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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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「むしゃぶりつきたくなるようないい女が沢山いるな」
仲間である
ペコラ・ペコリ
の出番を待ち、海鮮塩焼きそばの屋台を一時店じまいして少し前からステージを見学していた
コル・ティグリス
がぽつりと呟いた。
「お前が言うとシャレにならん」
虎の獣人の不穏な発言に、
ティクス・ソル
が釘を刺す。
「……ティクス、ただの比喩だ」
団長の胡乱な眼差しに肩をすくめ、コルはステージ前に並んで陣取った仲間を見遣る。猿の獣人である
スハイル・アルムーリフ
も、鼠の獣人であるティクスも、
「ホントに食うならお前たちの方がいい」
最期まで大暴れしてくれそうな
イダス・アグリオス
も、羊の獣人であるペコラも。ただのひとよりもきっとずっと、色んな意味で美味いに違いない。
「……それも冗談だよな?」
冗談に聞こえない冗談を口にして凶暴な笑みを浮かべてみせるコルを一睨みし、ティクスは小さく息を吐き出す。
「向こうじゃあまり見ない催しだが、中々いいじゃないか」
コルの意識を切り替えさせるべく、健康美そのものな身体でステージを闊歩する女性へと視線を向ける。
「華やかでお宝みたいな、目の保養だ」
「柔らかそうないい筋肉だ」
大真面目な顔で頷くコルの脇腹を肘で突く。微塵も痛そうな顔を見せず、コルは笑った。
「ああ、ペコラの出番だぞ」
客席の彼氏から次のデートの了承をもらい、弾んだ足取りと嬉しい笑顔でステージを下り、そのまま彼氏のもとへと小走りで向かう朝衣の姿に
ペコラ・ペコリ
ははちみつ色の瞳をふわふわと和ませる。ステージに立つひとたちは、男の子も女の子も、みんなかわいい。
にこにこ顔でペコラは出番を待ってステージへぱたぱたと駆け上る。
(中央まで歩けばいいんだよねぇ~)
事前にスタッフから受けた説明に従い、雲の上を歩くように進む。
ステージの上は太陽の光とライトの光でぴっかぴかで、本当に雲の上にいるくらいに眩しかった。
小さな掌を額にかざし、ペコラはステージの真ん中で足を止める。高いところから見渡すまでもなくステージかぶりつきの位置に団の仲間を見つけ、ペコラは思わずその場でぴょんぴょん飛び跳ねた。
「わ~い、みんなこんにちは~」
ペコラで~す、と両手を振る。
「ボクの水着、みてみて~かわいいでしょ~?」
ふわふわフリルのブラトップをふわふわ揺らし、明るいオレンジのキュロットパンツから伸びたしなやかな両足で子羊のようにぴょんぴょん跳ね回るペコラに、
「よっ! ペコラ似合ってんぞ!」
客席からの拍手に負けない全力なバカでかい声でイダスが声援を送ってくれる。頭上で両手を打ち合わせて拍手をくれる。
「かわいいぞペコラ」
よく響く声で褒めそやしてくれるのはコルで、その隣で優雅な佇まいで手を振り返してくれているのはスハイル。コルの大きな体の前に陣取った団長のティクスは至極真面目な顔で頷いている。
「どう見てもうちのペコラが一番かわいいな」
団員の晴れ姿をよく見ようと前へ前へ進んでいることに気づかぬまま、ティクスは傍らを見る。傍らにいたはずのコルの姿が見えないことに驚いて背後を振り返る。
「そう思うだろう?」
「はは、違いない」
ティクスの確認に、コルが疑うことなく大きく頷き返し、
「ええ、とても舞台に映えますね」
スハイルが眩し気に瞳を細める。
「一番かわいいぞ、ペコラ!」
イダスが一際大きな声を張り指笛を吹いて囃し立てる。
団員揃っての同意にティクスは大満足でペコラへと視線を戻す。
「その可愛さで優勝を盗み取れ」
ご機嫌な拍手とともによく通る声で応援してくれる団長に手を振って応じ、ペコラは客席の人々に向けて両手でメガホンを作る。
「あのね、今日はボクの仲間がこのビーチで屋台を出してるんだよぉ」
精一杯大きな声で呼びかける。
「海鮮焼きそば、とってもおいしいからみんな食べに来てねぇ」
看板娘風なかわいい女の子の呼びかけに、客席の何人もが両手を挙げて返事する。行くよー、と聞こえてきたたくさんの声にペコラはぺこりと頭を下げた。ありがとぉ、と返事して、ちょこんと首を傾げる。最後に言わなくちゃならないのは何だったっけ?
きょろきょろしたところで、ステージ袖のスタッフが『愛』だと教えてくれた。
「な~に? 愛?」
う~ん、とペコラはちょっと考える。難しいことはよく分からないけれど、分からな過ぎて眠たくなっちゃうけれど、
「あ!」
客席には十二支団のみんながいてくれる。
「みんな~! だいすきだよぉ~!」
仲間への愛をニコニコと叫んで両手を振れば、ラブ・インジケータはふわふわのはちみつ綿あめみたいな金色に光り輝いた。
ぴかぴかふわふわ降って来る光と、客席からたくさん浴びせられる拍手と仲間の応援に、ペコラはもっとニコニコになる。
(楽しかった~)
のびのびとコンテストを楽しんだ後は、屋台のお手伝い。
(美味しい焼きそば、みんなにたくさん食べてもらいたいよねぇ)
「……アイツこっちにアピールしてどうすんだよ」
ステージから下りるなりこちらに戻って来ようとしているペコラの姿に、イダスは唇を尖らせる。
「これは優勝祝いの宴を準備するべきじゃないか? ティクス」
ペコラの出番が終わった時点でペコラの優勝を確信したコルが大真面目に提案している。
「だからちょっと酒を買って帰ろう」
「ずいぶん気が早いというか……お前のそれは酒を飲みたいだけじゃないのか?」
首を傾げながらも、釘を刺しながらも、ティクスだって満更でもなさそうな顔をしている。
「まあしかし、ペコラの労いの宴は悪くないかもしれないな」
「お酒はいいですけど、ちゃんと屋台のが全部はけてからにしてくださいね」
困ったように穏やかに微笑みながら、スハイルは人波にペコラの姿を追う。
「ちゃんとお店の宣伝もしてくれるとはいいこです」
頑張ったご褒美には何がいいだろう、と金茶の睫毛を伏せて少し思案する。
(そうですね)
太陽の光が燦燦と降り注ぐステージに立って、きっと喉も乾いているだろうから、水分補給になるようなものがいいかもしれない。たくさん出ている屋台を探せば、ペコラの喜ぶような綺麗な色のジュースも見つけられるだろう。
「たぁっく、恥ずかしいヤツ」
ご機嫌な兄貴分たちを見遣りつつ、イダスはひとり悪態をつく。瞼の裏にまだ残るペコラの水着姿と、
――だいすきだよぉ~!
柔らかなペコラの声に知らず頬が熱を帯びる。かわいいぞと囃し立てた自分にもペコラの声と姿にもなんだか猛烈に照れて、イダスは難しい顔で地面を蹴った。とは言え、宴は悪くない。みんなで騒げば、この訳の分からない照れ臭さなんかすぐにどこかに消えてくれる。
「食べもんたくさん買ってくるな! あとコル兄さんの酒も!」
「ああ、私もお手伝いいたしましょう」
唐突に駆けだすイダスの後、スハイルが急がぬ仕草で続いた。
楽し気な団員たちの背に、駆け戻って来るペコラの笑顔に、ティクスとコルは顔を見合わせて笑い合う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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