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寝子島高校
第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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(ビーチ☆スターズコンテスト……)
寝子島高校のスクール水着に財布やスマホなどの貴重品入りのウエストポーチをつけ、
嘉渡洲 稀跡
はピカピカの光に溢れるステージを手庇で眺める。ステージに立つ誰もが楽しそうではあるけれど、
(私は、柄ではないし……)
ステージに立つみんなのように明るい笑顔を浮かべることも、大きな声で愛を叫ぶことも稀跡にとっては苦手分野だ。
寝子島の大イベントを前に、稀跡は観客席で自分の気配を消す。強制参加の指名を行う実行委員の目に自分がとまるとはあまり思えないが、油断はしないに限るというもの。
(特定個人の応援、私からはしないけど)
ステージに立つみんなを応援しようと決めて、稀跡は緑柱石の静かな瞳をステージへと向ける。誰も彼もが一生懸命で、誰も彼ものパフォーマンスも楽しくて、だから稀跡は誰もに平等に、誰もに精一杯の拍手を送る。
(でも、そろそろ)
ステージを楽しんでいてもお腹は減る。
空腹を訴え始めたお腹を抱え、一旦客席を離れた稀跡が向かうは屋台の通り。このあとのステージをめいっぱい応援するためにも、昼食を食べておこう。
海の家や屋台で提供される食べ物飲み物を順番に吟味してゆく。どのメニューも美味しそうで目移りしてしまう。
(ロシアンルーレット……)
「キャー、ワサビー!?」
「俺はゴーヤ、にっがっ!? うわ苦ッ!」
ロシアンたこ焼きの屋台の前で悲鳴を上げたり涙目になったりな寝子島高校生徒会長
志波 武道
と
紗雪 幽
、スタッフTシャツ姿男子たちの姿に目を丸くする。
「あっ、食べる? 面白いヨ☆ ハイッ、ドーゾ?」
足を止めた稀跡と目が合うなり、武道は人懐っこく涙目で笑った。差し出される劇物入りのたこ焼きの舟を稀跡は見つめてじりじり後退る。ぶんぶんと首を振って拒否されても、武道はがっかりした様子も見せずに朗らかに笑った。
「ビーチ☆スターズ、楽しんでってネー!」
残りの辛子とチョコ入りを全種類食べて泣いて笑って、ついでに周りの人々も笑顔にして、ふたりはごちそうさまと屋台の兄ちゃんに手を振る。
「さーて!」
甘かたり辛かったり苦かったりする頬をぱちんと両手で叩き、気合いを入れ直す。コンテストはまだまだ続く。
「頑張っていこー! おー!」
「いこーっすー! おー!」
賑やかに去って行く武道と幽を見送り、稀跡はまた屋台巡りを再開する。丼にパフェに焼きそば、美味しそうなもの目白押しな屋台の中に見つけたのは、
「スペシャル……?」
なんとなくその名前の響きにも惹かれた『寝子ヶ浜スペシャルラーメン』。屋台の前のテーブル席には、今しもそのスペシャルラーメンにありついたスタッフTシャツ姿の女の子。
テーブルの上にはラーメンだけでなく寝子島丼とマタタビロイヤルパフェまで載っている。
「いただきます」
テーブルいっぱいのごはんに向け、
楡宮 遠海
は手を合わせる。周囲が目を瞠るほどの大食いっぷりを見せながらも遠海の心にあるのは、
(……なんで私の胸ってこんなにちっちゃいの?)
実行委員として出場者を指名するたび、ステージ裏で仕事をするたび、グサグサ刺されまくった自身のコンプレックス。
ステージに立つひとたちがみんな美男美女に見えた。見回す視界に入って来る水着姿の年頃の女の子たち全員が自分より胸が大きく見えた。すごくおっきいおっぱいな女の子もたくさんいた。
「……相席、構わないかしら」
「あ、はい。どうぞ」
混み合うテーブル席で声を掛けられ、頷いて上げた視線の先にも、スクール水着に包まれた自分よりも立派な胸部。
「寝子島って女子のレベル高すぎ……」
大理石で造られたかのような硬質な印象を受ける静かな雰囲気の女子を前に、遠海は思わず呻く。
「あの……?」
「ああ、いえ。何でも」
まとわりつくしょんぼり気分を振り払うべく、遠海は首を横に振って大量の食事に励む。ストレス解消にどれだけ食べても太らない体質は、こんなときにとても便利だ。
「海の幸、大盛りね」
同じスペシャルラーメンの盆を手に椅子に掛け、稀跡はぱちぱちと瞬く。内心とても驚いてはいるものの、それが表に出ることはない。
ウエストポーチの中からスマホを取り出し、カメラアプリを起動する。向かいの女の子が映り込まないよう配慮してスペシャルラーメン記念の一枚をぱしゃり。
写真を撮ったあとは、ラーメンがのびないうちにと箸を手に取る。いただきますと手を合わせ、海老に烏賊に蛤にサンマにマグロにと、豪華すぎる見た目なラーメンに挑む。まずはスープをひとくち、と行きたいところではあるが、トッピングが凄すぎてレンゲがスープに届かない。
仕方なく上の海の幸からいただくこととするも、
(……!)
