this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
突然の決戦は寝子ヶ浜海岸
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
13
つぎへ >>
左目を閉じた状態で
神木 煉
は砂浜を俯き加減に歩いていた。少し顔を傾ければ、離れた場所の戦いを目にできる。大人数の上に個々の奮闘は見る者に安心感を与えた。
「本当に色々な物が流れ着いているな」
煉は落ち着いた表情で漂流物を眺めた。数秒の間隔で目を移す。
少し離れた所に一本の木が見える。砂地に大半が埋まっているようだった。直感が働いたのか。急に足を速めた。
「まさか、これは白鞘なのか」
滑らかな丸みのある木には切れ目があった。柄に当たる部分を握り、水平に持ち上げると容易く全体が現れた。目測の長さは二尺を越えていて脇差を思わせた。
「長期保存に適した白鞘……期待して、いいのか?」
柄の部分を腹部に向けて握った。鞘の部分に手を遣り、水平の状態で力を込める。刀身の一部が冷たい光を発した。
一気に引き抜いて宙空を袈裟斬りにした。煉は片手で刀身を翳す。荒々しい波を想像させる刃紋はなく、とても穏やかな凪の海であった。刃先に親指を押し当てて確信した。
精巧に作られた模造刀だった。
「ここで拾ったのも何かの縁か……」
速やかに刀身を鞘に収めた。
「場所を変えて粘ってみるか」
宝探しの気分なのか。前向きな言葉で煉は移動を開始した。
七草 八兵衛
は、ふらりと海岸に立ち寄った。眼鏡は下がり気味、眠そうな目で気だるげに歩く。
「わかっちゃいるけど、普通じゃないなぁ……」
現実離れした騒動を横目に小声で呟いた。
目の前を煉が横切った。片目を閉じていて手には物騒な物を携えていた。
「……本当に普通じゃないよなぁ」
漂流物に目ぼしい物はない。八兵衛は気の抜けた溜息を吐いた。
海風が吹いて足元に紙屑が擦り寄ってきた。丸まった一部が綻んで色褪せた水族館の名をほのめかした。手を伸ばすと擦り抜けて中程に転がっていく。
「別にいいんだけどなぁ」
気のない声を出して、緩やかに向きを変える。八兵衛は歩いて紙屑を追った。近くにきて、やや足を速めた。
横手から真帆が紙屑を拾い上げた。八兵衛を見て不思議そうな顔をする。
「もしかして、これはあなたの?」
「俺の、というか。漂流物の一種みたいなもんで、水族館の名前に見覚えがあるくらいの繋がり、って感じかなぁ」
話を聞き終えた真帆は紙屑を広げた。掌で丁寧に皺を伸ばしていく。
「これでいいよね」
「なんか、悪いねぇ」
八兵衛は紙を受け取った。A四サイズのポスターの大部分を巨大な水槽が占めた。青白い光が揺らめく中を魚群が渦巻くように泳いでいた。手前には四人の親子らしき姿が写っていて、幼稚園児くらいの女の子が笑顔で父親と向き合う。見出しには『小さな海を見に行こう』と爽やかな水色で表現されていた。
真帆は八兵衛の真剣な眼差しを見て言った。
「水族館に思い入れでもある?」
「特には無いかなぁ。友人から聞いた話が、ちょっと頭を過った程度だよ」
「話してみてよ」
「まあ、いいけどさ。日曜日だったかなぁ。四人家族が車で水族館に出掛けたんだ。妹は水槽の前ではしゃいで、兄はそこそこに楽しんだ」
八兵衛の話に真帆は黙って耳を傾ける。
「その帰りに事故が起こったのさ。子供の相手に疲れて運転中に眠気がきたのかもね。その事故で兄だけが助かった。それだけの、巷によくある話だよ」
「……生き残ったお兄さんは、どこかで幸せに暮らしているのかな」
真帆は八兵衛の顔の傷跡を、それとなく意識した。
「さあ、どうだろうねぇ。なにも考えていないかもよ」
八兵衛は紙を丸めて、はいゴミ、と真帆に手渡した。その場で背中を向けて、のんびりとした態度で散策に戻っていった。
防風林が朝日を遮った。サングラスを掛けた
新井 瞬平
は寸断された光の中をゆく。
「それにしても、なんだありゃ? スライムってヤツか?」
遠目に被害は認められない。激しいじゃれ合いに見える。俺には関係ない、という様子で歩を進めた。
瞬平は足を止めた。ジャージ姿の瑠奈が木の根元に座っている。海を眺めている訳ではない。折り曲げた両膝の上には宝石箱のような物が置かれていた。
瞬平は木の根元に腰を下ろす。一本の木を挟んで瑠奈と背中合わせになった。
オルゴールの音が流れてきた。古い流行歌で、どこか懐かしい。瞬平は左の膝を立てた。右手を砂の上に置いて、少し表情が動く。
右手は砂を握り締めた。顔の前で開くと、指の合間から砂が零れて苔むした十字の物体が出現した。所々に神々しい銀色を見て取れる。
「……ロザリオか。磨けば光るかもな」
オルゴールの音を伴奏に歌声が響く。鼻歌よりもしっかりとした声を聞きながら、瞬平は静かに目を閉じる。自然にロザリオを握り締めていた。
一時、歌声に身を委ねる。一曲が終わると、瞬平はゆっくりとした拍手を送った。
驚いたような短い声が上がり、瑠奈が回り込んできた。
「あ、あの、聞いてましたぁ?」
「ああ、それに悪くなかったぜ」
頬をほんのりと赤くして、ありがとう、と一言を返した。
「あの、そっちは暗いんじゃないですか。こっちの方が朝日や風があって気持ちいいですよ」
「俺は日光が苦手だ。暗いくらいがちょうどいい……そのオルゴールは漂流物なのか」
瑠奈が胸に抱えた箱に目をやった。
「そうなんですよ。あたしが歌手を目指す切っ掛けになった曲だから、つい嬉しくなって歌っちゃいました。その十字架も?」
「さあ、どうだろうな。日光が苦手で目も赤い。吸血鬼みたいな俺には似合わない代物だ」
「そ、そんなことないですよぉ」
両手が塞がった状態で手を振る。取り落とした箱は瞬平が左手で辛うじて受け止めた。
「大事な物なんだろ」
瞬平が差し出した箱を真っ赤な顔で受け取って、ありがとう、と二度目の言葉を口にした。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
突然の決戦は寝子ヶ浜海岸
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月11日
参加申し込みの期限
2013年02月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!