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突然の決戦は寝子ヶ浜海岸
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「決戦の場はすぐそこだ。極悪非道の輩を打ち破り、みんなでビクトリーを掴もうぜ!」
米太郎は赤いバンダナをマスクの代わりに巻いて先頭をゆく。後方を孝太郎と月乃が歩いていた。
「キャラが変わり過ぎだと思うんだが」
「そうですね。でも、少しは理解できるよ。私、人見知りだし」
二人は苦笑に近い表情を浮かべた。
潮の匂いがする。米太郎は駆け出した。猛然と道路を横切り、とう、と声を上げて砂浜に飛び込んだ。表情は自信に満ち溢れている。
「あらこめレッド、ただいま参上!」
着地と同時に言い放ち、急激に表情を曇らせた。気を取り直すかのように顔を左右に振って、やや腰が引けた状態で両手を構えた。膝の辺りが不自然に揺れ動く。
「こ、このあらこめレッドが来たからには、お、おまえたちの勝手は許さない、よ。力の差を見せて欲しい? ど、どこからでも掛かって、くる?」
「なんか……言葉と態度が、おかしい、ぞ」
女性を無事に見送った拓郎が戻ってきた。
「だ、だってさ、あれスライムだろ。ネバネバのドロドロじゃないかぁ」
「そうでも……なかった。リストバンドは、溶けたが」
「今度は漂流物で試してみる」
いつの間にか横に並んだ月乃が苺色の飴玉を口に入れた。速やかに前傾姿勢となり、地を蹴った。砂地の影響はあるものの、初速は相当なものだった。ほう、と拓郎が感嘆の声を漏らす。
最初から目星を付けていたのか。月乃は走りながら上体を傾けて漂流物を拾い上げた。両端が逆の方向に曲がった鉄パイプであった。都合が良いことに標的の二体は離れていた。
波打ち際の一体に月乃が横方向の鋭い一撃を加える。振り抜いて身体は一回転した。鉄パイプは溶かされて長さが半分になった。残りを投げ入れると瞬時に消失した。
「自分は、足で……攪乱する」
「たー坊がケガをしないように、お兄ちゃんもがんばりますかね」
拓郎は頬を両手で軽く叩き、武道は左手で貫手の動作を試す。自身の役割を果たす為に二人は走り出した。
残された米太郎は目にした石を掴んだ。全身を小刻みに震わせて、やってやるよ、と叫んで後に続く。
「ぶっちゃけ修羅場じゃん、これ」
海岸沿いの歩道で
十条寺 達磨
が口にした。一体を相手に複数が入り乱れるように戦っている。その中には女子の姿もあった。
達磨は青いベレー帽を片手で押さえて砂浜に駆け降りていく。耳たぶの同色の丸いピアスが朝日を受けてきらめいた。
「みっつん、しましまんはどこだ?」
戦っている中に該当の人物はいなかった。達磨は周囲に視線を走らせた。長身の人物に目が留まる。
「たらりん、そんなところにいたのか。共に戦おうぜ……」
嬉々とした言葉は尻すぼみになっていく。一見すると孝太郎は戦いに参加しているように映った。実際に物を投げ付けていた。あ、これいらねぇ、と言いながらなので根本的には違うのかもしれない。
「俺はどうしたら、いいんだよ」
それとなく目は月乃の躍動する姿を追った。顔の辺りまで手を上げて、すぐに降ろす。
「協力を頼むにしてもなぁ。ショートじゃないし、黒髪でもないんだよなぁ」
達磨は悔しそうな顔を空に向けた。雲は少ない。皮肉なことに天候には恵まれていた。
遠くの方から間延びした声が聞こえてくる。誰かの名前を呼んでいた。達磨が横手に顔をやると華奢な少女が手を振った。
「十条寺さん、大変なことになってますねえ」
高校の制服を着ていても幼い。
月旨・グリーシー
は光の中で燦然と輝いていた。
「良いタイミングだよ、旨っち」
最上の笑顔で達磨はグリーシーの手を握り、すっぽ抜けた。辛うじて転倒は免れたが手のひらは油塗れになった。鼻を近づけると独特の匂いがする。
「今の気分はあ、ごま油なのですよお」
感情を油に例えられた。突然の難問に達磨は敢然と立ち向かう。
「じゃあ、俺の今の気分は、ひまわり油だぜ」
「十条寺さんは面白い人ですねえ。意味が全くわからないですよお」
達磨は手も足も出なかった。
「いやぁー、本調子じゃない俺には無理だな」
武道が左手で額の汗を拭いながらやってきた。
「志波先輩、お疲れ様ですう」
「グリーシーちゃんもアレと戦うのか?」
「強敵とは思うのですがあ、やってみたいと思いますう。ぷよぷよしたスライムがあ、四体なら簡単に消せそうな気がするんですけどねえ」
「俺は連鎖が得意だったぜ」
武道は親指を立てて言った。
「ま、冗談は置いといて。やるのなら丸い核みたいなのを狙うんだな」
じゃあな、と武道は軽く手を上げて近くの木に背を預けた。小休止という感じであった。
「旨っち、改めてよろしくな」
「こちらこそお」
達磨が差し出した手をグリーシーが、そっと握る。二人は歩幅を合わせて一体に向かっていった。
堂々とした二人は丸腰であった。それに気付いた周囲は各々の判断で距離を空ける。
「まずは試してみるか」
「がんばってえ」
目測で十メートル弱。達磨は標的を見据えた。
異質な風が起こって二人の前方の砂地を浅く切り裂いた。不可視の刃は扇状に無秩序な痕を残す。しかし、距離に阻まれて一傷も与えられなかった。
「ここならどうだ」
手を伸ばせば指先が触れるくらいの位置に立った。間近に核が見える。無色に近い瞳孔を彷彿とさせた。全体が一つの巨大な眼球となって二人を凝視している。
その標的に風の刃を飛ばした。表面で実体化して細かい亀裂となり、切断まで至らずに塞がった。
「なんでやねん!」
達磨は関西弁で怒鳴った。力んだせいで繋いでいた手が滑って前のめりになった。慌てて体勢を戻したが遅かった。
「なんか懐かしいねえ。幼稚園くらいに頭を洗うのに使ってたよお」
「おいおい、マジかよ」
頭頂に手をやってから達磨は小さなツバを摘まんで押し上げた。脱いだベレー帽は膨らみの部分を溶かされて輪になっていた。
「そんなに欲しいならくれてやるよ」
円盤を飛ばす要領で投げ入れると一瞬で溶かされた。
「あとは頼めるかな」
「任せてくださいよお。サラダ油の気分で供給源を断たせてもらいますねえ」
グリーシーは両手をだらりと下げた。無造作に腕を降ると大量の油が降り注ぐ。油田を掘り当てたかのような勢いで対象の表面を覆っていく。
「おやおやあ? 油まで吸収されるみたいですよお」
表面の油は次第に薄まって元の状態に戻ってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月11日
参加申し込みの期限
2013年02月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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