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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~革命編~
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【追憶(1)】
むかし、むかしのお話……ってやつだ。どのくらいの昔だったかは、おまえらで考えりゃいい。
『テオ、テオ! きょうはなにしてあそぶかニャ? ビーチで魚釣りかニャ? それともカントリークラブで、天使にお菓子をたかりにいくかニャ』
『おまえ、サボってていーのか? だいじなお役目なんだろ』
『封印があるからもんだいナシニャ。そっちこそ、ののこさまのオトモはどしたんニャ?』
『あいつはひとりで遊んでるよ。平和な天界でなにが起こるってこともないし、ほっときゃいいんだ』
『クールだニャァ、テオは。クールであたまがよくって、あこがれちゃうニャ~』
ねこにもお役目ってものがある。そうじゃないヤツもいるけどな。
レオにも、重大な役目があった。
だが、あまりにも長く続く平穏は、そいつがどれだけ重大であったのかを、天界の人々に忘れさせちまったんだ。
『なんか、すげえ石なんだろ? あれって』
『オレもよくは知らないニャァ。先代も、先々代も、その前のじっちゃんねこも、みーんな知らないニャ』
『ふーん。なんつったっけ? あの石……』
「ねえねえ。もしかして、その石ってさ~」
カンの鋭い
桜庭 円
には、ピンと閃くものがあったことでしょう。
「あれだよね?」
御剣 刀
もまた、腕組みしたテオへ大きくうなずき、その名を口にします。
「『悪魂石』……いや、
『白魂石』
か!」
そうだ。おまえらも
幾度となく目にしてきた
、あの石だ。
レオ・オブリーオは、白魂石の封印を管理するお役目を担っていた。
天界の神々の力で封じられた扉を見張り、時おりそれを開いては中を確認する。封印が経年劣化の兆候を見せれば、それを修復する。
レオはよくそのお役目を放り出して遊んでいたが、能天気な天界の気質がそれを許していた。長い間、問題が起こることなんて無かったんだ。
『じゃ、今日は果樹園に行って、おいしい果物をちょろまかすニャ!』
『あそこの果物、美味いけど副作用が気になるんだよなー』
だが、その日の悪戯は少しばかり、度を越していたのかもしれない。いや。単純に言って、運が悪かったんだ。あるいは良かったのかもな。
天界の誇る大果樹園、『チエノミ』。レオの運命を変えたのは、たったひとつの果実だった。
『レオ? そんなに美味いのか、それ? 俺にもひと口くれよ』
『……ダメニャ。こいつは……やめたほうがいい。お前には、必要のないものニャ』
食べた者の知恵を高める、なんてのが果樹園の触れ込みだった。だが何千年もの間、真に知恵を手に入れた者などいなかったんだ。
レオが引き当てたのは、そんな天文学的な確率の果てだったというわけだ。
『オレは……何者ニャ?』
レオは、知恵持つねことなった。
源 竜世
はこくり、首をかしげます。
「うーん? よくわかんねえ。チエを手に入れるって、頭ヨクなったってことだろ? なんか悪いことあんのか?」
「お前には日頃からもう少し、知恵を働かせてもらいたいものだがな。バカ竜世め」
「な、なんだよー?」
お気楽な竜世との疲れる(でも心躍る……なんて、口には出しませんけれど)やりとりを思い出しつつ、
タイラ・トラントゥール
は肩をすくめます。
「知恵を持つということは、望まない感情までも手に入れるということにもなるんじゃないか? 怒りや悲しみ、苦悩や罪悪感、自尊心。良いことばかりでもないだろう」
レオは稀代の天才ねことなった。
そして初めはその知識を、天界のために振るおうとした。
『レオ、こりゃなんだ? ガラクタか?』
『機械だニャ。天界での暮らしを便利に、より豊かにしてくれる……そんな機械を、オレは作るんニャ!』
言葉どおり、天界にはレオの作ったさまざまな機械が置かれ、神々や天使、ねこたちを補佐し始めた。
天界の産業革命だ。レオの生み出した技術は確かに、天界を潤していった。
「あれ? でも」
綾辻 綾花
もまた、あの美しい世界を訪れたひとりです。
だからこそ生まれた疑問を、夏朝はテオにぶつけます。
「天界に行ったとき、そんな機械は一度も見かけなかったような……?」
「そいつの作った機械は複雑すぎてな、本人にしか扱えなかったんだ。レオが天界を去った後に撤去された。今じゃ倉庫の肥やしだ」
どこか沈んだ様子で話を聞いているレオの頭を、するりと撫でながら。
「天界を……去った? どうしてですか?」
怒り、悲しみ。苦悩や罪悪感。
自尊心。
ああ、そのとおりだろう。
唐突に与えられた知恵とそこに伴う感情を、レオは持て余し始めたのさ。
『オレは、何者ニャ?』
そして、長い間盲目的に務めてきたお役目について、次第に疑問を持ち始めた。
『こんニャことを続けて、ニャんの意味が……? 今までずうっと続けてきたからって、これからも続けていく必要があるんニャ? 白魂石。願いをかなえる石……天界にはこれを必要とする神も、天使も、ねこたちも、ひとりだっているもんかニャ』
実際、天界を揺るがすほどの事件や動乱なんて、それまで一度だって起こったことはなかったんだ。平和ボケした天界に、レオが抱いた疑問も当然ではあったのかもしれない。
『こんなくだらないお役目は、もう必要ないニャ。オレはこの知恵と知識で、みんなのためになる機械を作るんニャ!』
レオはお役目を完全に放棄した。封印は綻び、やがて意味をなさなくなった。
だが……お前らも知ってのとおり、あの石はある意味で危険な代物だ。封印されていたのにはもちろん、意味があったんだ。
レオの判断は、誤りだった。天界の誰ひとりとして、そんな事態を予想なんぞしちゃいなかったが……それでも、許されざることだった。
『……ふふぅん? へえ~、天界にも面白いモノがあるじゃないのぉ。これ、もーらった♪』
「クローネ……!」
幾度となく彼らと対峙してきた、カラスのらっかみ。
恵御納 夏朝
が憤りを隠せなかったのは、その存在に翻弄されてきた過去があるからです。
黒く染まった白魂石……悪魂石を巡って繰り広げられた争奪戦や、かの神から受けた数々の仕打ちを、夏朝もみんなも、忘れてはいないことでしょう。忘れられようはずもありません。
テオは、ため息ひとつ。
「ヤツが白魂石を盗み出し、天界にはかつてない動揺と混乱が訪れた。そのあとのことはお前らも知ってのとおり……ま、知らないヤツは知ってるヤツに聞いてくれ」
うなだれたままのレオへ、テオは複雑な目線を流します。
「神々も、天使も、ねこどもも。誰もかれも、レオの失態を責める者はなかった。天界の連中は底抜けのお人好しだからな。レオは許された……しかし、お役目はもはや必要なくなったし、なによりレオの胸には今や、知恵とともに得た深い負の感情が渦を巻いていた」
「……テオ。オレは」
「レオは罪悪感に耐えられず、天界から逃げ出した」
そして。
そんなやりとりを、動くことのない水槽の中から、イルカがじっと見つめておりました。
『王よ……』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月15日
参加申し込みの期限
2019年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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