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茜空の向こう側
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◆君といつか
今日は君の命日。
逆巻 天野
は一瞬だけその双瞼を鎖して、小さく息を吐く。
手に携えた花束の香りが鼻先に届けば、また一歩、また一歩と。
茜色の中、花の供え先――お墓へと。
その道を確かに歩いていた筈だった。
けれど、今自らの目の前には寝子高がある。
(間違えた……? いや、でもそんな筈は、)
きょろりと辺りを見回す。
確かに此処は寝子高だ。けれど辺りは夜、そして灯る明かり。
何処か、現実とは離れたものを感じた。
「一緒に行きたかったね」
校舎を見上げた天野に届いた声は、覚えがあるもの。
振り返れば、少しだけ開いた玄関に気がつく。
誘われるように、天野は駆けた。
――今の、今の声は。
駆けた先に彼女はいた。中学制服に、黒髪の彼女。
「なん、で、君が」
知っている。知らないはずがない。むしろ忘れたことなんて、一度も。
聲が震える。だって、そこにいるのは花束の届け先。
一年前に亡くなった、親友だったのだから。
居るはずがないと思う、けれど。
彼女は天野の手に触れ、握り困ったように笑った。
冷たい。彼女の手はとても、つめたい。
(嗚呼……、)
天野の瞳から涙が零れる。
思い出が鮮明に映し出された。
彼らの出会いは彼女が旅行で天野の住む土地に訪れた事から始まった。
無口で友達がなかなか出来なかった天野の初めての友達。
お転婆で元気な、自分とは違う存在。
彼女が旅行で来る度、遊ぶのが好きだった。
話すのが楽しかった。
少しずつ成長した時には文通やメールでお互いのことを綴った。
そんな彼女とかわした約束。
『一緒の高校に進もう』
そうすれば、紡ぐ時間はもっと、もっと増える。
楽しい時間が待っているはずだったのに。
現実は残酷だ、結ばれた約束が成就することはなく、散ってしまった。
彼女を事故で喪った悲しみを、天野は今も忘れられない。
癒されない、痛み。
感謝も伝えられないまま、引き離された心は傷ついたまま。
「僕、変わったんだよ」
思った事は口にだすようになった。
言わなければ、伝えられずに後悔してしまうから。
君を失くして、気がついたこと。
そして今は、
(君に、伝えなくちゃ)
ぎゅっと抱きしめて、ずっと言えなかった言葉を、彼女に届ける。
花束と一緒に。
「友だちになってくれてありがとう」
「照れたら天邪鬼なのは相変わらずね」
笑う君はあの時のまま。それが余計に、もう一つの天野の心を表に出す。
「……寂しいよ」
素直な飾り気の無い言葉。
彼女はただ、微笑んでいた。
「 、 」
耳に届いた筈の彼女の言葉は融けた。
風が吹いて、思わず目を閉じて。
目を開けたらそこは彼女のお墓の前。
花束はお墓の前に置かれている。
もう一度君に会いたい。会おうよ。
君が愛した、この島で。
届いた言葉が、もう一度響く。
だから重ねた。
「また、いつか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月08日
参加申し込みの期限
2013年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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