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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「ほらタイラ、しっかりにぎれよ。ルールだから絶対はなしちゃダメなんだぞ」
「手まで握らずとも提灯を持てばいいだけじゃなかったのか」
屋台を巡り、ひとしきり熱き勝負を繰り広げた後。
あっちでもなんかやってる♪ と下駄の良い音響かせて駆け出す
源 竜世
の後ろを、またこのパターンか!などと辟易しながらも、
タイラ・トラントゥール
は見失わぬようちゃんと追いかける。
ちょうちん散歩、と書かれた看板にアンバーを輝かせて、颯爽と提灯を受け取った竜世を見つければ、もう己にやってくる今後の行動を悟るしかないタイラが居た。
そのようなワケで現在提灯と共に手も繋いで歩く二人の影が、順路の上をのんびり移動中。
人も明かりも多かった先程までと違い、かなりの暗さな夜道に足がやや躊躇したタイラであったけれど。
問答無用で与えられた手の温もりが、想像以上に安堵をくれて。
時折あの強い眼差しが『くらいけど、これでへーき、だろ?』と言っているようで、悔しさも沸くが結局手を離さない自分も自覚する。
―― ちゃんと並んで歩くには、隣りに居るには、この方が都合がいいからだ。
ライバルだともう認めてはいる。言い訳が必要なのはもはや心の仕様なのである。
性格から早々素直にはなれぬ複雑な表情を浮かべていたタイラの耳に、唐突に竜世の言葉が届いた。
「あれっここどこだ?」
「暗すぎて道を間違えた……か?」
遠くに点々と見えていた竹燈籠や、他参加者の提灯の光がどこを見渡しても見つからない。
夜道で小学生二人が迷子。客観的には捉えられるけれど、己がそうなるとは想像したことが無かったタイラは
こんな時はどうするか……と難しい顔となって逡巡していると。
「だいじょうぶだって! 二人でいればなんとかなるから」
「……つまりお前の分もボクが考えるんじゃないのか」
太陽の笑顔がそこにあった。
深刻に考えそうになった思考から、気が抜けていくのを実感する。
タイラの口から呆れの息が吐かれたが、その露草色の瞳は竜世に負けじと強い煌めきを返していた。
それでこそタイラだよな。
満足そうに正面見やった竜世が、再び声を上げた。
「なあなあタイラ、あれなんだと思う?」
「……雲? どういう事だ。綿菓子屋が故障したなどではないだろうし」
「やっぱ雲にみえるよなそうだよな!」
「だからなんでそこで近寄って行くんだ!?」
共に提灯持っているため、竜世がぐいぐい引く形でタイラも続く。
二人が近付いたのを合図にしたかのように、その雲はもこもこと変形していけば、大きな瞳二組が揃ってまぁるくなった。
「スターライトナイト型だ! すっげー!」
「確かに似ているが」
「乗ってみようぜ! 雲だからきっと乗れるってほらほら」
「引っ張るな! よく考えろっ、乗れるわけが……」
もふんっ。
手を繋いだままの2人がそろって、ドラゴンの背中に受け止められた。
そんなバカな事……と言いたげなタイラへ、竜世は ほらな! とあっけらかんと白い歯を見せる。
楽し気な竜世とまだ唖然としているタイラを乗せたドラゴン雲は、翼を動かすようにしながら徐々に空を目指し始めた。
―― 雲ふかふかできもちーな。スターライトナイトとさわった感じは全然ちがうや。
自身の赤黒帯びる竜と重ならせながら、竜世はもふもふと空飛ぶドラゴンの首付近を撫でるように触る。
けど空とぶかっこよさはおそろいだ。
慣れてくればニコニコと乗り出して、まだ遠慮がちに雲に乗っているふうなタイラを振り返った。
「みろよ真っ暗空だったのがどんどん星に近づいてるぜ!」
「……すごい、な」
全く物怖じせず楽しんでいる竜世の熱が掌から伝染すれば、タイラも次第に元の煌めき宿した瞳で夜空を見上げる。
あっ、あの星知ってるぞ! と更に身を出した竜世の身体ががくんっと傾いた。
興奮しすぎて提灯から手が離されると、ふ、と灯かりが消えてドラゴン雲が急に失速し出す。
完全に重心を失った竜世の身体が宙へと投げ出された。
「あのバカ!」
考えるより先にタイラは飛び出していた。夜空を滑空する竜世へ、同じように落下しながら必死に腕を伸ばす。
―― やっぱタイラと一緒だからかな、落ちてんのにぜんぜん怖くねーや。
ライバルが傍にいてくれる。それだけで心は無敵になれるのかもしれない。
自分を迎えに来たように伸ばされた手を、竜世は満面の笑顔浮かべてしっかりと掴んだ。
その瞬間、提灯にもう一度光が灯ってはドラゴン雲が活き活きと翼を広げ、ぽっふん! と二人を背中でキャッチした。
「離すなと言われただろうが」
「ははっホントに飛んでるみたいだったな、今もだけど! はいはいちゃんとにぎるって」
落下中も怖がった表情する事無く能天気な微笑み浮かべていた竜世へ、しっかりと提灯の柄を握らせながら。
―― コイツはこれでいいのかもしれない。
正直、落ちた姿を見た時は心臓が凍るかと思ったけれど。
手を伸ばしてみれば、そこに居たのは変わることない竜世の姿でホッとしたのを思い返す。
いつの間にか竜世の事を当たり前の存在として受け入れてしまっている気がする……。
にへっと提灯とこちらの手を握り直すその顔見つめ、タイラは以前ほど抵抗なくそう思っている自分へ、どこか観念したように一瞬瞼を閉じた。
「うわー! プラネタリウムみたいだな!」
「天然の天の川への誉め言葉なのか、それは」
「うん! すっげぇキレイだな!」
「……そうだな」
すっかり雲を抜けきった先で、星に手が届きそうだと両手広げる竜世と、感動の表れで言葉少なになるタイラ。
上昇をやめて、ぷかぷかそのまま浮かぶドラゴン雲の様子に、琥珀色は問いかけるように見つめてからまた星を見上げた。
「もしかして願い事しろってことか?」
「願い事か……」
んーそれなら……と呟く横顔へ、ちらりと澄んだ視線を向ける。
太陽が太陽らしくある事。
雲で遮られてもその向こうで照り輝いているならそれでいい。
太陽自身が燃える事を止めないならば。もしも、輝けない原因が太陽の身に起こったなら、その時は ――
月灯りを吸収し水晶のように淡い光を灯しながら、心の中に浮かんだ願いをタイラは口にはしなかった。
ただ、思うままに。もう否定はしない。無意識にその唇は笑みを浮かべていた。
「みんなで楽しくバトル! やっぱこれだよな! さっき空からバトルできそうな場所見つけたんだ!」
竜世らしい言の葉が夜空に響き渡った。
「おりたら行ってみようぜ! バルティーグル、連れてきてんだろ?」
「当たり前だ。そういうお前はスターライトナイト、忘れてきていないだろうな」
「ばか言うなよな、オレとスターライトナイトは、あれだ、ほらっ、いっしんいったいだぞ!」
「ボクの記憶に間違いがなければ、それを言うなら一心同体だこのトリ頭」
ならこの後はギアバトルだ!
力強い声たちが重なれば、ドラゴン雲はどこか嬉しそうに再び地上を目指し始める。
―― ボクはコイツとの勝負がなにより楽しいんだ。
―― オレとタイラでまだまだ強くなれる!
ライバルへのそれぞれの想いが、それぞれの心の灯火を強く光らせるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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