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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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群青のビキニの腰には、シースルー生地の長めのパレオ。白い日傘をくるりと回し、
御巫 時子
は紗の扇子をぱたりと広げる。
(夏の愉しみの一つですから)
蓮花の涼しい香を焚き染めた扇子で汗ばむ首筋をあおぐ。
黒曜の眼差しを伸ばし、たくさんのひとが集うステージを眺める。
(ラブ・インジケータ、と言うのですね……)
去年とはまた趣向が違いはするものの、寝子ヶ浜のビーチ☆スターズコンテストは寝子島の夏の風物詩。暑さにかまけて家の中に閉じこもっているのももったいない。
(それに、……)
身に着けた水着を見下ろす。青い海と白い波を思わせる涼し気な水着は、大好きな
五十嵐 尚輝
先生に選んでもらったもの。
(……)
その際のハプニングを思い出し、思わず熱が昇る頬を扇子でぱたぱたとあおぐ。真っ赤な頬を手の甲で抑えて俯いていて、
「……大丈夫ですか?」
後ろから気遣わし気な声を聞いた。振り返らずとも分かる大好きなひとの声に、時子の頬はますます熱を帯びる。
「大丈夫です、あのっ、尚輝先生っ」
振り返った途端、潮風に日傘を持って行かれそうになった。小さく声を上げる時子の顔の傍、先生の手が伸びる。
日傘の柄を掴む水着姿の先生の腕に知らず見惚れて、時子は慌てた。筋張った手首も、太い血管の浮いた手の甲も、薄く筋肉のついた腕も。だってぜんぶ自分とはかたちが違う。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとう、ございます……」
先生がそっと差し出してくれた日傘を大事にさし直し、時子は懸命に顔を上げる。
「お時間、少しだけよろしいでしょうかっ」
ご一緒させていただいても、と問うと、ひとりで海岸に来ていたらしい寝子高の化学の先生はなんでもないように頷いた。
「構いませんよ」
実験が少し手詰まり気味で、と照れ臭そうにぼさぼさの頭を掻き、先生は時子と並ぶ。
「気分転換も大切ですよね」
「……はい!」
ふたりで砂浜を歩けば、時子の胸はどきどきと弾んだ。人波にはぐれないようにと口実をつけて手を繋いでもらえば、夏の太陽よりも心が熱を帯びた。
「先生」
「はい」
「先生は色白ですが、日に焼けると痛くなったりしないんでしょうか?」
「どうでしょう、水着姿で外に出ることはさほどありませんでしたから」
前は、と先生は恥じ入るように肩をすくめる。
「御巫さんの日傘に入れて頂いていましたし」
「わ、私はっ、」
以前の水着姿でのハプニングを思い出してまた赤くなりながら、時子は付け加えた。
「私は赤くなってヒリヒリするので気をつけてます」
「火傷と同じですから、お大事に」
ステージに出場者が登る度に賑やかな声の湧く客席の一角にふたりで立つ。
「今年のテーマは『愛』だそうです」
「愛……」
どんな愛が見られるだろうとステージを仰ぐ。
家族への愛、夏への愛、恋人への愛。
――愛してる!
高らかに愛を叫ぶ出場者の頭上で、ラブ・インジケータなるハート型の大型ランプが紅く赤く光り輝く。
「様々な愛の形があるんですね。誰が一番に光るんでしょう」
気になるままにぽつりと呟き、隣を見遣る。先生がもしも参加したとすれば、どんな愛を叫ぶのだろう。
(実験への愛? 化学への愛?)
それとも別の――
参加者が愛を叫ぶたびに丁寧な拍手を送りながら、ラブ・インジケータの輝きを浴びながら、時子はその度に先生をちらちらと見遣る。
(先生)
汗に濡れた髪に、頬に触れてみたい。そうしたら先生は一体どんな顔をするだろう。困った顔をされたら、という不安もあるけれど、今はそれ以上に、先生に触れたい。
うずうずする指先を堪らず伸ばす。先生の髪に触れた途端、気が付いた。先生の手がいつの間にか肩に触れている。最初は躊躇うように、いつしか強く抱き寄せるように。
「っ、……すみません……」
見えない力に操られる己に怖じるように詫びる先生に、時子は柔らかく笑いかける。緊張なのかひどく冷たくなった先生の頬に触れる。
「どうぞ、私にも触れて下さいね」
なんだか周りのみんながイチャイチャしているようにも見える。
それはまあ気のせいだろうということにして、
観月 光
は屋台の通りへと視線を逃がした。
(ふ~ん?)
ステージ上で繰り広げられる水着姿での色んなパフォーマンスに愛の叫びに、ツインテールに結った黒髪を揺らして小さく首を傾げる。
(要するに水着コンテストみたいなもん? だよね?)
賑やかなお祭りの雰囲気は悪くはないけれど、ステージに立つみんなもとっても楽しそうには見えるけれど、
(あたしはイヤ~)
光は万が一にでも強制参加の指名を受けぬよう、客席からの素早い離脱を決意する。だって人前で、しかも水着だ。
(ムリムリ!)
となれば、お祭り騒ぎな雰囲気を楽しみつつ、遠巻きに見物するのが一番無難。屋台巡りでも出来れば満足というもの。
やっぱりなんだか妙にイチャイチャして見える客席の人込みの中を足早にすり抜ける。
(あいつ居なくて良かった)
ふと思うのは、この場に一緒に来たはずの幼馴染のこと。最近わけのわからないことを言い出し始めて手を焼いているけれど、もしもこの場にあの幼馴染が隣にいたら。この場の空気にあてられて妙なことや行動を取り始めたりしたら。
(……光の速さでツッコミ入れてやるんだから)
腰に装備したミニハリセンの柄をぎゅっと握りしめる。そういえば、その幼馴染はどこへ消えたのだろう。
(まあいいけど)
客席を無事脱出し、屋台巡りへと繰り出す。どの屋台からも海の家からも美味しそうな匂いが漂ってきているけれど、
「ん?」
光の目を奪ったのは、屋台の前に飾られた大きな食品サンプル。大きな器にこれでもかと盛られたアイスクリームに色とりどりの果物。
「わ~! 美味しそう……!」
中学二年の少女らしく青緑の瞳を輝かせ、光はマタタビロイヤルパフェの屋台に歩み寄る。
「これくださいなー!」
迷わず頼んで大きなパフェを受け取り、店の脇で早速スプーンでバニラアイスをすくってひとくち。飾られたパイナップルもぱくりとひとくち。
「ん~! おいし~♪」
幸せでゴージャスな気分を満喫すれば、ビーチ☆スターズコンテストへの興味がちょっぴり湧いた。
(やっぱりちょっと見に行ってもいいかな~?)
それが暗黒神の深淵なる罠であるとは彼女には分かろうはずもなかった――と、彼女の幼馴染ならばそう言うのかもしれないが、それはさておき。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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