this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
未来の寝子島にあなたはいますか?
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
19
つぎへ >>
城山 水樹
は久しぶりに寝子島の実家に帰ってきた。傍らには五年前に夫となった
ヒュー・ヒューバート
の姿もあった。
挙式の時
に体内に宿っていた娘の美結は五歳となり、元気に部屋を走り回っている。
水樹は柱時計を目にした。正午を回って暑さのピークは越えていた。カメラの手入れをしていたヒューと笑顔の絶えない美結に声を掛けた。
「暑さも和らいだと思うし、そろそろ皆で海に出掛けるわよ」
「わー、うみいく! バシャバシャする!」
美結は跳ねながら踊った。ヒューは手にしたカメラを専用のケースに収めた。半袖シャツのポケットにスマートフォンを入れて立ち上がる。
「ここで水着に着替えてから出掛けよう」
「ヒラヒラがかわいいの!」
美結は笑顔でヒューにぶつかった。脚を抱えて身体を左右に振った。
「そうだな。美結の水着はヒラヒラがとても可愛らしくて、カメラでパシャパシャしたくなるよ」
「私の水着には興味がないのね。とても悲しいわ」
水樹は目尻に指を当てて悲しげな表情を作る。
「誤解だよ。僕は今でも恋人のような気持ちでいるよ。今日だって互いの休みが重なって実現した帰省で、昨晩は嬉しくてなかなか寝付けなくて」
言葉を途中で切った。ヒューは笑いながら頭を掻く。水樹は魅力的な笑みで舌を出していた。
「さすがに女優だね」
「ありがとう」
「はやく、はやくー!」
間に割り込んだ美結が二人の袖を引っ張った。
「そうだね」
ヒューは微笑み、我が子の頭を撫でた。
三人は手を繋いで歩いた。真ん中にいた美結は上機嫌でスキップをしている。
「うみー、うみうみー、うーみー」
自作の歌を披露して時に、ジャーンプ、と合いの手を入れた。水樹とヒューは笑って手を引き上げた。
「わー、とんでるよー」
「大きくなったのは嬉しいんだけど、何度もやると手がちょっとね」
水樹は額の汗を拭く真似をした。
「じゃあ、僕が張り切ろうかな」
ヒューは美結を肩に乗せた。落ちないように両脚をしっかりと腕で押さえた。
「こっちのほうが、ずーっとたかい!」
「飛んでいる気分になるね」
ヒューは視線を上に向けて言った。うん、と元気な声が返ってきた。
「ぴゅー、ぴゅー」
美結は両手を広げた。機嫌よく左右に揺れる。
目にした水樹は笑顔を向けた。
「鳥さんね」
「ちがうよー。ひこうきさん!」
「えー」
不満気な水樹にヒューは声を出して笑った。
三人は海岸沿いの道に出た。横断歩道を渡って防風林の間に立つ。雄大な青が広がっていた。白い砂浜にはパラソルが花のように咲き、華やかな賑わいを見せていた。
「うみー、うみだよー!」
「綺麗な海だよね。これが僕達の寝子島だよ」
ヒューは美結に言いながら横にいた水樹の手を握った。
海の家でレンタルされていた物をヒューが一手に引き受けた。
人の少ないところを選んでパラソルを立てた。折り畳み式のビーチチェアを三台、並べて置いた。中央は子供用で小ぶりであった。
水樹は着ていた服を脱いだ。アクアブルーのビキニは控え目で、故に人物の魅力を存分に伝える。身体は均整が取れていた。肌は白く、強い日差しに負けない光沢を帯びていた。
トランクス姿のヒューはビーチチェアに腰掛けた姿で見惚れた。
「とても綺麗だよ」
「モデルでもあるからね」
水樹はウインクを返す。側では美結が足をバタバタとさせた。
「あたまがー!」
Tシャツが頭部に引っ掛かって抜けなくなっていた。水樹は笑って脱がせる。乱れた髪は素早く手で整えた。
「もう大丈夫よ」
「どう、きれい?」
美結は足を左右に開いて腰に手を当てる。セパレートの水着はパステルグリーンでチェック柄のフリルが愛らしさを演出していた。
「可愛いわよ」
「かわきれい!」
「そうだね。可愛らしくて綺麗だよ」
ヒューの目はどこまでも優しくなる。
「かわきれい!」
美結は元気な声で海へと走り出す。
「いきなり入ると冷たいわよ」
慌てて水樹が追い掛けた。ヒューは傍らに置いていたスマートフォンを手に取った。
美結は押し寄せる波を避ける。引いた瞬間に追い掛けて黄色い声で逃げ出した。何回か繰り返し、足がもつれて派手に転んだ。
「砂だらけじゃない」
水樹はしゃがんで抱き起す。美結は素早く背後に回り込んで、どっかーん、と声を上げて押した。
「え、ちょ、ちょっと!?」
「おんなじだね!」
四つん這いの姿となった水樹は四肢が砂に塗れた。
「いたずらっ子には、こうよ!」
「こっちもー!」
二人は同じ目線で波を掛け合った。母娘というよりは年の離れた友達に見える。どちらも笑顔で輝いていた。
ヒューはスマートフォンのカメラ機能を使って二人を撮った。最高の一枚を求めて撮り続ける。
「仕事モードに入っているわよ」
気付いた水樹がヒューのスマートフォンを取り上げた。
「職業病かな」
「明日の昼までなんだから、寝子島を楽しまないとね」
「そうだね」
ヒューは美結に目を向ける。青い水平線を背にして笑っていた。
「水樹の言う通り、今日を思いっきり満喫しよう!」
砂を蹴って海へと駆けていった。
パラソルの下、三人はビーチチェアに寝そべる。中央の美結は穏やかな寝息を立てていた。海風が吹いて前髪が乱れた。水樹はそれとなく手で直す。
「疲れたみたいね」
「だいぶ走ったから無理もないよ。小さな身体で大きな砂の城も作ったし」
会話が止まった。ヒューと水樹は互いの目を見詰めていた。視線を少し下げて唇を意識する。
水樹は潤んだ目で口を開いた。
「ねえ、ヒュー。家で言ったこと……本当なの?」
「もちろんだよ。今でも恋人の気持ちを失っていないよ」
「……じゃあ、して……」
ほんのりと染まった頬で囁く。
二人の唇が近くなる。瞼を閉じ、そっと重ねた。
大きなパラソルは二人を優しく包み込む。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
19
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
未来の寝子島にあなたはいますか?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月01日
参加申し込みの期限
2019年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!