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粘土にぶつける俺たちのパッション!
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【女神と花瓶とくじら】
「もしかして、完成した?」
白柳 さえ
が、
旅鴉 月詠
の作った女神ヘスティアの像を見て訊ねた。
「そうだね、ヘスティアは完成だ」
ふくよかなボディラインといい、遠くを見つめる眼差しといい、上下を組み立てたなら見応えのある作品になることだろう。
「私は、もう少しなの。ただ、ちょっとシンプルすぎるかなぁって気もして……」
丸いフォルムの花瓶を見つめて、さえは考えた。
「模様をつけてみようかなぁ」
「うむ。素敵なんじゃないか」
「だよねぇ」
さえは、花瓶の縁に、蔦を模した装飾を、ぐるりと一周つけていく。
集中して作業をしている横顔が楽しげだ。
「うん、我ながらよくできたかも」
笑みを浮かべるさえの背後で、
浮舟 久雨
が足を止めた。
「おや、花瓶か。きれいな形をしているな」
「あ、ありがとう……」
「それに、そちらは何の像だろう? 大作だな」
月詠の女神像に気づき、わずかに目を見開く。
かまどの女神だと説明をしながら、月詠は新しく粘土をこね出した。
「……今からまだ何か作るのか?」
「作りたいものはたくさんあるからな。とはいえ、あまり大きなものは作る時間がなさそうだ」
「何を作るの?」
「遮光器土偶か、マメダヌキの置物にしようかと思う。小さいサイズならできそうだ」
「マメダヌキ……?」
「タヌキで、股間にボールがふたつ、ぶら下がっているやつだ」
「あー、ああ」
さえも久雨も、しゃくぜんとしないような顔をしている。
「なぜ、それ?」
「伝統的な妖怪だからな。股間が目立つのも、過大な表現というわけではなく、妖怪としての特徴なんだよ」
なぜそれを選んだのかという説明にはなっていなかったが、感心したように久雨は腕を組んだ。
「造形には個性が表れるんだな。こだわりも人それぞれで、興味深い……」
「君は何を作ったんだい」
月詠に訊かれて、久雨は自作のクジラを持って来て見せた。
「ナガスクジラだ」
「ほう。なかなか、背中のラインがつるりとしていていいね」
「……シロナガスクジラ?」
「いや、ナガスクジラはシロナガスクジラほど大きくはないんだ」
さえに久雨が違いを教える。
「だいぶデフォルメしているんだが、これ以上、どう手を加えていいのかわからなくてな」
「このままで素敵だと思うなぁ」
「丁寧に作られているのが、見ただけでも伝わってくるからね」
「……そうか? ありがとう」
全長二十センチほどのクジラは、かわいいながらも躍動感を秘めていた。
花瓶も、クジラも、女神像も、三者三様の個性が輝いているように見えた。
【サンマに手足はつくのかな】
猫の形の花瓶を作ろうとしていた
小山内 海
は、途中で方針を転換した。
(形を作っちゃうと、中にスペースを作るのが難しいなぁ……)
そこで、同じ猫の花瓶でも、普通の円筒形の形に猫の絵をつけるようにしたらどうかと考えた。
(線の跡をつけて、掘る感じでやっていくと、……うん、いけそう)
海は丁寧に猫の絵を刻んでいく。
北条 冬華
が、海に話しかけた。
「花瓶を作るのは難しそうですね……」
海はスケッチブックにこう書いた。
『だいじょうぶ ねこの え かくの たのしい』
そしてこうつけ足した。
『ゆのみ あとで つかえるもの いいね』
「ありがとうございます」
冬華の湯飲みも、ほぼ完成に近づいている。
(形そのものはありふれたものですけれど、手作りとはいいものですね)
同じ素材を使っていても、ひとつひとつ形も味わいも異なるものが出来る。
(何ひとつとして、同じものはない。面白いです)
仕上げをほどこしながらも、焼き上がるのが楽しみだった。
(自分で作った器で飲むお茶は、どんな味がするのでしょう……)
御剣 刀
は食い意地がはっていた。
(俺のイメージする食卓には、これだけの皿が必要だな)
刀は、ご飯茶碗と、味噌汁用のお椀、それに皿だ。
いつもご飯をおかわりすることを考えると、茶碗は二杯分くらいかるく入るようなサイズにしなくてはならない。
