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アリえない不法投棄 from 宇宙
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巣を作り終えたアリたちは、次に役職を決める。巣の入り口を見張る者、巣の中を巡回する者、餌を求めに遠出する者。中には何の目的も持たず、ふらふらしているだけのゴロツキアリもいるという。
「……」
弘明寺 能美子
は夜の街へ繰り出していた。はずだった。
「は?」
さっきまでのネオンがない。汚く混ざりあった、人工的な匂いがない。タクシーのクラクション、はしゃぐ若者、陽気な酔っぱらい。あらゆる喧騒がない。
代わりに、見渡す限りの闇。そして直前を這うナニカ。
「……え、あ、アリ!?」
うねうねと動く触覚。それが能美子の髪に触れた。硬直した体を動かす事はできない。石にでもなった気分だ。振り撒いた香水に誘われるようにして、アリの触覚は能美子の体に興味深そうにまとわりつく。
「……え……あ……」
悲鳴すら出ない。ようやく動いた手先で、化粧ポーチの中を探る。中にあるのはお気に入りの化粧品たち。男たちの視線を集めるには足る物たちだが、今この状況を打破してくれる物ではなかった。
何か、何かあるはず……。
指先が当たったのは、飴玉だった。
直後、能美子は飴玉をアリに向けて投げていた。特に戦略があったわけではない。アリは驚いたように触覚を引っ込め、頭部にコツンと当たって落ちた飴玉に気を取られた。その隙をついて、能美子は走り出す。
「なんなのよもう……今日は最低……」
街でも変なゴロツキに声をかけられた。あまりにしつこいので、飴玉を投げつけ、ひるんだところを逃げた。今夜の能美子は、やたらとゴロツキにからまれる日なのかもしれない。
そこから少し離れた場所で、同じようにアリと対峙している者がいた。
「手紙だけじゃ意味分かんなかったけど、こういうことかよ」
菅波 火蜂
は手紙を捨てると、スポーツドリンクの入ったエナメルバッグを肩にかけ直した。服装は、黒のタンクトップにホットパンツ、体を動かすにはこれ以上ないという格好だ。
アリの複眼がじっとりと火蜂をとらえている。
「とにかく、この状況を何とかしないと!」
決心した後の行動は疾い。サンダルを脱ぎ捨てると、足首を回して準備体操。そして、
「っしゃ!」
アリに向かって全力疾走。
「とやーっ!」
バッグを携えているとは思えない軽やかさで、高らかにジャンプ、アリの頭部に飛び蹴りで突っ込む。
(手応えは感じたけど)
人間であったら脳を揺さぶられその場に倒れ込むだろう。後ろへ退くと、反応を待つ。アリは何事もなかったように、触覚を左右へ遊ばせ始めた。
「効かない……か」
手紙にあった通り、人力だけではどうにもならないようだ。アリはカサカサと6本足を動かし、火蜂へと寄ってくる。
「うう……ダメ! 虫は! 無理!」
我慢して飛び蹴りを見舞ったが、虫は苦手な火蜂。
「ただでさえ嫌いなのに潰せもしないってどんな地獄ーっ!?」」
身を翻すと、一目散に逃げへと徹する。
獣道をさまよい駆け抜けた先で、能美子と火蜂。
「あ……アリが!」
「こ、こっちも!」
方や夜の街へ遊びに行く気合いの入った衣装、方や裸足にタンクトップの超軽装。2人に共通していることはただ一つ。アリから逃走中。肩をとりあってお互いの状況を確認しあうと、90度向きを変え、一緒になって再び逃げる。
「あいつら、どこまでもついてくる……!」汗で化粧が落ちていくのもいとわず能美子が叫ぶ。「このまま逃げてもこっちが先にへばるのは目に見えてるよ……どうしたらいいの!?」
対して火蜂は、歯がゆい表情を隠せないでいた。
「もうちょい、もうちょっと……“水分”さえなくなれば……」
見えない闇に追われ、2人は夜の森を駆ける。
ティナ・フォルトゥス
は肉弾戦を繰り広げていた。転送直後は「ここはどこ」状態だった彼女も、実際に大型犬並みのアリと出くわしてしまっては、対処しないわけにはいかない。1匹のアリを相手にしている。
「はっ」短く声をもらしながら、得意の格闘技マーシャルアーツで頭部を狙い、蹴りを多用。しかしアリの硬い甲にダメージは蓄積されない。「ちっ」
打ち込み続けた足が痛む。このままでは消耗戦でこちらに不利だ。
……まてよ?
巨大アリを改めて観察する。節足動物と呼ばれる彼らは、部位自体の装甲は厚いが、つなぎの部分はもろいようだ。そこを重点的に突いていけば……もしくは。
アリが噛みつかんとかかってきたところをかわし、首関節に腕を回す。
「首ちょんぱに……してやるわ!」
腕に渾身の力を込め、無理くりねじる。アリは、足を懸命にばたつかせるが、関節部へ回り込んだティナを引き離すことはできない。しばらく応酬が続いた。
「く……」
首をもごうと必死になっていうところへ、新たなアリが姿を現す。仲間の首に引っ付いたやっかいな虫を払ってやろうと、じりじりと近寄ってくる。
「さすがに2匹同時相手するのは……」
ティナに刹那、諦めの感情が芽生えた。が、すぐに思い直す。
「こうなったら」下半身に重心を置き、腕に一層の力を絞った。「アリを投げてやる!」
アリの足が宙をもがいた。首投げの体勢で、アリがティナの背から頭上を舞い、近寄るアリへと叩き付けられる。
「ハァ……ハァ……」
沈黙する2匹のアリ。しかしまたいつ動き出すか分からない。
「こんなのが一体……いくついるわけ」
アリの巣を目指すよりも、まず仲間集め。息を整えながらひとりうなずくティナだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月20日
参加申し込みの期限
2013年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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