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あの日のあとで4
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不可思議混じりの『七夕ゆかた祭り』を楽しんで
、アツいギアバトルも満喫して。
だから、その帰り道でも、
源 竜世
の心は、まだ毬のように弾んでいた。
「楽しかったなー! たくさん遊んで、だいまんぞくだ! ……あ! そういや……」
見上げた夜空の星に、チカッと思い起こされたのは、
先ほどの体験
。
琥珀の眼差しが、傍らの
タイラ・トラントゥール
へと注がれる。
「タイラは、何お願いしたんだ?」
「なっ! 別に、ボクの願い事がなんだろうと構わないだろうが!」
――太陽が太陽らしくある事。
星へ託した願いが竜世絡みだなんて、口が裂けても、絶対、言えるわけがない。
(ましてそれが、竜世にはありのままで居て欲しい……だなんて)
頭で、口で。
どんなに否定しようとも、結局は、タイラの心が、それを望むのだ。
きっと、最終的には、真正面から認めざるを得ないのだろう。
そう理解していても口にだけはしないのは、最早、タイラの意地だった。
(とにかく、コイツだけには言ってなどやるものか)
けれど、タイラが頑なになればなるほど、竜世の方は、うずうずとしてしまう。
「なあ!」
相手の顔を覗き込み目を合わせようとしたら、露草色の瞳は、ぷいっと逃げてしまった。
目線を逸らされて、竜世は「ぐぬぅ……」と唸る。
「教えてくれてもいいじゃんか! なんか、ふこーへいだ!」
「何が不公平だ。お前のは、お前が勝手に喋ったのを忘れたのか、トリ頭」
「うぐ。で、でも、そうやってナイショにされると、逆に気になるだろ!」
「お前が何を言おうが、ボクはあの時の願い事、絶対に口に出すつもりはない!」
それがたとえ本心だとしても、とは、胸の内だけに付け足すタイラである。
「……って言われても、諦めきれねえ!」
先ずは、先ほどから逸らされ通しのタイラの視線を捉えんと、
「なあ、教えてくれってば!」
と、竜世はシュッ! とタイラの視界に入り込む。
すぐにまた、タイラは小さく顔を横に向けたが、
「なあってば! 教えろよ!」
と、竜世はまたも、シュッ! とタイラの視界にイン。
タイラの口から、これでもかというほど盛大な息が漏れた。
「お前な、しつこいぞ!?」
「だって、一回気になりだしたら、めちゃくちゃ気になるし!」
力強く言い切る竜世の双眸は、先の言葉通り、諦めることを知らない色をしている。
それがよくよくわかったから、タイラはもう一度ため息を吐き、
「ギアのことだ」
なんて、適当な、けれどそれらしいことを、いかにもそれらしく言ってみせた。
が、しかし。
「えー! ウソだろ!」
と、竜世は、唇を尖らせて不満顔。
「……誤魔化されなかったか」
「やっぱりか! だってなんか、そんなカンジがした!」
「トリ頭の癖に生意気な……動物だから勘がいいのか」
「って、シツレイだぞ! タイラ!」
「悪いが、事実を湾曲する趣味はなくてな。……じゃあ、ボクはこれで……」
退くを知らない竜世から、もう物理的に逃れんと、どさくざ紛れに家に帰ろうとしたタイラだったが、
――がしっ。
そんなタイラの目論見は、竜世にしっかりと腕を掴まれたことで、瞬間で崩れ去った。
「タイラ、
今着てるの、オレんちで着たヤツ
じゃん」
ぐ、と、言葉に詰まるタイラ。
言われて、確かに思い出す。
今のタイラが着ている浴衣は、竜世の兄のものだ。
しかも、着替えだって、竜世の家に置いてきてしまっている。
「……このままでは帰れない、か……」
「だよな! じゃあ、オレの家にしゅっぱつしんこーだ!」
「逃がさねえぞ!」「って、おい、引っ張るな!」
かくして、半ばは竜世に引きずられるようにしながら、タイラは竜世宅へ。
なお、竜世の家を目指す間も平行線の押し問答は続いたが、タイラは口を割らなかった。
そして、着替えを終えた頃には、もう、すっかり遅い時間で。
「タイラくん、こんな時間だし、おうちまで送って行こうか?」
竜世の母が心配顔で言うも、タイラは首を横に振る。
「ええー、タイラ、何でだよ? 一人じゃ、危ないぞ?」
「問題ない。シッターに頼めば迎えに来てくれるし、親はまだ家に居ないから、挨拶も不要だ」
「え、タイラの母さんいねえの?」
尋ねて、けれど竜世は、その言葉にタイラが応じるよりも早くに、
「じゃあさ! タイラ、泊ってけよ!」
なんて、瞳を輝かせ、ぐいっと身を乗り出した。
「え? いや、ボクは……」
「そうね、シッターさんさえ良ければ、それがいいわ。連絡を取って、それからお布団の準備を……」
結論、源家の母子の方が、タイラよりも上手だった。
あっという間に、タイラの宿泊の手はずが整ってしまう。
「……なぜ、こんなことに……」
「いいじゃん! 泊ってったら、タイラのお願いごと聞けるかもしんねーし!」
「……おい」
「それに、何よりきっと楽しい!」
な! と、きらっきらの目、きらっきらの笑顔で言われれば、
(……まあ、決まってしまったものは仕方ないか)
と、(タイラ本人は認めないだろうが)絆されてしまうのも止むを得ないこと。
「お布団、準備できたわよー!」
2人を呼ぶ声を耳にすれば、竜世は、タイラの手をぎゅっと握って、母の方へと向かった。
(予想はできていたが、一緒の部屋で寝るのか……)
布団に、竜世と並んで横になって、タイラは胸に戸惑いを滲ませていたのだが、
「なあなあ! それで、タイラのお願いごとは!?」
なんて、頭の痛い問いが真横から迫れば、そちらにかまけてばかりもいられない。
「タイラ、もう逃げられな……」
「その前に、今日のギアバトルの話だが」
「へ?」
「中々に悪くない動きだったと言ってやらないでもない。だが、」
「……だが?」
「あの時の加速のタイミングは、あれで良かったのか?」
「うっ」
「ただでさえ、お前のギアは打たれ弱いんだ。タイミングの見極めは……」
「あ! それなんだけどさ……」
タイラ、遂に、竜世の気を完全に逸らすことに成功。
カプセルギアの話題に夢中になるうちに、次第に、竜世はうとうととしてきた。
(……あれ? 寝る前になんか聞きたかったんだけど……なんだっけ)
考える。考えるけれど、その思考はふわふわとしていて、上手く纏まらない。
(……ああ、そうだ)
一つ、霧に霞むような頭の中で、星の如くに煌めくものがあった。
それを、竜世はそっと掬い上げ、とろとろと音を紡ぐ。
「なあ、タイラ……」
「……何だ?」
「またお祭り、いこーなぁ。ゆかた……また貸すから……」
そのあとは、気持ち良さそうな寝息が、すやすやと聞こえるばかり。
静かに身を起こして、タイラは、竜世の幸せそうな寝顔を見遣った。
その目元に、口元に、薄く、けれど優しく柔らかい笑みが乗る。
指先が、つん、と、竜世の額を小さく突いた。
「……これ以上、お前に借りを作って堪るか」
だから、浴衣を買おう。
いつか来る、彼が言った『また』のために。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月01日
参加申し込みの期限
2018年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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