(自分に合わせて、大きさとか決められるところがいいよな)
お椀は触感が大切だ。
(縁のなめらかさが問題だな。口をつけたときにがっかりしたくはない)
食に関するかぎり、刀は貪欲だ。
没頭して作品作りに励んでいる。
(皿は、どうするか。調味料を入れるスペースが欲しいな)
皿は欲張ってあまり大きなものを作ってしまうと、テーブルに他の食器が収まらなくなる。
ただ、皿の中にソースや醤油を垂らしておく場所があると、とても便利だ。
(より満足のいく食事がとれるようになりそうだな)
「んー、どうしよっかなー」
飼い猫のにゃーくんを作ろうとしていた
桜庭 円
は、悩んだあげくに手を上げて沙穂を呼んだ。
「せーんせー!」
すぐに来てくれた沙穂に、いくつか疑問をぶつける。
「あのね、毛並みが上手く表現できないんだ。どうしたらいいと思う?」
「あら、円は猫を作っているのね」
「うん。うちのにゃーくん」
「毛並みは、そうね、一本一本を描くんじゃなくて、遠くから見たときにそれらしく見えるよう、表面に軽い凹凸をつけていったらどうかな」
「そっかー。あとね、お腹を白くしたいの。色違いの粘土とかって、あるのかな」
「ああ、色をつけたいのね。だったら、釉薬使ってみる?」
「うん? あ、せんせーがさっき言ってたやつだ」
「後日、時間があるならいらっしゃい。色の塗り分けも面白いわよ」
沙穂が、毛並みの表現の仕方を、余った粘土を使って、色々と考えてくれた。
「あ、なんかこのでこぼこ、毛並みっぽいかも」
「よかった。毛並みも猫によって違うからね」
「せんせーありがと!」
張り切って、円は毛並みを整えたあと、キリを使って顔の細かい部分に手を加えた。
「ん、んーと、顔、顔だよ。いつも一緒に過ごしてる記憶を引き出せー!」
周囲の音すら耳に入らぬほど、熱中していた刀が、完成と同時に大きく息をついた。
「……できた」
一歩離れて、自分専用の食器を見つめる。
「うん、なかなかの出来映えだな」
良い仕事をしたと、刀は満足げだ。
ふと周囲を見回すと、友人たちが皆、真剣に作業に取り組んでいる。
花瓶、湯飲み、猫、それと――。
「……ん? ああ、サンマか」
ブリジット・アーチャー
が、流線型のボディを作成中だ。
円が刀の言葉を聞きつけて、顔を上げた。
「サンマ? あ、ぶりちゃん、サンマかー。ねえ、足つけない? サンマさんになるよ!」
「足? 円ったら、サンマに足があるわけ……、ああ。そう、サンマさんね」
「そうだよ、サンマさん。クールだよー」
魚といえば、サンマ。というわけで、サンマを作っていたブリジットは、円の発言を真剣に吟味した。
「でも足は、強度的に無理じゃないかしら……」
「そっかな」
「あ、待って。別々に作って、組み合わせられるようにしたらどうかしら?」
「取り外しできるってこと? シュールだねー!」
「ふっ、我ながらナイスアイディアね」
髪をかきあげて、ブリジットは誇らしげだ。
「あら、サンマさんって、どんな顔してたかしら……」
考えるそぶりをみせたブリジットだったが、すぐに思い直した。
「サンマにどんな顔も何もないわよね。てきとーでいいわ」
刀が呆れて、円が笑う。
「適当だな……」
「うん、適当だねーっ」
「目玉と口がついていればいいのよ。口はちょっと、曲線気味にね」
「おー。なんかそれっぽくなってきたよ」
「あとは、手と足……っと」
ぶつ切りにされた手足が作業台に転がる。
「……バラバラ殺人事件の現場みたいね。まあ、いいわ」
組み立てたら、きっとそれらしく見えることだろうと、おおらかに考えた。
「皆、後片付けも考えると、作業できるのはあと十分っていうところよ。大丈夫かしら?」
工芸室の教壇に立ち、沙穂が生徒達に告げた。
「ラストスパート、頑張ってね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月12日
参加申し込みの期限
2013年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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