと一緒なら楽しいに違いないと、雅人は思った。
【内なる声】
「これね。『前進』と、『停滞』……」
特別展示室へとやって来た
弘明寺 能美子
は、ふたつの彫像を見比べた。
躍動感あふれる動植物が目立つ展示室において、この二点だけが異質だった。
(しかも、女性が前で、男性が後ろ。……珍しいわね)
天を仰ぐ前向きな女性。
以前は自分も前を向いて立っていたのだろうか。
(今の私は……)
能美子はゆるくかぶりを振って、男性の像へと近づいた。
「ああ、嫌になるわね。私ときたら堂々巡りで……あっ」
立ち尽くすばかりの自分を振り払いたくて、無意識のうちに振り回した腕が、『停滞』へと触れていた。
(やだ、何よこの感じ)
押し殺していた感情がたかぶり、能美子を苛む。
『――あなたはいつまで、この島にいるの?』
そんな幻聴が聞こえた気がした。
(そんなの……、言われなくたって、私だって……!)
脳裏に浮かぶ問いかけは、幾度もくり返したものだった。
どちらに向かって進んでいいのかもわからずにいる、能美子を悩ませる問いかけだ。
ここで足を止めているかぎり、いつまでも心の声はつきまとうのだろう。
「なんなのよ、もうっ」
かすかに震える声が、唇からこぼれ落ちた。
能美子は足早に、展示室を立ち去った。
【受け継いだ心】
寝子島教会で護身術の練習をしていたところ、神父から美術館のチケットをもらった
大田原 いいな
は、こうして単身、美術館へと足を運んでいた。
手元のメモに目を通しながら、いいなは美術品にはさほどの興味を示しもせずに、独り言をつぶやいている。
「ふむ……、初めて行った場所では、監視かめらと警備員の配置を確認する、のじゃな」
あの日もらったメモ
に記された情報を、かみくだきながらなぞっていく。
(あった。かめらはあの角……と、警備員は入り口に一人、あそこに学芸員。館内を巡回している者もおるのう)
目を配りながらも、思考はこのメモを入手したときのことへと流れていく。
(情報とは、やすやすとは手に入らぬものなのじゃな……)
普段意識を向けないような方面への但し書きがつまったメモだ。
いいなには、このメモは『護身のための情報収集行動』を目的としたもののように見えていた。
非常口の位置を確認して、逃走ルートを頭の中で組み立てる。
人の動きを観察し、監視カメラの死角を探る。
そうやってメモに従いながらも、美術館に来た者らしく、展示物を見たり、周囲の会話に耳を傾けたり……。
(こんな事をずっとやっておったのか、あの仇敵は……)
くやしいが、このメモを残した人物は、優れた情報処理速度を身につけていたようだ。
「……儂はそんなに素早くあれこれできんわ」
メモをしまい、学芸員の姿を探した。
(と、あれじゃな。あれ、なのじゃが……ううむ)
声をかけようとして、いいなはためらう。
困ったことに、学芸員は男性だった。
(いや、でものう。学芸員というからには、相手も仕事でここにおるのだろうし……)
なかなか声をかけるに至らず、じりじりと近づいて名札を確認する。
(大丈夫じゃ。よく見れば、大人しそうな顔をしておる。物腰もやわらかじゃ)
「みっ、箕輪殿……」
己を叱咤し、声をかけると、箕輪はおっとりと振り向いた。
「はい。いかがなさいましたか」
「あのう、そのう、……今回展示の、二体の彫刻じゃな。それはどちらにあるのかの……?」
視線をそらしながらも訊ねるいいなに、箕輪は通路の先を指さした。
「『前進』と『停滞』でございますね。それでしたら、あちらの特別展示室の中央にございますよ」
「そ、そうか。すまないの。……そうじゃ、それで、作者の来歴なども知りたいのじゃが……」
「そうですね。南風 草子は、高校までは寝子島におりましたが、美術を専攻して大学を出たあと、彫刻の腕を磨くために各地を回ったのだそうです。本人によると、その中で故郷である寝子島の自然の良さを再確認したのだそうで、そこから近年のこういった作風につながったようですね」
「な、なるほどのう」
どぎまぎしながらも耳を傾けるいいなに、箕輪は南風 草子の受賞歴や制作環境、好みの題材などを説明したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月18日
参加申し込みの期限
2013年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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