this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
メリーさんの素敵な世界、なの
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
真境名 アリサ
はキャットロードをぶらぶらと歩いていた。白いノースリーブのカットソーは胸に押されて真ん中に皺が寄っていた。合わせたジーンズはスリムで脚線美を見せ付ける。何気ない服装は抜群のスタイルによって周囲に華やかな印象を与えた。
長い黒髪をしなやかに弾ませて店の合間の隙間に目を向ける。
――今日は猫がいないわ。はずしたみたいね。
歩きながら喉元を摩る。目は建ち並ぶ店舗に向けられた。
アリサの足が止まった。水色の建物をしげしげと眺める。
――新しい喫茶店みたいね。
目を細めて軽快な足取りで入っていった。
横殴りの風に髪が乱れる。大粒の雪が体中に纏わり付いた。
「手荒い歓迎ね」
語尾が震えた。即座に歩き始める。
――立ち止まって凍死するよりはマシよね。
一種の賭けに出た。脇目を振らず、直進を心掛ける。見えてきた仄明るい中に大きな一歩を踏み出した。
「どうなってんの?」
アリサは奇妙な笑いで首を傾げた。
夏真っ盛りという情景に出くわした。海には氷山が点々と浮かんでいる。その上ではペンギンの行進が見られた。
――この暑い中で見ると不気味に思えるわ。
顔を横に向けると間近に木造の建物があった。素朴な造りが海の家を彷彿とさせる。
――ここで休んでいくのもいいかもね。
アリサは即決で中へと踏み入った。
おかっぱ頭の少女がエプロンドレスの姿で待ち構えていた。
「いらっしゃいませなの」
「メリーさんよね?」
「今日はウェイトレスなの。もちろん、お触りサービスはしてないの」
「
以前
に言ったけど、あたしはノーマルだからね」
アリサは怒りを含んだ笑みで言った。少女は無表情のまま、窓辺のカウンター席に案内した。
座ると同時にメニューを差し出す。アリサは表情を和らげた。
「手慣れているじゃない。えっと、これは?」
凄味のある一品に目が留まる。
――さっきの寒さが、まだ少し残っているわ。
「この上にある、ドラゴンラーメンにするわ」
「健闘を祈る、なの」
少女は敬礼の真似をした。メニューを手にすると小走りで奥へと向かう。
黙って見ていたアリサは窓に向き直り、がくりと項垂れた。気だるげに頭を左右に振った。
――健闘を祈られたんだけど。よく考えたら、あたしって辛いのはダメなのよね。
でも、ドラゴンと言っても辛いとは限らないし。中華風の物がくるかもしれないじゃない。
「お待たせなの」
少女の声と共に一品がカウンターに置かれた。木製のトレイの中央に丼が載っていた。立ち昇る白い湯気を吸い込んだ瞬間、アリサは激しく咳き込んだ。目に染みるのか。やたらと目を擦った。
新鮮な空気を求めたあと、改めて丼を覗き込む。活火山の噴火口のようにスープは赤かった。太い麺がうねる姿はドラゴンを思わせる。
「あたし、辛いのが苦手で、おまけに猫舌なんだけど」
潤んだ目を横手に向けると少女が敬礼の姿で立っていた。
「食べるわよ。残したらもったいないし」
丼の側に置いてあったレンゲを手に取った。真紅のスープに少量を入れて口元に運ぶ。何度も息を吹き掛けてから口に含んだ。
アリサの表情が強張る。堪えるような表情で飲み下すと少女に笑顔を見せた。
「ほ、ほらね。大したこと、ないわ」
「汗がダラダラなの」
「ま、まあ、少しはね」
アリサはハンカチを取り出し、顔全体を拭う。ぐっしょりと濡れた状態で丸めてポケットに押し込んだ。
「根性なの」
少女の一言に、まあね、と震える声で返した。
アリサの孤独な戦いが始まった。熱さと辛さが口の中を襲う。舌はのたうち、口で息をした。太い麺に果敢に挑み、脂汗を流しながら啜った。
「……これはダイエット……ダイエットよ……」
言い含めて食べ進めた。身体が溶けていると錯覚するくらいの大量の汗を掻いた。
遂に丼を平らげた。アリサは虚脱した状態で手を挙げる。
少女が横手に現れた。
「注文を伺うの」
「……口直しで、フレッシュジュースを」
「承ったの」
少女は木製のトレイを持つと瞬時に消えた。横目で見ていたアリサは窓の向こうに関心を移す。青い海を安らいだ表情で見詰めていた。
間もなくしてフレッシュジュースが届く。少女の配慮によって極限の甘さを有していた。
「ここには地獄しかない……」
アリサは薄ら笑いで海を眺めた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
メリーさんの素敵な世界、なの
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月26日
参加申し込みの期限
2019年01月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!