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寝子島の風にのって、ぱたぱたぱたぱた
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ここは星幽塔。どこの階層だろうか、朽ちた遺跡で雨宿りをする人影があった。『Barアストラル』でこの遺跡調査を請け負った一行だ。
「もーえろよもーえろーよー♪」
ご機嫌でたき火に薪をくべるのは、
雨寺 凛
だ。濡れて冷えた体を乾かすには火が1番と、凛はすぐに遺跡の中から枯れ木を集めてきたのだ。
凛の明るさにかかれば、遺跡もわくわくのキャンプ場。彼女は元気に仲間達に呼びかけた。
「さあさあ、みんなー! 風邪引かないように暖まってねー!」
その横で愛猫の花遊を優しく拭いてやっているのは
万条 幸次
だ。そんな幸次に、凛が言った。
「そういえば幸次くん、でっかいライオンいなかったけー?」
「ああ、ブロゥの事?」
花遊を膝に乗せたまま幸次が顔を上げた。
「あいつすぐ俺にじゃれつくというか囓ってくると言うか……。鎧を外してるとちょっと命の危険がね……」
星の力で生まれたライオン、ブロケイド。幸次が好きすぎてよく甘噛み(?)してくるのだ。
「今日は出番はなさそうだからね。花遊とのんびりするよ」
そう言いながら幸次は花遊の耳の後ろを撫でてやる。花遊は満足そうに目を細めた。
「実……あんま入ってないんだな……」
吹き出しそうな顔で
コル・ティグリス
の尻尾を触るのは、
ティクス・ソル
だ。いつもは立派なコルの尻尾が、何だかしゅんと濡れそぼっている。しかしコルは自身の尻尾の様子より、ティクスの手の感触にぞわわと毛を逆立てた。
「尻尾はやめろ~っ!」
どうやら意外に敏感らしい。その様子にティクスはその黒々とした瞳をにまぁっと細くした。
「♪」
「!」
ティクスがわきわきと手を動かし、じり……とコルが後ずさりをする。カーン! と対決のゴングが―――鳴らされる前に、
天満 七星
の凜とした声が飛んだ。
「ほら、ソル様もティグリス様も、乾かしますから濡れた物は脱いで下さい! でないとお二人ともただの濡れ鼠と濡れ虎ですよ!」
「ただの濡れ鼠……」
「ただの濡れ虎……」
可愛い女子からのなかなかの言葉に、ほしびと2人は固まってしまう。けれども七星は逆に目をぱちくりさせると、不思議そうに小首を傾げた。
裏表の無い七星は思った事を正直に言ったに過ぎないのだ。実際その通りだし。
「……取りあえず、脱ぐか」
ティクスの言葉にコルがこくりと頷く。500歳近いほしびとも形無しだ。
(皆様お風邪を召されなければいいのだけれど)
七星はふうっと目を細めると、パン! と濡れた衣類を振った。そうして七星は仲間達のために次々に濡れた衣類を干していく。と、その横で小さな声がした。
「あのね、ぼく洗濯物じゃないよー」
「え?」
突然耳元からした声に、七星が振り向く。すると干していた小さなぬいぐるみが喋った。
「確かにこうやっても乾くんだけどねー」
「! シートン様!」
七星は慌ててぬいぐるみ――いや、ほしびと
バナーテイル・シートン
をロープからはずしてやる。そして彼を両手で抱き上げ、ぺこぺこと頭を下げた。
「ごめんなさい、シートン様!」
「ううん、大丈夫だよー。このままでも良かったんだけど、ご飯食べられないなーって思ってさー」
そう言うと、バナーテイルはふんふんと鼻をひくつかせた。彼は獣人だが、見た目ただの大きなリス。そうそう七星を責める事もできないだろう。だって、こんなに目がくりんとして可愛かったりするのだから。
「それでね、きみはご飯何がいいと思う? ぼく木の実がいいなー」
(木の実は腹が膨れなさそうだな……)
装備を外しながら黙々と考えるのは
ミハエル・マクレイン
だ。
普段はソロで活動しているミハエル。この遺跡調査もお宝が見込めると思って参加したのだが。
(このメンバーは調子が狂う)
彼は濡れた頭をそっと振る。美しい金髪から水滴が飛んだ。こういうパーティーは普通お互いを出し抜こうとやっきになるのだが……。
「あー、確かにお腹空いてきたね! ご飯の支度しようか」
バナーテイルの言葉に凛が顔を上げる。その時ミハエルと目が合った。
「ねぇ、ミハエルくん手伝ってよ!」
「え、俺か?!」
ぎょっと目を見張るミハエルに凛は頷いた。
「だって色々道具作ってくれたり、器用だったよね」
「う、あ……」
ミハエルは言葉に詰まる。確かに彼は器用なのだが……料理だけは壊滅的な腕前なのだ。
(いや、死人が出るから!)
