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#彼女の曖昧な考察 ~接近遭遇~
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【23:49】
真夏にはまるで似つかわしくない、重く冷たく降り落ちるような空気を肌に感じます。
初冬を思わせるそんな夜の気配を振り払うかのように、
志波 武道
は務めて明るい声を発しました。
「イヤー、秘子ちゃんの番組久しぶりー☆ いえーい、視聴者さん見てるー?」
「皆さんお待ちかねですよ。んふふ♪」
ピンク色のケータイで、なんとも嬉しそうに撮影を始めた
胡乱路 秘子
。
彼女と、彼女が司会を務めた謎の深夜番組……『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』。放送を終えたテレビの砂嵐に混ざりこむ、まさしく胡乱な番組を巡っては、実にいろいろなことがありました。
思い出深く、そして爪痕も深く。武道に致命の傷と、再生をもたらしました。
「ほんと。懐かしいよねぃ」
「そうですね。ずいぶんと遠いことのようにも思える」
感慨深げにつぶやいた
呉井 陽太
にうなずいた
八神 修
もまた、そんな番組に関わった仲間たちです。武道ともお互いに顔を見合わせ、苦笑いしてしまいます。
まるでまぼろしのごとき、深夜の記憶たち。番組を通じて自身の過去へと再び立ち向かうこととなった陽太の心にも、それらは深く深く刻まれていたことでしょう。
真摯に解決を望み、秘子へ救いの手を伸ばし続けた修の慈愛が、今の彼女の一端を形作っていると言っても過言ではないことでしょう。
それだけ彼らにとっても、番組における数々の体験は思い出深いものだったのです。
「それでは始めてまいりますよ、『ミッドナイト・フリーキー・リポート!』。本日はこの病院内で起こるという奇怪な現象を、お友だちの皆さんとごいっしょに追いかけてみたいと思います。さてさてなにが起こるでしょうか、こうご期待♪ んふふふふ」
にんまりと怪しく笑い、真新しいスマホのカメラに自分と武道、陽太を収めて手を振るご機嫌な彼女の笑顔は、あの番組に関わったなら誰しも、どこか感慨深いものだったことでしょう。
あの夜が、再び始まるのでしょうか?
ともかくも、カメラはその日、再び回り始めたのでした。
「みんな、こんな夜中に協力してもらって悪いけれど」
と、遠慮がちに口を挟んだのは、笹原 瞳です。彼女はここ、寝子島総合病院に勤める看護師で、今回の依頼人でもありました。
「よろしくね。それと、できればあまり大きな声や音は立てないように気をつけて。患者さんたちはみんな分かってるけど、別棟には当直の医師もいらっしゃるから」
「はーい、気をつけますよぅ。秘子ちゃん、気をつけようねぃ」
にっこり
陽太はいまひとつ他人への配慮というものに乏しい秘子へ、ちょっぴり釘を刺しました。
院内は、静まり返っています。なにしろ今は、もうじき日が変わろうかという頃合い。すっかり深夜です。とっくに消灯時間は過ぎていて、入院患者のほとんどは寝ているかもしれません。
修はうなずいて、
「よし。では行動開始と行くか。まずは、笹原さん。ナースステーションで、現象が始まった頃に入院し、まだ退院していない患者の名前をリストアップしてもらえませんか。それから、その時期に就職した職員や、納入した機材についても。念のためにね」
「あ、俺も気になってるんだ。機材の調子が悪くなる、って話でしたよねー?」
武道もそう言うと、笹原さんは先へ立って歩き始めます。
「ええ、そのくらいなら構わないわ。じゃあ行きましょう、静かにね」
と、その時でした。
「……あなたたち。こんな時間にこんなところで、なにをしているの?」
「「「!!」」」
唐突な声に飛び跳ねる勢いで、振り向くと。
「あっ……深倉さん!?」
「な、なにを撮影してるの!? ここは病院よ……!?」
白衣を着た人影は、
深倉 理紗子
でした。
理紗子は寝子島総合病院の内科医で、今日は当直勤務のため院内に留まっているのでした。看護師の笹原さんは、思わずバツの悪い顔を浮かべています。
秘子はマイペースにスマホのカメラを理紗子へ向け、
「こんばんは。今夜はこの病院で起きるという超常現象を追いかけておりますよ、んふふ」
「超常現象? ああ……例の噂ね。笹原さん、学生を連れ込んで、いったいなにを始めたの?」
「い、いえ、その。噂でも、患者さんは怯えてますから。どうにか解決しないとって思って……」
理紗子の口調には、多分にとがめる響きがにじんでいます。笹原さんが秘子へ解決を依頼したのはあくまでごく個人的な事情であって、病院の偉い人たちがそれを把握しているわけもありません。
ただ、理紗子がほかの医師たちと少し異なるのは、自身も幾度となく奇妙な現象にめぐり合わせた経験を持っていることです。
「ふう。仕方ないわね。話してみて」
