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\ オーバータイム!/
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閉ざされた幽霊屋敷
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二階 書斎
ドサッ。
「ぐへっ! ……あれ?」
「わっ……」
幽霊に捕まったかと思った時には、床に腰を打ち付ける羽目になり檸檬が悶絶する。突如天井から降ってきた檸檬に、その場にいた
志波 拓郎
は目を丸めてしまった。
「なぁ、ここどこ?」
「ここ……は、書斎……だけど……」
辺りを見渡し首を傾げている檸檬に、拓郎が抱えていた本をそこらに置いて答えた。
「ど、どう……したの?」
「いやー俺さ、幽霊に捕まったんだよ。そしたらさぁ」
床に胡坐をかき、どこか興奮した様子で檸檬は語り始める。拓郎のほかに書斎を探索していた者たちもやがて集まってきて、それぞれが未知の体験に対する興味の目で檸檬の話を聞いていた。
幽霊に捕まればどうなるか。書斎にいた一同に説明をし終えた檸檬は、再び自身が探索していた衣裳部屋へと戻って行った。
「怪我とかはしないみたいだね、だからって安心はできないけど……」
「うん……」
檸檬を見送った後、解理と拓郎は再び書斎の探索を開始していた。解理いわく「ホラーゲームだとこういう場所に重要アイテムがあるのが定石」との事で、確かにこの書斎には、脱出の手掛かりを得るに際し興味深い本がいくつか並んでいた。
それらをいくつか引っ張り出してきた中で、解理が最も引っかかりを覚えたのは持ち主不詳の日誌だった。本棚の手前の机に無造作に置いてあったもので、解理は本棚や部屋の探索を続けている拓郎たちの了解を得て、椅子に腰をおろしその日誌のページをめくった。
『●月○○日
エリーの勧めで、今日から日誌をつけることにした。折角プレゼントしてもらった立派な日記帳だが、使わなければ宝の持ち腐れだと叔母に叱られてしまったからでもある。無精者の私がいつまで続けることが出来るのか、自分でも自信がないが仕方ない。過去を省みる意味でも、日々の記録をこの日誌につけてゆく事にしよう』
「ここに住んでいた人の日記かな……」
最初のページを読み終え、解理は唇を撫でつつ次のページをめくる。それからは、しばらくごく普通の日記がつづられていた。それら全ての内容に逐一目を通している暇はなく、解理は慎重な目でページをいくつも流し読みしつつ、引っかかりを覚えたページにのみ意識を集中していった。
『■月●○日
本日はマーサの誕生日だ、可愛い一人娘のマーサ。今日という日によく生まれてきてくれた、パパもママも嬉しいよ。プレゼントに可愛い洋服を衣裳部屋に用意したけれど、お転婆な彼女の事だ、服よりおもちゃを欲しがるかもしれないな。せめて明日のパーティには、折角のドレスを着た綺麗な姿を見せてほしいと願っておこう』
『■月●●日
本日はマーサの誕生パーティを行った。主役のマーサはパーティと誕生日がずれてしまったことに拗ねているようだったが、今度こそ長い休暇を取れたことを話すとすぐに機嫌を直してくれた。だが、やはりと言おうか折角のドレスは来てくれなかった。残念ではあったが仕方がない、彼女がその気になるまでクロゼットにしまっておこう、手直しが間に合う年齢までに着てくれる気になってくれればよいのだが』
そこまで読んで、 解理は再びページを読み流し始める。簡略に目を這わせてからページをめくってゆき、効率よく内容を読解してゆく。厚手の日誌ではあったがなんとか半分ほどまでは読み進めた。
「……!」
ふと、解理はページをめくる手を止める。目が留まったのは、異質な一ページ。万年筆の先が潰れたらしくインクが跳ねており、それ以前に文字が乱雑で崩れている。悲痛さに打ちのめされながらつづったような文章がそこにはあった。
『マーサの検診の結果がついに出た。まさか、こんなことになるとは。エリーにどういえばいいのだろう。彼女が二度と目を覚まさないことを知ればエリーは絶望の底に突き落とされることだろう。今だって薬にすがり付いて心を維持しているエリーの事だ、この残酷な現実を突きつけることなど、ましてや娘を失ったばかりの私には到底できることではない。
更に、私までいなくなれば、エリーの希望は』
ガチャ
「っ!!」
扉の開けられる音。解理は咄嗟に日誌を畳み、顔を上げた。
「みんなー、お手伝いに来たよー♪」
「あっ……彩葉……さん……!」
まさに一瞬の緊張だった。扉を開き、元気よく手を掲げている彩葉を見て解理は安堵の吐息を漏らす。本を何冊も重ねて運んでいた拓郎は、その姿を見つけるや何故だか頬を紅潮させ、ふとした拍子に本を床へと散らかしてしまった。
「あ、え……っと、彩葉……さん。寝室……に行ったんじゃ……」
「あ、うん……寝室の方は信彦さんたちに任せて書斎に来ちゃった。どんな本があるのとか、気になっちゃって……」
「そう……なんだ、はは……」
ごまかすようにはみかに笑いを浮かべ、散らかした本を片つけ始める拓郎の姿に、彩葉もどこか気まずそうな面持ちで答える。彩葉が本を拾うのを手伝い、その最中でさえも互いに目を逸らしあっていた。
そんな様子にどことなく違和感は感じていたが、何がそうさせるのかはよく分からないまま、解理は二人へと歩み寄っていった。
(幽霊じゃなかった……よかった)「ねぇ拓郎くん、衣裳部屋には檸檬くんたちが行ってたよね?」
「う、うん……確か……」
「あ……もしかして、何か手がかりが見つかったとか?」
拓郎を隣にして、気まずさを押し殺すように力なく微笑む彩葉に、解理はあいまいな返事を返す。
「ううん。でも、なんか嫌な予感がして……」
あるいは、だからこそ檸檬は幽霊に襲われたのか。実際にその現場にいなかった解理には真相に及ぶべくもないが、早く脱出しなくては……この日誌にはそう考えさせるほどの不吉さがこもっていた。
先程の乱雑な文、それが日誌の最後のページであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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