だらだらと脂汗を流していたその時。横から声がした。
「飯なら俺も手伝うぜ」
「ああ、コルの料理は美味いぞ」
コルとティクスが凛に言う。その言葉にミハエルは全力で乗っかった。
「それなら頼む! 俺は辞退する!」
ふい~と息をつくミハエル。何気に彼も、このパーティーの雰囲気に染まっているようだ。
「降られちゃいましたね~、先生」
宮祀 智瑜
がぎゅっと濡れた服の裾を絞った。
「う……確かにそうなのだが……宮祀……」
教師の
桐島 義弘
が、智瑜の後ろでおたおたしている。それもそのはず。濡れたせいで智瑜の豊満な胸がくっきりはっきりしてしまっているのだ。
「どうしたんですか? 義弘先生」
智瑜がくりんと振り返る。たわわんと胸が揺れた。
「!」
今度こそ義弘は真っ赤になると、「天満、借りるぞ!」と乾いた布をロープから引っぱがし、智瑜に被せた。
「早く火の傍に行け! 女の子が体を冷やしてはいかん!」
「え、でも先生も濡れて……」
「い い か ら!」
ぐいぐいと背中を押されたき火の傍に座らされる智瑜。ふいーっと息をつきその場を離れようとした義弘のズボンを、智瑜が掴んだ。
「先生も一緒に暖まって下さい! 風邪を引いてしまいます」
「宮祀……」
しばし二人は見つめ合う。すると義弘が苦しそうに口を開いた。
「……分かった、ズボンを脱ごう」
「え?」
思いもかけない言葉に、智瑜の瞳がまん丸くなる。義弘が心持ち赤くなりながら言った。
「……今のでズボンが破けた」
「ご、ごめんなさいっ!」
今度は智瑜が赤くなって手を離す。それでも急いでポケットを探ると、赤い顔のまま義弘に微笑んだ。
「繕いは任せて下さい! 先生のために裁縫セットはいつでも持ってます!」
「先生、凄いです! 見て下さい、この文字の羅列……!」
倉前 七瀬
は壁面を見上げ、雨に濡れるのも構わずその瞳を輝かせた。
遺跡の壁一面に書かれた古代文字。星幽塔に寝子島住民が飛ばされると、文字の類いも何となく理解は出来るのだが、古代文字までは判別も朧気だ。しかし、この壁面文字は今の星幽塔の文字に近いのだろう。
(順を追っていけば何とかなる気がします)
七瀬は解読ノートを片手に満面の笑みで読み進めていく。
「うん、いや凄いけどさぁ倉前」
隣で苦笑するのは彼の担任
ウォルター・B
だ。七瀬を見つめるウォルターの瞳は優しい。マイペースな七瀬に時たまチョークの魔弾を飛ばしたりはするが、実はしっかりと七瀬を見守っているのだ。
「……こんなに濡れると風邪引いちゃうよぉ?」
「へ?」
ウォルターの言葉に七瀬はようやく自分が濡れている事に気付く。そしてウォルターを見て目を見開いた。
「先生、びしょ濡れやないですか! 風邪引いてしまいます!」
「うん、だからそれ僕のセリフ」
「へ?」
美しい青の瞳と緑の瞳が向かい合う。そして2人は破顔した。
―――そうして。
ご飯の支度も調った一行は火を囲む。
「キャンプファイヤーみたいだね! みんなで歌おうー!」
凛が元気に言う。やがて雨音の中、楽しそうな歌声が響き始めた。
明日にはこの雨も止むだろう。また、冒険の始まりだ。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月25日
参加申し込みの期限
2018年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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