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海の家『みなとねこ』の一日 《夏本番編》
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酷暑のせいか熱中症で搬送される患者が多い。
重症化すれば命にも関わる病の処置に追われ、元より過酷な医療の現場は更に多忙を極めた。
志鷹 佑都
が救急医として勤める寝子島総合病院もそれは例外ではない。
昼夜を問わず運び込まれる患者、急変する病状、予断のならぬ症状。息つく間もなく疲労が累積するばかりの身体に鞭打ち、それでも患者には穏やかな表情を絶やさず真摯に治療に当たる。それがプロとしての矜持だと佑都は信じる。
真夏のその日も、多忙を極めた。連続四十時間を越える勤務を緊急手術を無事終わらせることで一区切りとし、蝉の鳴き始める早朝に漸く退勤の機会を得た。
昇り始めから既に暑い朝陽の眩しさに新緑の瞳を細めつつ、双子の姉と暮らすマンションに帰る。同じ病院に小児科医として勤める姉は今日は当直らしい。ほとんど入れ替わりで家に入り、シャワーを浴びたところまではなんとか覚えている。
ベッドの上で目が覚めたときには、閉ざしたカーテンの隙間から黄昏の光が零れていた。
ベッドサイドの時計の針を確かめる。夕刻まで夢も見ずに眠りこけていた己にほんの少し苦笑しつつ身体を起こす。エアコンの効いた室内は快適ではあったが、体には未だ抜けきらない疲労がのしかかっていた。
健康のために自炊を心がけているとは言え、暑さと疲労で夕飯を作る気にはなれず、どうしたものかとベッドに腰掛けたまま思案して、ふと思い至ったのはこの夏リニューアルオープンしたという海の家のこと。
折よくと言うべきか、明日は漸く取れた貴重な休日。であれば看護師たちが話していた海の家で疲れを癒し夕食を済ませるのも悪くない。
そうと決まれば、と心なしか軽くなった身体で手早く準備を済ませ車検中の愛車の代わりに姉の愛車を借りて海へ向かう。
海の近くの駐車場に車を停め、黄昏の色に染まる防風林を歩いて海の家を目指す。陽が暮れ始めても衰えを知らぬ暑気と蝉の声に盛夏を思う。
真昼に比べて人気の多少落ち着いた海の家のシャワー室で水着に着替え、ぷかぷか浮かぶ猫や船端でうたた寝する猫と戯れ名物のねこ温泉を堪能する。温泉の後は小上がりで身体を休めて拉麺を一杯。
(麦酒……)
厨房カウンターの上に設置されたビールサーバーについ目が向かう。ここからなら徒歩での帰宅も出来る、と考え注文してしまう一歩手前で、職場からの緊急呼出という万が一に思い至った。麦酒は我慢して檸檬水を注文する。
届いた檸檬水と猫をお供に、波音に耳を澄ませる。温泉で火照った身体を海風に涼ませる。
膝に乗って来た猫を撫で、縁側の向こうに広がる夕暮れの海へと視線を伸ばす。海水浴を終え帰路につく人々の中、こちらへと向かってくる少年がひとり。
夕陽の色にも似た赤銅色の髪を潮風に揺らし、
獅子目 悠月
は榛色の瞳を海の家へと向ける。
(すっかり夕方になってしまったが……)
寝子島最大の音楽祭であるネコフェスを臨み、歌唱ユニット『Re』として音楽活動を行っている悠月は相棒と共に日々練習に励んでいる。早朝からの練習を終えて外に出るのは大抵この時間。
――秘密の逢瀬だ
練習後、相棒の夕食の誘いをそう言って断ったことを思い出し、悠月はほんの僅か唇を綻ばせた。
黄昏の金色に染まる海を眺める。逢瀬の相手が現れるだろう月夜までにはまだ時間がある。海の家で腹ごしらえをしておくのも悪くはない。
(まだやっているだろうか)
海の家へと足を向ける。七月の末、己も修繕に参加した海の家が盛況であるのを確かめれば、
(……なんというか、こう……)
知らずくすぐったい笑みに頬が緩んだ。作り上げたもので楽しそうにしている人を見るのは、歌を聞いて喜んでくれる人たちを見るのと似ているようで違う気持ちがする。
悪戦苦闘しながら塗り上げた海の家の白い壁を視界の端に捉えて小さくひとつ、うっかり頷く。ともすれば笑んでしまいそうになる口元を掌で隠し、
「いらっしゃいませ、ようこそ『みなとねこ』に!」
「お疲れ、恵御納」
注文を取りに来た夏朝にロコモコ丼とかき氷を頼む。
お客の楽し気なざわめきと波音を心地よいリズムのように感じ耳を澄ませていると、ふと、縁側で小さな子どもがぴょこんと起き上がった。猫たちと一緒にお昼寝していたらしい少女は、ごしごしと瞼を擦りながら隣で同じく寝ていた黒髪の少女、エロをぱたぱたと叩いて起こす。
「今日もおばけさんを探しに行くのですー」
起き上がったエロは寝ぼけ眼で夢見るように笑った。かと思えば、
「でも、今日のエロはねむねむなの、ですー……」
ころりともう一度、縁側に敷いた座布団に横たわって二度寝を決め込む。
ふたり仲良く水着姿で眠っていた理緒と紗月がエロの代わりのように目を覚ました。黄昏の空を肩を並べてしばらく眺め、ちらりと笑み交わす。ふたり揃って夕暮れの海岸の散歩へと繰り出す。
「今日も会いに行くんすか」
バイト仕事に一段落つけ、皆の様子に気づいた幽が楽し気に話しかけた。
「幽霊少年?」
「月夜の海に出る、蒼い髪の少年っす。幽霊だとか……妖怪だとか」
佑都の不思議そうな問いかけに、幽は悪戯っぽく頷く。
「そういえば、そんな噂……」
バイトを終わらせ帰り支度に入りかけていた夏朝が首を傾げる。
(フツウを壊すような存在ではなさそうだけど……)
「行ってみるか? 付き合うぞ」
縁側に掛けて猫と遊んでいた修が顔を上げた。声を掛けられ、夏朝は頷き返す。
少年少女たちが夜の海に向かう危険を懸念し、佑都は一応の引率を申し出る。頼みます、とまだまだ忙し気に立ち働く海の家の店長の依頼も受け、佑都はこんと手を繋いだ。夏朝と修に続き、海岸に出る。
「ご馳走様、うまかった」
手短に言い置いて日の暮れた海へと向かう悠月も、邂逅を願う人物は同じであるらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月26日
参加申し込みの期限
2019年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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