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#彼女の曖昧な考察 ~接近遭遇~
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【2:16】
意識ごと吹き飛ばされそうな、幾重にも折り重なる軋み音。頭の中でがなり立てる高周波。
尋常の音ではないにしろ、人によってはそれを、耳鳴りと表現することもあるでしょう。
「くっ……頭がどうにかなりそうだ」
志波 武道
が耳を塞いだのは当然の仕草でありながら、その行為に意味はありません。
この音はまるで、脳を直接かきむしられているかのよう。
「みんな、大丈夫か!?」
「なんとか……!」
笑い返そうとして、
呉井 陽太
は思わず眉をしかめます。長くこの音にさらされていたら、自分という自分を破壊し尽くされてしまいそうです。
それでも彼らが気丈に足を進めたのは、
「患者の不安は取り除く……俺にできることなら、やるさ……!」
幼少の
八神 修
は身体が弱く、入退院を繰り返していたのだと言います。患者たちの抱く不安には、その頃の修の思いと重なるところがありました。
つまり武道と陽太もまた、思うところは同じなのです。
ぎいぎいと鳴り続ける不協和音に耐えながら、階段を一歩一歩踏みしめて上ります。
目指す先には、屋上へ続く扉がありました。
【2:18】
光。
その場に満ちているのは、深夜二時の闇を跡形もなく消し飛ばす、途方もない明るさでした。
屋上には仲間たちが集まり、ある者は気休めとばかりに耳を押さえながら、ある者は険しい顔で、それぞれに頭上を見上げています。
「雲の向こうに……なにかいる!」
ロベルト・エメリヤノフ
が声を振り絞り、震える指を差します。
来島 アカリ
は唇をきゅっと結び、ロベルトに寄り添いながらも気丈な瞳を天へと向けています。
分厚く垂れこめた雲。その上に、なにかが潜んでいます。明滅しながら蛇のようにうねりまわる、スポットライトめいた青白く強烈な光を、雲は胎内に孕んでいるかのようです。
「ちょっとっ、なんなんですの!? あれは……!」
「大抵のことには、因果があるもんやけど……これにはびっくりやね」
上下 左右
は目を見開き、
伏見 真
は可笑しげに目を細めます。
それが、なんであるのか。誰でも知っている、ひと言で言い表すことのできる明快な言葉があるのは確かです。
けれど、誰もがそれを口にすることはありませんでした。あまりにそれらしく陳腐な響きを当てはめるのは、ためらわれたのかもしれません。
天を覆う……円状に巡る、まばゆい光。
「……いい加減にして!」
叫んだのは意外にも、
深倉 理紗子
でした。
「私の患者に危害を加えるつもりなら、許さないから……!」
「そ、そうよそうよ! 大人しく、えーと……宇宙のどこかにでも帰りなさいよ!」
理紗子も、彼女に並び声を上げた
水上 桜
も、異常な現象に決して怯えていないわけではありません。むしろ内心は、耐えがたい恐怖に埋め尽くされようとしていました。
それでも彼女たちは気丈に、雲の向こうの何者かへと抗議の声を届けます。言葉が通じるのかは定かではないにしろ、意思を伝えることはできるかもしれません。
「ぐ……っ!!」
そんな彼らへの返答か、音は強度を増し、荒れ狂います。正気を翻弄する不協和音に、立っているのもやっとです。
ぎいぎい。ぎいぎいと。
「ああ。わたくし、頭が割れそうです。んふふ、でも素晴らしい映像が撮れ」
その言葉を最後に秘子は気を失い、床へ崩れ落ちました。かたんと乾いた音を立て、ピンク色のスマートフォンが床を滑ります。
仲間たちも、長くは持たないことでしょう。
青みを帯びた白い光が、強く。強く。全てを覆い尽くして。
【4:21】
「まあ、ダメ元ー……っすかね」
顔をしかめながらもいつもの微笑を崩さず、
紗雪 幽
が不意に懐からなにかを取り出し、雲へと向けて掲げます。
「宗派違うかもっすけど。寺生まれのやり方ってことで!」
それは、お札でした。幽の手に握られた一枚のお札が、渦巻く風にあおらればたばたとなびくのは、不思議な光景ではありましたけれど。
それが効力を発揮したわけではないかもしれません。ただのタイミングであったのかもしれません。
「……光が!」
誰が叫んだものか。光と音はやがて少しずつ収まり、鳴りを潜めて……いつしか現象は、ぱたりと止んでいました。
久方ぶりの静寂と、放心状態のままにしばしの時が流れ、
「お札……効いたんっすかね?」
「もしかしたら、地球人の新兵器だとでも思ってくれたのかもネー!」
武道のおどけた声にひとしきり笑い……そして、
「あれ?」
気づきました。
「いつの間に……こんなに時間が経ってるんだ?」
いったいどれほどの間、あの光を見つめていたのでしょう? ただただ呆けていたのでしょうか? 記憶は曖昧で、判然としません。
結局、あれはなんだったのでしょう? これで全てが解決したと言えるのでしょうか?
全てがはっきりとしない中、ただひとつ確かなものは、彼らの身にのしかかる重苦しい疲労感だけ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月16日
参加申し込みの期限
2018年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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