過酷な勤務体制に少々お疲れの様子ではありながら、それでも理紗子は話を聞く姿勢を見せてくれました。
笹原さんが事情を、武道と陽太が状況を説明すると、
「あまり、感心しないけれど」
理紗子は小さなため息とともに、言いました。
「事情は分かったわ。でも、騒々しくしないこと。それと私も同行するわ、それでいい? 笹原さん」
「あ、ありがとうございます、深倉さん」
「まずはナースステーションね。さっそく行きましょう。ほら、そっちの子も早く」
理紗子の言葉と視線に、武道に陽太、修は揃って後ろを振り返ります。
武道は首をかしげて、
「……そっちの子? って誰です?」
「あ……あれ? もうひとりいなかった? 子どもが……あなたたちの背丈の半分くらいで、小さな……あ、あら?」
そこには廊下の暗がりと、非常灯の緑のランプだけがぼんやりと灯っています。
理紗子は驚かそうとして、しょうもないウソをつくタイプには見えません。
「あら。んふふ、面白いですね?」
誰もが言葉を失う中、秘子だけが、んふふっといつもの笑みを浮かべておりました。
【23:58】
まずは、病院の外周からチェックしてみましょう! というのは、
上下 左右
の発案です。
「窓の外からなにかを見た、という患者さんの証言もありますし。念のため、確認しておきましょう!」
「オーケーっすよー」
その明るい声と、左右に同行する
紗雪 幽
の軽い調子もあって、夜空の下での探索は静かに始まりました。
かつ、かつんと、左右の突く杖の音だけがあたりには響くのみ……少なくとも表面上は。
「それにしても、『ミッドナイト・フリーキー・リポート』かぁ。怪奇現象にたくさん遭遇できる系って聞きましたけど。楽しそうっすね~」
「確かに、退屈はしませんわね」
ノリの良いふたりは、夜の暗さなどにはびくともせず、意気揚々と闇の中を歩きます。
時折窓の向こうの院内でちらつく光は、同じように調査を始めた仲間たちの持つ懐中電灯の明かりでしょうか。
整えられた芝生の上を歩き、何台かの車が停車したままの駐車場を横切ります。
今のところなにかが起こるでもなく、病院の周囲は静けさに包まれています。
「なんにも起こらないっすね?」
「まあ、始めたばかりですからね。いきなり出てこられても困ってしまいますわ……、?」
ふと。左右はどこか違和感を覚え、病院の窓を覗き込みます。
ガラスにはうっすらと、左右と幽の顔が映りこんでいます。
「ん? どうかしたっすか?」
肩口に声をかけられて、左右ははっと我に返りました。
「い、いえ! なんでもありませんわ、なんでも……ちょーっと、窓に映っている私たちが、人間じゃない別のナニカに見えるくらいで……ま、まあよくあることですわ!」
「えっ?」
幽もそろりと覗き込むと、
「特に変わらないっすね?」
「きっと気のせいですわ! さあ次行きましょう、次!」
左右は無かったことにするつもりのようです。いったいなにが見えたのでしょうか? 幽は眉をひそめました。
外の探索には見切りをつけ、ふたりは院内へと戻ります。
「先に屋上から見て回りましょうか。病院の周りも見渡せますし」
エレベーターへ乗り込み、最上階へ。消灯した院内でもさすがにエレベーターの電灯はついていて、ふたりはほっとひと息をつきました。
……けれど。その安堵も、一瞬のもの。
「!? うわお、なんすか!?」
「ゆ、揺れ……落ちっ、きゃああああ!?」
張りつめた弦が切れて弾けるような音が聞こえた直後、すさまじい轟音。震動。
ふたりの乗ったエレベーターが突如、真下へと落下を始めたのです。
金属の軋みが耳を貫き、浮遊感を伴うほどの勢いで落ちていくエレベーター。階を表すデジタルな表示盤が無慈悲なカウントを刻み、3F、2F、1F……。
「あら? こんなところでどうされました?」
激突の衝撃の後の記憶がないことに左右と幽が気づいたのは、ケータイのカメラを向けてにこやかに微笑む、秘子の顔を見つけた時のことでした。
「……あれ!? 生きてますわ!?」
「派手に落っこちたっすけどね~」
「落っこちた?」
「エレベーターが! 落ちたのですわ!」
あれほどの轟音です。秘子やほかの面々が気付かなかったはずはありません。
けれど、きょとんとしたふたりへ、看護師の笹原さんが言いました。
「エレベーターなら、廊下の反対側だけど。そこにはなにもないわよ」
「へっ? でも、さっきはここからエレベーターに……」
左右が指差したところには、ただの壁が物言わぬまま佇んでいるのみでした。
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月16日
参加申し込みの期限
2018年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月23日 11時00分
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