this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
閉ざされた幽霊屋敷
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
「おい、どうした?」
階段を勢いよく降りる音が聞こえて、一階の廊下を探索していた一同は振り返り、その中の誉が声を張った。二階から降りてきたのはえらく慌てた表情をしている円と、そんな円に手を引かれ、しかしのんびりとした表情を崩していない天吏であった。
「鍵っ、見つけたかもしれないっ!」
「えっ……本当?」
突然のことに解理が呆気に取られている間にも、円と天吏は台所の方へと急いで行った。
「……なんや、鍵が見つかったって言うてたな」
「本当かい? とにかく、皆で追いかけよう」
突然の朗報に目を見開いたノエルを前に、天野はその背を押して呟く。廊下やほかの部屋を探索していた一同もその声を聞きつけ、自ずと円たちの背を追っていった。
「刀くんっ!」
「桜庭っ、無事だったのか!?」
地下室の扉を乱暴に開け、円が声を張る。突然のことに刀や海は目を丸めて振り返っていた。
「円ちゃん、いつにもまして元気いっぱいなのだー! 一体どうしたのだ?」
台所から手伝いに来ていたのだろう。地下室の奥にいる真央が気楽に声をかけたが、円は挨拶もそこそこに、自分の開けた地下室の扉にかじりつくように目を這わせ始めた。
「ええと、ベル、ベルは~……」
「あれ、じゃない?」
鍵が隠されているというベルを探して円が扉の裏と表を交互に睨んでいれば、天吏が背後から指をさす。見ればノブの影に、小さな金細工のベルがリボンでくくりつけてあった。
「あ、本当だ! ドアチャイムの事じゃなかったんだ」
さっそくベルを手に取り、その中に指を突っ込む。すると、平たい鉄の感触が掌に落ちてきた。今更疑う必要もなく、玄関のものと思わしき一本の鍵であった。
「刀くん、これを見て!」
「これは……まさか玄関の鍵か!?」
「あっ、ついに見つけたんだね!」
円の近くに寄り、円から受け取った鍵を目の当たりに刀は驚愕し、台所を通って後から追いかけてきた凛や一同が喜びの声を漏らす。
「よかった。もう出られないかと思いましたー」
「うっし! やったじゃん! さっそく開けに行こうぜ!」
「にゃあっ! なんじゃこりゃーなのだっ!!」
間延びした声で嘆息をつく五月や、ガッツポーズを決め込んだ檸檬であったが、鍵を持つ刀の背後、地下室の奥から真央の悲鳴が轟いてきた。
「どうしたっ!?」
刀やその場の一同は咄嗟に地下室へと向き直ったが、その瞬間、何やら背中を震わせている真央と、慌ててスケッチブックに書きこんでいる様子の海が垣間見えた。先程灯した地下室の明かりが何故だか消されていて、細かな現状がここからではよく分からない。
『ゆうれいが』
「ゆうれいが?」
書き終え、少し雑な文字が書かれたスケッチブックを音読して、しかし意図がよく分からずに円は首を傾けた。しかし何かが起こってしまったことは分かる。一同を代表し、刀が地下室へと下ろうとしたその直後。
「……、まずい……」
地下室の扉付近にて、奥の様子を見守っていた誉が誰にともなく呟く。乗り込んだ刀も同様の思いであった。咄嗟に刀の背に飛び込んできた真央と海を庇うように立ち、しかし頬にたれる冷や汗が抑えきれないでいる。
地下室の奥に何かがいる。それが迫ってきて、地下室の闇の中から台所の明かりで影を払ったと同時に、刀は思い切りよく口を開いた。
「皆……走れっ!!」
焦燥した合図で、一同は一目散に台所の出口へと駆けだした。その後を追うように、これまでとは比べ物にならないほどの大きな幽霊が、これまでとは比べ物にならない速度で、逃げ惑う一同へと襲いかかった。
「うふふ。あれが、幽霊さんたちの親玉かしら? きっと最後に遊んでほしいのね」
「お化け屋敷にしちゃ、本格的すぎるだろっ!」
地下室から現れ出た、カイブツめいた大きさの幽霊が台所へと這い出てくる。目を見開いた信彦は岬をさらうように抱き上げ、その場の全員と共に振り向く余裕もなく台所の扉を抜けて駆けだした。幽霊は間違いなくとてつもないスピードで背後にまで迫っている。振り向く必要はない、泣けるほどに背筋を奔り続ける悪寒が自ずと知らせてくれた。
