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閉ざされた幽霊屋敷
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二階 書斎
ごく当たり前の授業の最中に送られた謎の館。バラバラの部屋に送られた一同は書斎の部屋に集結した後、情報の共有と必ずここから脱出することを約束し合い、さっそくいくつかのグループに分かれて館の探索を始めた。あるグループは二階にとどまり、そしてあるグループは一階へと下ってゆく。
そんな中、情報交換を兼ねた話し合いの折りに奇妙なことを言う者がいた。「廊下で幽霊を見た」「ここには幽霊がいる」と。
「こんな怪しげな場所じゃ何が起こっても不思議じゃない。警戒するべきだな」
「あ~もう、幽霊の出るお屋敷だなんて……なんでこんなことになっちゃったんだろ~」
数人が一様に目視したというのだから決してただ事ではない筈。仲間の発言を気にかけて誉が呟いた。聞いた凛は暗鬱な気分に浸りつつも、誉と一緒にクロゼットの模索を続ける。
ここは衣裳部屋。部屋の中には幾つもクロゼットが佇んでおり、その洋服を着るための試着室や化粧台なども完備されていた。それら全てが物淋しく埃を被っていたのは他の部屋とさして変わらなかったのだが。
「そっちはどうだ、六月一日宮」
「んー、なーんもなし。ユニフォームとかねぇかな~」
誉と凛とは別のクロゼットを模索していた檸檬が、その中身であるドレスを引っ張り出しつつ間延びした返事で答える。どのクロゼットも同じような内容で、貴金属のブローチや宝石などが縫い付けられた、決して安い品だとは思えない女性用のドレスばかりであった。
「きっと前に住んでた人ってお金持ちで、女の人もいたんだねー……」
「それだけじゃ、何もわかんねぇけどなぁ」
延々と続くドレス漁りに僅かな疲れを覚え、目を覆いながら言葉を紡いだ凛に、檸檬が乾いた笑いで答える。衣服もそうだが日常に関わる品を調べ、かつてここに住んでいた人間の人物像を割り出せれば、脱出の糸口につながるかもしれない。それを考えて衣裳部屋の探索に精を出しているのだが、今のところは脱出の決定打になるような情報は出てきていない。
「根気強く続けるしかないな」
つまりはそういうことであろう。この部屋の事を事細かに自前の地図に記しつつ、誉は嘆息交じりに口を開いた。
「あっ!」
そろそろ情報の整理を、誉が考えていた矢先、凛が大声をあげた。
「どうした?」
「見てみて! これカワイイ。女の子のドレスかな?」
声に反応して誉と檸檬が向いてみると、凜が一着のドレスを自身の体にあてがうようにして見せつけていた。やや小柄な凛のシルエットに輪をかけて小さなサイズ。幼い子供の服であるらしかったが、その隅々に至るまでリボンや宝石が惜しまれることなくあしらわれていて、これまた高級な逸品であることが想像できた。
「へぇ、こんな小さな子も住んでたんだな~」
「子供もいた……一応は他の皆にも共有しておくか」
納得の色を見せる檸檬と誉に見せた後、凜は満足したようにそのドレスを再びクロゼットへと戻した。
ドレスを戻し、クロゼットを閉める。その時。
「あっ!!?」
凜がまた大声を上げた。すぐそばにいた誉はふとして振り返り、しかし先程とは違う焦燥の声色に目を細める。
「雨寺、今度は一体……、っ!?」
そして、誉も見てしまった。いくら括目しようと変わらない。部屋の扉の前にふわりと浮かぶ、シーツを被った幽霊の姿。
「あ、あ、あれ! もしかして皆の言ってたアレじゃない!?」
「……だろうな、見間違いはないだろう」
壁からすり抜けてきたのか、考えている間にも幽霊はふわふわと浮遊してこちらへと寄ってきた。胸中の動揺を押し殺し、誉はそこらにあったスタンドランプの足を武器代わりに握りしめ、騒ぎ続ける凜を庇うようにして立ち回った。
「なるべくなら、穏便に済ませたいところだが……」
「うわっ、来た来たっ!」
ふわりと寄ってくる幽霊に凜が大声を上げ、誉がスタンドランプでの迎撃を覚悟した時。その緊張を裂くような、ボールの跳ねる音が部屋にこだました。
「あっ、檸檬君!」
「来たなっ、幽霊!」
凜と誉が未知の焦燥にさらされる中、少し離れたクロゼットの前にいた檸檬が挑戦的な笑みで手首のリストバンドをはめ直し、手慣れた足さばきで偶然持ち寄ったサッカーボールを手繰る。
「俺とサッカーしよう、ぜっ!」
何度目かのリフティングの後、タイミングを見計らって檸檬がサッカーボールを蹴り飛ばす。ゴールさえあればそのままネットを揺らすほどの立派なシュートは、狙いの通り真っ直ぐに幽霊へと向かっていった。
凜と誉はまさかの思いでボールの軌道を見守ったが、残念にも二人が期待した結果にはならなかった。幽霊への攻撃が目的でなかったこともあって幽霊はひらりと身をかわし、そのまま部屋の隅にまで転がって行ったボールには目もくれず、目を丸めている檸檬へと踊りかかってゆく。
「あり? もしかしてサッカー嫌い?」
「六月一日宮っ」
誉が手を伸ばすも、幽霊はすでに檸檬の眼前にまで迫っている。シーツの影にその表情など読み取れるべくもないが、粘りつくような視線でじとりと見られている感覚は確かに感じてならなかった。
次の瞬間、幽霊はそのシーツで覆いかぶさるように檸檬にかかっていった。檸檬が次に声を出す間もなく、その全身は幽霊のシーツによって取り込まれてしまう。
「ちょっと! 檸檬君をはなしてよっ!」
誉の影に隠れていたのも束の間、意を決した凛が近場にあった骨とう品の壺をもって幽霊へと迫る。地を這うように蠢く幽霊目掛け、掲げた壺を思い切りよく叩きつけた。
「えっ?」
壺が幽霊に直撃した、かと思えたその瞬間。幽霊の姿が淡いもやと化して消失してしまった。白ばんだ視界に幽霊の影はなく、立ち込めるもやが落ちいついた後、そこに残るのは割れた壺の破片だけ。救い出そうとした檸檬の姿も幽霊ごと見えなくなっていた。
「六月一日宮? そんな……」
「……。もしかして……幽霊に攫われちゃったとか?」
檸檬が消えた。懐疑の目で誉が辺りを見渡し、その姿が見つからないことを確認すると、凜が突拍子もないことを思いついた。実際にこの目で見たのだから最早非科学的などと言っている場合ではない。仲間が消されてしまったのだ。ここに送られた時と同様どこかに飛ばされたのか? それとも凜の言う通り攫われてしまったのか? 唐突にして訪れた不可思議な窮地に、二人はただ顔を見合わせていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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