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シネマカフェ『クランク・イン』
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【憧れて】
「あら?」
道ばたでぼんやりと、赤信号を眺めていた時のこと。
青山 絢
は、通りの向かいに見覚えのない店構えを見つけて、思わず目を細めました。
「最近できたお店かしら……?」
ついこの前まで、そこは空き店舗だったような気もします。
看板を見るとそこには、シネマカフェ『クランク・イン』とありました。
「映画喫茶? へえ、珍しい」
興味を惹かれた絢は、信号が青に変わるまでのごく短い時間を、やけにやきもきとしながら過ごしました。
「いらっしゃいませー! 1名さまですね? こちらのお席へどうぞ!」
なんだか日本人離れした容姿の女の子に案内されて、絢は壁際のテーブル席へ腰かけました。
店内を見回してまず目に入るのが、大きなスクリーン。今は新作映画の予告編などが流れています。
「ご注文はお決まりですかー?」
「それじゃ……アイスレモンティーを」
「かしこまりました! あ。ところで」
エマというらしい先ほどの女の子に注文を伝えると、彼女はなにやら言いにくそうにしながら、注文票に口元を隠します。
「これから上映されるの、『ネコリアン』なのですけど……こわいの、大丈夫です?」
なんて心配そうに眉を寄せました。
ネコリアン! かの有名な、SFホラー映画の金字塔であります。なるほどその問いは、女性ひとりでご来店、な絢のホラー耐性の有無を気づかってのことのようです。
確かに絢はあまり、SFやホラー映画の類は見ないのですけれど。
「でも、たまにはいいかもね。大丈夫よ」
「良かったー! それじゃ、すぐに始まりますから。今アイスレモンティーをお持ちしますね!」
エマがぱたぱたと小走りにフロアを横切っていったところで、予告編は途切れ、いよいよ上映開始です。急いで持ってきてくれたアイスティーをひと口含むと、爽やかなお味にほっと息を吐き、スクリーンへ集中します。
いかにも不安をあおる、おどろおどろしい音楽。暗い画面は宇宙空間。じわじわ、徐々に現れてゆくNECOLIENのタイトル……。
それらを絢は、小さな頃に見た覚えがありました。まだ小学生の頃だったはず。
(子どもには刺激が強すぎたわよね……)
どういう経緯で小学生が、凶悪宇宙生物がスペースシップで大暴れなバイオレンスかついささかスプラッタなホラー映画を鑑賞することとなったのかは、正直言って記憶もあいまいです。確か、テレビで放映していたのを目にしたんだったかな……?
ともかくいたいけな子どもに、SFパニックホラーの走りともなったこの映画は衝撃的すぎました。
宇宙船のクルーがひとり、またひとりと消えていくたび、
(うわ。やられちゃった? やっぱり怖いわねこれ……)
もったいぶるようにチラチラリとネコリアンの姿が映りこむたび、
(ああ、どきどきする。出るなら早く出てきて……!)
はっとしたり、ぴくりと肩を跳ねさせたり、一喜一憂。なんともいいお客さんです。
そしてネコリアンといえば、あのシーン!
(あ、もうすぐ。もうすぐ来る……もうすぐ、もうすぐ……)
ネコリアンに寄生されてしまった哀れな犠牲者のお腹を突き破って、幼体がコンニチハ!
(き、来っ)
「ふぎゃーーーーーー!!」
びびくん! 絢のみならず、店内のお客がいっせいに跳びはねました。
振り返ると、すっとんきょうな声の主は、エマでした。にわかに集中する視線に口の端をひきつらせながら、
「……え、えへ。ホラーは苦手でして、はい……ご、ごめんなさい」
「びっくりした……」
映画館でしたらひんしゅくを買ってしまうところですけれど、そこはあくまで映画喫茶のこと。お客たちはひとしきり笑みを浮かべたのちに、なにごともなかったように再び映画へ没頭してゆくのでした。
(まあ、こういうのもいいかもね)
こんなユルさも、あるいはこのお店の魅力のひとつと言えるかもしれません。
壮絶なバトルの末にやがてネコリアンも退治され、宇宙船の中にようやく静寂が戻ったところで、エンディング。
すっかり見入っていた絢は、カチカチに凝り固まっていた背筋をうんと伸ばすと、ほうっと息を吐きました。
「グラス、お下げしますわー。映画、いかがでしたか? 怖くありませんでしたか?」
叫んでしまうほど怖かったのか、働きながらもいっしょに映画を見ていたエマの苦笑い顔は、なんだかちょっぴり憔悴して見えました。はらはらしすぎたのでしょう。
絢はくすりと笑って、
「ええ、面白かったわ。ネコリアンの怖さもそうだけど……ヒロインの強さには引き込まれるものがあったわね」
「ですよねー、憧れちゃいます!」
女優を目指している絢としては、いつかあんなふうに強くてタフな女性を演じてみたいものだ、なんて思ったりもするのです。
「けっこう長い映画だったけど、終わってみたらちょっと物足りないというか、もっと続きが見たくなっちゃったわ」
「ではネコリアン2や3も近々上映できるように、オーナーへお願いしてみますね!」
また来てくださいね、と微笑むエマにごちそうさまと告げて、絢はお店を後にしました。
気が向いたら、また店を訪れてみるのも良いかもしれません。きっと今度も、映画と美味しい飲み物や軽食とともに、素敵なひと時を過ごせることでしょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月30日
参加申し込みの期限
2019年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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