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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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(誰を指名しようか)
遠海が桐子を指名している間にも、武道は別の出場者を探して会場を歩いている。そうして目をつけたのは、友達と一緒にかき氷を食べている
篠原 翠響
。
(あっ、目が合っちゃったネ)
それだけを理由に、武道は翠響とその友人たちのもとへと近づく。ひらりと手を上げ、
「やっほー、コンテスト出てみよっか!」
話しかけた途端、翠響を残して他の女の子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ去った。
「逃げられた……」
上げた手を寂しく見つめる武道を翠響は仰いで、ブルーハワイのかき氷をひとくち。
(ビーチスターズコンテストねえ……)
まああたしには関係ないけど、と思っていたのはつい先ほどまでのこと。
「君は出てくれるよネ?」
めげない笑顔を向けて来る、何か運動をしているらしい体つきのお兄さんを見上げ、翠響はまたかき氷をひとくち。
「あたし?」
「うん」
「あたしに指名?」
「うん!」
こくりと頷くお兄さんと見つめ合ったまま、翠響は迷う。今日は新体操の練習の合間の休息日。本当は休まず練習したいところではあるけれど、休むのも練習の一環と教わっている。
「分かったわ」
ポニーテールの黒髪を元気に揺らし、翠響は頷いた。中学最後の夏休み、水着コンテストに出場しちゃうのもいいかもしれない。
「それじゃ」
「ステージ裏にゴー! グッドラック!」
小鹿のように軽やかに駆けて行く少女の背に親指を立てて見送った武道が見たのは、長身モデル体型を水着に包んだカップルに声を掛けようとしている英二と幽の姿。
(ガンバッテ!)
武道の内心の応援が届いたか、幽が大張り切りな足取りでカップルに近づいて行く。
「お二人はカップルっすか?」
ふらふらっと歩み寄って来た運営Tシャツ姿の幽に気さくな声を掛けられ、
城山 水樹
と
ヒュー・ヒューバート
は顔を見合わせた。そうしてから、ほとんど同時にふわりと顔を赤らめる。
付き合いたてな恋人じみてドギマギとした様子を見せる水着デートなふたりに、幽はにこやかに誘いをかける。
「実は今回のコンテスト、カップルでの参加もできるんすよ~!」
どうっすか、と親し気に話しかけて来る幽の隣、英二が遠慮がちに立つ。
「良かったら、思い出作りに」
控えめな勧誘も受けて、水樹は華やかに笑う。
「私、去年も出ちゃってるけど、大丈夫?」
「大丈夫っす!」
「是非、お願いします」
にこやかな少年と誠実に頭を下げる少年二人組に推され、水樹とヒューはステージ裏へと足を向けた。
「去年も出てたんだね」
見たかったな、と楽しそうに微笑むヒューに、水樹はほんの少し曖昧に笑む。去年の今頃は失恋したばかりで、いわゆるおひとり様での出場だった。
「賞ももらっちゃったの」
中沢リッカルド賞、と照れ臭そうに瞬く水樹の横顔にヒューは見惚れる。
出逢って半年の彼女は、ファッション誌『STeLLA GIRLS』の専属モデル兼コスメブランド『Sonora』のイメージガールだ。
プロのモデルでもある彼女は、出場者の指名を受けてステージ裏に向かう最中の今も、真剣な眼差しをステージ上へと向けている。
「意外に侮れないし、参考になるのよね」
ステージ上で愛を叫ぶ男女の水着の着こなし方をチェックしつつ呟く彼女の姿に、
(この可愛らしい恋人もプロのモデルなんだな)
つくづくとそう思った。それから、改めて思う。
(こんな可愛い女性が、僕の傍にいてくれている)
胸に熱が膨らんだその瞬間、ふと水樹の黒曜石の瞳がこちらを向いた。同じ高さにある視線が重なって、思わずまた頬が熱くなる。
ふとした瞬間に覚えるくすぐったいような、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚にはまだ慣れないけれど、
(でも、これはきっと互いに心から愛し合っているという証拠)
深い安堵にも似て、ヒューはそう信じた。
ヒューと同時に赤面しながら、水樹は思う。
(まるで少女漫画じみた恋ね)
出逢ってから半年が過ぎている。
心だけでなく身体だって何度も重ね合っている。
(いい加減擦れてきてもおかしくないのに)
それでも、いつまで経っても視線が重なるだけで嬉しくなる。手を繋ぐだけで心が弾む。
あのね、と水樹は覚えた恥ずかしさを振り払うようにヒューの肘に抱きついた。
「ふたりで出場できるの、すごく嬉しい!」
腕を組んで幸せそうに歩いて行くふたりをなんとなし目で追いかけ、
仙藤 紫