豪華な飾りに見えたトッピングも、どれもひとつひとつ入念に味が加えられている。飽きさせない様々なトッピングの下から現れたのは、海の幸からエキスをとったと思しき濃厚でありながら魚介類の邪魔をしないスープと、そのスープを絡みつかせるもちもちとした麺。
相性ぴったり、渾然一体となって口の中に溢れる旨味に、
(まるで、船の上から網を引っ張り、豊かな海の幸が超大漁! 的な……)
思わず脳裏に料理番組風ナレーションを入れてしまってから、
(……『しょくれぽ』風、意外と難しいのね)
無表情のままに稀跡はちょっぴり羞恥した。
「お疲れさま、楡宮さん」
心の食レポに失敗してこっそり恥じ入るばかりの稀跡の前で旺盛過ぎる食欲を見せていた遠海の傍、ふらりと通りがかったスタッフTシャツ男子が軽く手を上げる。
「お疲れさまです、佐藤先輩」
何でもない顔で空っぽになったラーメンと丼とパフェの皿を片付けようと立ち上がりつつ、遠海は会釈をする。次は何を食べようかと屋台に熱い眼差しを注いで歩き去る。
「……あれ」
何気なく遠海の背中を人込みに見送っていて、英二はちらりと首を捻った。屋台の通りに溢れる人込みの中、不思議と目につく背中がひとつ。スキップするような足取りも、ぴょこぴょこと跳ねるいわゆるアホ毛も、英二にとってはすごく見覚えのある後ろ姿。気が付けば目で追いかけてしまっている女の子の後ろ姿。
「野々さん」
驚いた拍子に思わず声を掛ける。振り返ってくれる
野々 ののこ
のもとへ小走りに近づく。
「英二くんだ! やっほー!」
「野々さんも来てたんだね」
黄色いワンピース水着姿のののこの姿にやっぱりほんの少し照れてしまう英二の男心には気づかず、ののこは英二の着ているTシャツの裾をちょこんと摘まんで笑った。
「スタッフTシャツってことは、英二くんはバイトだ! お疲れさま!」
「野々さんはコンテストの見物?」
ひとに近づくことを躊躇わないののこの人懐っこさに思わず微笑みながら、英二は尋ねる。
「それとも出場するとか?」
もしもののこが出たいと言うのであれば、実行委員として指名してしまってみたりもいいかもしれない。そのときはこっそり応援させてもらおう。
――野々さん、頑張って!
客席から、観客の拍手と歓声に負けないくらいの声援を送ってみたりしてみようか。
ののこのことだから、ステージに立ってもきっと緊張したりはせずにいつも通りに楽しく歩くのだろう。ステージの中央でくるりと回って明るく笑うだけで、きっと充分なパフォーマンスになる。
(野々さんは)
どんな愛を叫ぶのだろう。
そこのところが見当つかず真面目に考えこんでしまう英二のシャツの裾を、ののこはちょいちょいと引っ張る。
「お腹空いちゃったから何か食べようかなー、って。英二くんも何か食べる? あっ、一緒に食べる? ロシアンルーレットたこ焼きとか食べちゃう?」
きしし、とどこまでも楽しそうなののこに、英二はつられて笑う。
ののこの隣にいると、なんだかいつでも笑っている気がする。ずっと笑顔でいられる気がする。
「いいね、デンジャラスさがウケてるらしいよ」
あと、と屋台を見回す。
「マタタビロイヤルパフェが豪勢さで人気みたい」
個人的なお勧め屋台メニューを伝える英二に、ののこは大きく頷く。
「一緒に食べよう食べよう! 一緒に食べれば美味しさも二倍! デンジャラスは半分こ!」
突撃ばっひゅーん! と拳を空へ突き上げるののこに倣い、英二もピッカピカに晴れた夏の青空へ片手を掲げた。
「突撃ー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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