this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
海の家『みなとねこ』の一日 《夏本番編》
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
空のてっぺんからはピッカピカでギラッギラのおひさまの光。
浮き輪の周りにはとぷとぷと揺れる水色の波。
豊かな胸から下を海につかり、エロは水面に反射する太陽の光に闇よりも深い漆黒の色した目を細める。降り注ぐ夏の熱を浴びる頭は暑いくらいだけれど、胸から下は冷たくて心地が良い。
のんびりぷかぷか浮かぶエロの身体に、自然の波とは違う波がどかんと寄せた。海の気持ち良さにうとうとしていたエロが寝ぼけ眼で見たのは、水着姿の美少女に吸い寄せられて波を掻き分け寄って来るたくさんのナンパ男と女たち。
「お断りなのですー」
水着から零れそうなたわわな胸を太陽の光に眩しく輝かせ、ついでに太陽よりも眩しく笑っていなせば、ナンパ族の群れは悩殺されて波にぷかりと浮かんだ。しかし溢れる色香にも負けず、それでも何人かはゾンビの如くしつこく近寄って来る。
ねえねえ一緒に泳ごうよー、遊ぼうよー、しつこくしつこく声を掛けられ、エロは艶やかなピンク色した唇をちょっぴり尖らせる。
「エロは海水浴したいだけなのですー」
「ん?」
どぱーん、と一際大きく打ち寄せた波に、良太はちらりと首を傾げた。
「今なんか、……」
沖の方で巨大な人影のようなナニカが一瞬見えたような気がするけれど。そのナニカに吹っ飛ばされて波間に漂う何人かの男女も見えた気もするけれど。
「どうした、良太?」
「わ、タイラ何それ、日焼け止め?」
みなとねこのシャワー室で着替えて出て来たタイラが浮き輪と一緒に手にしているものの方が良太は気になった。
「塗るのか?」
「良太もちゃんと塗っておいた方がいいぞ」
「オレも塗るー塗ってみたい!」
言いつつ良太は着ていたTシャツも半ズボンもぽいぽい砂浜に脱ぎ捨てる。
「あっ、コラちゃんと――」
着替え室で着替えて来いとお小言を言いかけてタイラは口を閉ざす。服の下に水着を装備していた良太は得意げに胸を張る。渡された日焼け止めのキャップを取って掌に出し、自分の肌に塗るよりも先にタイラの背中にペタリと触る。
「コラ、ボクじゃなくて自分にも塗れ!」
「背中とか届かないだろ? 塗ってやるって!」
黙って背中を向けるタイラの白い背にぺたぺたと日焼け止めを塗りつける。夏休み序盤にしてこんがり焼けた自分とはあまりにも違う真っ白な背中を思わずまじまじと見つめていると、不意にタイラが肩越しに振り返った。
耳とうなじが僅かに赤い。笑うのを我慢していたのか、難しいような顔をしている。
「オレも塗ろっと!」
掌に残っていた日焼け止めをごしごし塗り込んでいて、片手に持っていた日焼け止めをぐいとタイラに取られた。
「もっとしっかり塗っておかないと意味がないだろ」
「そうなのか? わ、わわっ、あはは、くすぐったっ、つめたっ」
冷たい日焼け止めの液体をたっぷりつけた掌で顔から胸から背中から、身体ぜんぶを触られて良太はくすぐったさにじたばた大騒ぎ。
「コラ、暴れるなっ」
水嫌いな大型犬が洗われる動きをする良太の身体に日焼け止めをなんとか塗り終え、タイラはちょっと息を切らした。
「よーし、突撃ー!」
「準備運動しろー!」
喚くタイラを後目に良太は一直線に波打ち際まで砂を蹴立てて走った。
「またそうやって突っ込む……!」
砂の上に投げていた浮き輪を肩に引っ掛け、タイラは良太の後を追う。泳げないわけではないけれど、漁師の息子な良太の体力について行けるとも思えない。だからこれは良太と出来るだけ長く海の中で一緒に遊ぶための、
(安全策だ! ただの!)
「とりゃー!」
ノンストップで波を蹴立てて海に駆け込み、派手に水を散らして頭から海水に飛び込む良太をきちんと目で追いながら、タイラは入念に準備体操をして浮き輪を腰にはめる。
「……うん、よし」
ざざん、と寄せる波に爪先をそっと触れさせる。影のない海岸に寄せる波は生暖かいほど。
「タイラー!」
「今行く!」
ざぶりと踏み込めば、あったかい波の下には冷たい水の層があった。
ひやりと足首を掴む水の冷たさに思い出したのは、先ほど海の家で耳にした夜の海に出没するという幽霊の噂。
――おばけでるの
――モウチョットダッタノニ
海の家にいた女の子の声と、以前耳元で聞いた女の子の声がふと重なった。
「っ……」
思い出した途端、うなじに寒気を感じてタイラは肩を竦める。気が付けば誘い込まれるようにみぞおちのあたりまで水に浸かってしまっている。爪先を伸ばしてみても水底に足がつかない。
「……良太、」
ともだちを呼ぼうとした声が喉に詰まった。視線を周囲に惑わせる。良太の姿はどこにも見えない。たくさんいるはずの海水浴客の姿も遠い。
(ただの噂に過ぎない)
耳にこびりついた声を忘れようとふるふると頭を振る。寄せた波がぱたりと飛んで顔や髪を無遠慮に濡らす。
「良太っ……」
「ガオー!」
「うわぁぁぁぁっ!?」
突然背後に聞こえた声に、浮き輪の端を掴んで引っ張るナニカの手の感覚に、ざぶりと肩を打つ波に、タイラは思わず叫ぶ。心臓が止まるほど驚いて、ついでに浮き輪へしがみつく手が滑った。声もなく海に呑みこまれる。
「わ!」
瞬きの間に遠くなる水面の向こうで良太の声がしたかと思えば、ぐいと水中に良太の腕が伸びて来た。手を掴まれ浮き輪の上に引き上げられる。
「良太は、ボクをっ、」
飲み込んだ海水のしょっぱさにむせ、タイラは涙目になる。
「殺す気か!」
「そんなにびっくりさせる気は無かったんだけど……」
浮き輪にしがみついてゼイゼイと肩を震わせるタイラの姿に良太は眉をしょんぼりさせた。
「……そんなに怖かったか?」
言ってから急に心配になる。今は手を掴めたから良かったけれど、もしも掴めずにタイラが沈んでしまっていたら。今のでタイラが怒ってこの先ずっと遊んでくれなくなったりしたら。
「ごめん」
お腹の底がずしんと重たくなるような思いに駆られ、良太は真剣な面持ちで素直に謝った。
「もうああいう風に驚かせないから」
あとはどう言えばタイラは許してくれるだろう。
「しゅ、宿題も頑張るから!」
「言ったな?」
クスリ、濡れた髪と頬でタイラは笑った。
「それなら今度宿題が終わっているか見に行くからな」
「お、おう!」
全く何も手をつけていない夏休みの宿題と、遊んだ日だけ書いているだけの絵日記を思い浮かべながら、良太は元気だけはいっぱいに大きく頷く。
(でもまあなんとかなるなる!)
「だからほら、遊ぼうぜ! オレたちの夏休みは始まったばかりだ!」
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
海の家『みなとねこ』の一日 《夏本番編》
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月26日
参加申し込みの期限
2019年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!