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突然の決戦は寝子ヶ浜海岸
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「頃合いか」
龍八は傍らのバケツを手に提げた。歩くと絵具を溶かした黒い水が中で揺蕩う。バケツの表面に黒い筋が幾本もできた。行動を目にした梢は尾行するかのように後ろから付いていった。
混戦の中、龍八は絶妙な体捌きで人々を躱して行き着いた。内部で活発に動き回る丸い物を目がけて、バケツを放り込んだ。解き放たれた中身が内部を闇黒に染めていく。
全員の攻撃の手が止まった。瞬く間に龍八は不満の声に囲まれた。じりじりと周囲との間合いが縮まっていく。
その時、驚きの声が重なった。黒い内部は徐々に浄化されて元の高い透明度を取り戻したのだ。
しかし、雰囲気の改善までには至らなかった。疑念の目がそこかしこに残っている。
「なるほど、なるほどー。物体を溶かすよりも液体の方が時間を必要とするのですねー」
梢は感心した様子で言った。独り言にしては少し声音が大きい。何人かはその言葉で納得したようだった。
「このスライムは分裂するみたいです。何かしらの方法で細かくされたら面倒なことになりますね」
先程よりは声を落とした。龍八の表情を盗み見て梢は軽く拳を握った。
「そうか、その手があったか」
龍八は海を背に立った。両足を前後に開いて掌を突き出す。
「押し付けられた『フツウ』を守る気はない。俺の『フツウ』を押し通してやる」
只事ではない威圧感に周囲は騒然となる。その中を短い一言が貫いた。
「穿て」
無音の大砲が打ち出された。衝撃で龍八の後ろ足が砂に埋まる。的になった物体の中央には丸い穴が開いて、突き抜ける前に爆発した。握り拳くらいの物体が四方に飛び散る。
「な、服が……溶ける…だと!?」
近場にいた拓郎は降り注ぐ物体によって、半袖シャツの肩口に大穴を開けられた。
「はい、チーズ」
武道の陽気な声に拓郎が慌てて振り返る。その瞬間をケータイに収められた。怒りの声は渡されたジャージで不発に終わった。
博美は立った状態で下を見ていた。小さな塊が蠢いている。真上から素足で踏むと瞬時に形は崩れて砂に吸収されていった。濡れた素足に漫然と目をやる。
「……今なら倒せるぞ。スライムを踏むんだ。いや、素手で殴ってもいけるはず」
「細分化された小さな入れ物に逃げ場はなかった、ということか」
言嗣は濡れた拳に付いた砂を払った。
情報は瞬く間に広がった。非力な者でも一撃で片が付いた。
「俺を騙したな」
「意外な結果になりましたね」
龍八の恨みがましい声に梢は明るく答えた。
「残りの一匹は、あんたらで対処すればいい」
龍八はコートに両手を突っ込んで足早に去っていった。
天野とアネモネは揃って海岸に到着した。
「これは驚いた。一体のスライムを処理したのか」
立ち尽くした天野を余所にアネモネが走り出す。両手には大きな紙袋を提げていて何度も転びそうになった。
「みなさん、各種タオルを用意しました。お困りの方は遠慮なさらずに声を掛けてください」
アネモネは被害にあった者達にタオルを渡していった。大勢の手に行き届いて安堵の息を吐く。
「まあ、なんてことなのでしょう」
アネモネは紙袋の底の方からバスタオルを引っ張り出した。それを胸に抱えるようにして小走りで急ぐ。
下心はアネモネの姿を目にして両腕を左右に広げた。がに股でズボンが下がるのを防いだ。
「俺の胸は君の為に予約しておいたよ。さあ、飛び込んできなさい」
その言葉に従うかのようにアネモネは砂地に足を取られた。回避しようと身体を無理に捻って方向を変える。勢いは軽減されたものの、両手から一体に突っ込んでいった。
おお、と下心は興奮した声を上げる。アネモネの胸に目は釘付けにされた。
「スライム君、ありがとう。俺と君の友情は永遠だ」
手から離れたバスタオルが真っ先に溶けた。続いてアネモネの右手が表面に触れる。またしても下心の声が響いた。
「スライム君が永遠になってどうするんだ」
アネモネが触れた瞬間、飛沫を飛ばして崩れ去った。丸い物体は砂地に落下、浅い凹みを残して消えていった。
「びしょ濡れになってしまいました。私にもタオルが必要ですね」
アネモネは座り込んだ姿勢で、にっこりと微笑んだ。
「やはり、先輩のろっこんは……」
天野はアネモネの背中を見て呟く。砂地に描かれた作り掛けの魔法陣は速やかに足で消された。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月11日
参加申し込みの期限
2013年02月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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