「ど、どうするの?」
「玄関まで逃げろ! 扉から脱出しようっ!」
走りつつ紡がれた円の問いに、刀が声を荒らしつつも答えた。立ち止まっては瞬く間に幽霊に捕まってしまう。だが、鍵があるならこの幽霊屋敷から脱出することが叶うのだ。
だが、掴んだ希望の一方で、背後の幽霊は無慈悲にも距離を狭めてくる。体力に溢れる高校生が全速力で走っても幽霊の速度はそれを上回り、シーツで覆われた幽霊の手が、もう鍵を握る刀の背後にまでのばされている。
「わっ、わっ、もうそこまで来てるのだ! 真央ちゃんたち捕まっちゃうのだ~っ!」
「ぐっ、追いつかれる……誰かっ!」
「へ?」
おそらく自分は捕まってしまう。覚悟を決めた刀はその手に握っていた鍵を、前を走る背中目掛けて放り投げた。呆気ない声と共に振り返ったひふみがそれに気づくや、突如として放られたそれをびくつきつつも両の手で受け取った。
「え……えっ!? ちょっと、私!?」
ひふみの声が届いたか否か、走り続けていた刀や真央がついに追いつかれ、幽霊の手に触れられて消えてしまった。いつもなら幽霊ごと消える筈が、此度の幽霊はそれでいなくなってくれるわけではないらしく、また宙にて翻り、ひふみを含めた逃げ続ける一同を追いかけ始めた。
「ちょっと! いきなり何よっ! もうっ!」
「ひーちゃん頑張れっ! 僕もここにいるよ!」
「あーちゃんっ! 頑張るっ、頑張るけどぉ~!」
隣で声援をかけてくれる飛鳥には自然と笑みがこぼれるものの、得体のしれない幽霊に追われている窮地は変わらない。振り向くなど怖くてとてもできないが、おそらく幽霊も迫っているに違いない。必死に走るひふみは胸を抑えつつ、託されてその手の内にある鍵を強く握りしめた。
「あ~もうダメっ!! それっ!!」
玄関は見えてきている、しかし自分はもう間に合わない。悟ったひふみは奥歯を噛み締め、より前方を走っている背中へと鍵を放った。
「! これ……鍵だ……」
「後は頼むわよっ!」
かけられた声のその直後、鍵を受け取った拓郎は次に幽霊に追いつかれてしまったひふみと飛鳥を目の当たりにする。幽霊の巨体に呑まれそうになりながも走り続け、玄関はいよいよそこだ、偶然にも一同の先頭を走っていたのは拓郎であった。
軽快な走りで玄関にたどり着き、落ち着いた呼吸のままで拓郎は鍵を差し込んだ。
「! あれ……鍵……開けたのに……」
「はぁはぁ……、あっ! 見て、鍵穴が下にもあるみたいっ!」
後から追いついた彩葉が膝に手を当てて息を吸いつつ、扉にもう一つあった鍵穴に指をさした。彩葉の助言にはっとした拓郎は、すぐに下の鍵穴へと鍵を差し込もうと試みる。
だが。
「!」
予期せぬ結果に拓郎は目を見開いた。鍵穴がさび付いてうまく入らない。ならばといったん引き抜こうとしたが、中途半端に刺さった鍵は抜くことも差し込むことも難しく、ガチャガチャと鍵穴をいじっている間にも、幽霊は焦燥する拓郎の背中目掛けて差し迫ってゆく。
「ぐっ、ここまできおったか……」
「あっ! 幽霊さんの感触……」
幽霊は廊下に立ちふさがったノエルとアガサをも覆いこみ、次々と一同を消し去ってゆく。捕まった者を消し去る瞬間に幾分かの時間は稼げても、幽霊がそこから消えることはない。
「くっ、もう来るぞ……」
「だ、大丈夫だよ! 落ち着いてやれば、大丈夫だからっ!」
緊迫の瞬間。ついに玄関の扉にまで追い込まれて、残された修は顔をしかめた。しかし声をかける彩葉の目は焦りこそあれど、逸れることなく拓郎を見つめている。
その声に、何とか落ち着きを取り戻し、拓郎は改めて鍵を押しやる。手前に引きつつゆっくり差し込むと、鍵は何とか鍵穴の奥まで収まってくれた。
「よし……開いた……。!!?」
いよいよ幽霊が限りなく限界にまで肉薄し、しかし幽霊に触れられる寸前、勢いよくノブを手繰り寄せた拓郎により、扉が開かれた。
その瞬間。目の前に広がった眩い明光に、拓郎と他の二人はたまらず目を瞑ってしまった。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
閉ざされた幽霊屋敷
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!