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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~革命編~
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【追憶、そして】
テオは語るべき部分を語り終えたのか、腕組みしたままそこらの椅子にぺたんと腰かけ、それっきりふいと黙ってしまいました。
「そうして……」
ぽつり。言葉を継いだのは、ほかでもない、レオでした。
「ネコトピアは、終わりへ向かっていったニャ……」
うなだれたままそう言った彼の背中をさすり、
白 真白
は心配そうに覗き込みます。
「レオくん、大丈夫? つらくない?」
「つらいニャ。記憶を思い出すのは……けど、俺にも語らせてほしいニャ。そうしニャきゃあ、いけニャいのニャ……」
真白へうなずき返して、レオはす、と顔を上げ、みんなを見回していき。そして、水槽の中を見つめました。
「ルフィは……ルフィたちは、ネコトピアのため、本当に良くやってくれたニャ。悪いのはイルカじゃない。このオレだったんニャ」
テオが伝えた海中都市の過去を継ぎ、レオは、その最後を言葉に紡ぎます。
ねこが海中で暮らしてゆくのには、無理があった。住人たちの不満は高まり、ついには暴動にまで発展してしまったニャ。
『王よ。このままでは私たちの楽園が、内側から崩壊してしまいます。ご決断を』
『でも、ルフィ。そんなこと、オレは……』
『ご決断を。ネコトピアは、楽園でなければ! どこよりも素晴らしく美しい、絶対の楽園でなければならないのです!』
居住区長プレハブ、工場長スパッタ、自警団長ケン。当時のオレを支えてくれた、優秀な部下たちだったニャ。ずいぶんと世話になっちまったもんニャ。
彼らはルフィの危険性を、何度もオレに進言してくれたニャけど……ここは、ルフィたちとオレで作った街ニャ。オレは、ルフィの誤りを正し切れなかったのニャ。
『分かった、ニャ。ネコトピア自警団を、これよりネコトピア騎士団と改名し、王宮の守護と……暴動の鎮圧にあたらせるニャ。ケン』
『……王のご命令とあらば』
力で押さえつけるだなんて。ケンには本当に、嫌な役回りを押し付けてしまったニャ。
けれど、もちろん、そんなやり方が上手くいくはずもなく。状況は悪化していくばかりだったのニャァ。
『レオ、もう限界だニャ!』
『住人たちは、ネコトピアの脱出を計画してるニャぜ。ルフィのロボットどもが抑えつけてるがニャ』
『私の手際が至らず、返って大事になってしまったようニャ……王よ、申し訳ない』
『お前たちのせいじゃニャい。プレハブ。スパッタ。ケン。全て、オレの責任ニャ。ルフィのせいでもニャい。全てがオレの……』
オレは、最後の手段を使うことにしたのニャ。
『間違っていたのかもニャ……』
『レオ?』
『知恵なんて……オレには最初から、必要なかったのかもしれない』
本当は、最後の手段、なんてカッコイイことじゃない。テオの言うとおりニャ。
そう。オレは全てを放り出して、逃げ出したんニャ。
『考え直せ、レオ! そんニャことしたら、もう二度と……!』
『いいんニャ、スパッタ。これがきっと、一番いいニャ。これ以上誰も傷つかず、傷つけず……オレが消えて丸く済むのなら、それが一番ニャ』
オレは、記憶を封印することにした。
ネコトピアの持ついくつかの複雑な機能は、オレがいなければ稼働しないようになっているニャ。オレが訓練したおさかなたちが都市を動かしているんニャから、ある意味当然のこととも言えるかニャ。
オレが消えれば、最低限の機能を残し、ネコトピアは休眠することになる。ルフィはロボットを作れなくなるし、動かすこともできなくなるニャ。
『レオ、私は。私は』
『分かってほしいニャ、プレハブ。これがねこたちのためなんニャ。<こころマジック>を利用して、オレの記憶を、なんでもいい。ありふれた物に封印して、どこかへ捨ててしまうんニャ』
ねこたちのため。三匹はきっと、最後までオレを信じていたんだろうに。
『そうしたら、オレが目覚める前に、ネコトピアの外へ送り出してほしいニャ。オレはもう、王さまでもなんでもない。ただ一匹の旅ねことして、あてもなく放浪するだけ……』
けど、オレは……。
どうしたらいいか分からなくて。
どうしようもなくて。
怖くなって。
ただ、逃げ出しただけ。
それだけだったんニャ。
『王が消え、ネコトピアはその大半の機能を失いました』
イルカのルフィが、レオが去った後のネコトピアを語ってくれました。
『もはやロボットたちも動きを止めました。住人たちを阻むものはなくなり、やがて彼らはネコトピアを去っていきました』
憑き物が落ちたかのように、静かな口ぶりで。
『悲しかった。我々イルカと魚たちと、そしてレオ王で作り上げてきた楽園が失われてしまったことが。半身をもがれたような思いでした』
だから彼は、あきらめ切れなかったのでしょう。
いつか再び。そう思い、虎視眈々と機を待ち続けていたのでしょう。
「すまなかったニャァ……ルフィ。オレのせいで、すまなかったニャァ……」
『もういいのです。我が王。事ここにいたり、私も目が覚めました。私のやり方では結局、ネコトピアを楽園としてよみがえらせることはできなかったのですから』
その後、記憶をなくしたレオは、再び放浪の旅へ。世界中を巡り巡って、どれほどの長い時間が過ぎたことでしょう。
その間もイルカのルフィは、結果的にネコトピアを維持し、守り続けていたとも言えるかもしれません。
「まあ、でもさ。気持ちは分かんなくもないかなー」
頬をすりすりするにゃーくんの額をなぞりながら、
桜庭 円
は言いました。
「ネコトピアはまだ動いてたんだもん。ルフィは一生懸命この街のことを想ってきたわけでしょ? それが無くなっちゃったらさ。自分の価値を全否定されたような気になっちゃうじゃん」
「確かにな。それにレオ、お前もさ」
初めはルフィを警戒して気を張り詰めていた
御剣 刀
も、今はすっかり穏やかな表情を浮かべています。
「記憶が無くなっても、お前はネコトピアを求めてたんだよな。無意識に、ここへ戻る方法を探してたんだ。どうしてだ? 捨てたはずなのに」
「それは……」
円は、にっこり。
「やっぱり、気になっちゃってたからだよね? ルフィ。レオは君を解放するために、戻ってきたんだよ」
「ずいぶん……時間がかかっちまったけど、ニャア」
今のルフィは、レオが旅立った時とは違うルフィです。遠い遠いご先祖さまの意思を継いで、ネコトピアのために尽くしてきたのです。
レオはほにゃっと力ない笑みを浮かべて、ルフィへ告げました。
「すまなかったニャ。そして……ありがとうニャ。オレとお前たちの街を、今まで守ってきてくれて。お前たちは本当に、素晴らしい宰相ニャ」
『……もったいなき、お言葉なれば……』
ネコトピアの動乱は、長い時を経て、ここにようやく終わりを迎えたのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月15日
参加申し込みの期限
2019年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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