は瞳を細める。少し前までは幸せそうな恋人同士を見る度に胸のどこかしらが痛んだけれど、今はなんということもなくなっている。
(去年はこのイベントには来なかったのよね)
前に来たのは一昨年、高校二年の夏。もう随分前のようにも思える一昨年の夏は、友達と一緒に訪れた。実行委員の指名を受け、
(『なかよし賞』、だったかしら)
確かそんな名前の特別賞をもらった。
「お姉ちゃんお姉ちゃん!」
眩しいくらいにキラキラ輝くステージを背に、妹の
仙藤 蒼
が大きく手を振っている。一緒に行動していると、妹はいつだって機嫌がいい。
「ビーチスターズコンテストだって! 人で賑わってるはずだね!」
黒い瞳をキラキラ輝かせる妹はいつだって自由気ままで好奇心旺盛で、いつだって楽しそうだ。
「いい感じで盛り上がってるよねー」
「そうね」
穏やかに微笑む姉のもとに駆け寄り、蒼は大好きなお姉ちゃんの腕にしがみつく。フリルのついた紺色チェックの水着に麦藁帽子、鮮やかなターコイズブルーのサンダル姿の姉は、妹の目から見てもとても綺麗だ。美人だ。
「お姉ちゃんが出れば優勝間違いないのに」
「何言っているの」
くすくすと笑う姉の横顔を見、ステージへ視線を向ける。パフォーマンスをする誰も彼もが夏の日差しにキラキラして見えるけれど、ラブ・インジケータのピカピカの光を浴びて眩しく見えるけれど、
「ほんとだってば!」
やっぱりお姉ちゃんがいちばん綺麗で可愛い。
あながち冗談でもなさそうな顔をする妹の肩をぱたぱた叩き、紫はステージ前を離れようとする。コンテストはある程度見たし、今度は海で適当に泳ごう。泳いだあとは適当に何か食べよう。そうすれば妹も満足するだろう。
「あっ、おねーさん! 見てくださいおねーさん、このヌードルストッパー!」
歩き出そうとしたところで、スタッフTシャツに実行委員腕章姿の少年に軽妙な調子で声を掛けられた。手にしたスマホ画面の中で燦然と輝くは、海釣りバージョンサンマさん&釣られサンマさんのヌードルストッパー。
「なんと今回のコンテストのためだけに用意された非売品なんですよ!」
「ゲーセンのプライズ品にも出ないの?」
「そう! 今回限りの特別品!」
横からひょいと覗き込んでくる蒼に、実行委員な幽はお道化てウインクをしてみせる。
「いや~俺も欲しかったな~!」
ってことで! と幽は仙藤姉妹を出場者に指名する。
「わ、やった!」
「本当に元気ねえ……」
飛び跳ねて大はしゃぎする妹に、紫は微かな苦笑を浮かべた。
「行こう、お姉ちゃん!」
蒼は姉とうきうき腕を組む。だって大好きなお姉ちゃんと一緒にステージに上がれる。それだけのことだけれど、嬉しくないわけがない。
「行ってらっしゃーい!」
「すごいなあ、紗雪君」
大きく手を振ってふたりを見送る幽の手腕に、英二は思わず感嘆の拍手をした。
「英二先輩もできるっすよ」
さあさあ、と幽が示すのは、屋台の呼び込みをしているふわふわした雰囲気の少女、
ペコラ・ペコリ
。
「あっ、さっきたくさん買っていってくれたひとだぁ~」
「今日は」
「こんにちは~」
ミルク色したショートボブの髪を揺らして蜂蜜の瞳を細めるペコラの前に立ち、英二は丁寧に頭を下げる。売り子の少女はふんわりした雰囲気によく似合うふわふわしたデザインの水着を纏っている。
「ビーチ☆スターズコンテストに出てみませんか」
大真面目に申し込まれ、ペコラはぱちぱちと瞬いた。
「ん~? なぁに? コンテスト~?」
英二が指し示すステージを見遣り、ふむふむとペコラは頷く。ぱちんと手を叩き合わせてぴょんと跳ねる。
「お祭りだね~!」
「うん、お祭りみたいなものかな」
「なんか楽しそう!」
良いよぉ~、と気軽に承諾してくれるペコラに、英二は一安心。
「え~と、何したらいいの?」
「えっ、ええと、……」
「水着を見せるだけっすよー」
安堵したところに質問を受けてちょっとだけ詰まる英二に、幽が助け船を出した。そうなの? とペコラは笑う。
「簡単だね~!」
実行委員の指名を受けるペコラを観察していたイダスも面白そうに笑う。
「ペコラの奴がコンテストになぁ?」
「それは応援したいですね」
ふわりと柔らかく微笑むスハイルを見遣り、イダスはニヤニヤした。
「スハイル兄さんの方が色気あんじゃねえの~?」
「今日のペコラの姿は一段と可愛らしいですよ」
事もなげに言われ、イダスはステージ裏へと向かうペコラの背中を追ってみる。ふうわりした水着から覗く肩や背中から腰にかけての女の子らしい線をつい目でなぞって知らず赤くなってしまう自分の顔をゴシゴシ擦る。
「後で皆で応援に行こう。店は応援の間くらい休憩しても構わないだろう」
椅子にちょこんと大人しく座らされたままの団長の鶴の一声に、団員たちは揃って頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
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